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ハッピーアンサンブル

作者: 百尺竿頭
掲載日:2026/08/18

クラウスは非の打ち所がない騎士だ。

20代にして聖女付きに任命されるほどの実力。

訓練場に見学に来た女性陣を安易にメロつかせるルックス。

3歳年上の彼は、伯爵令嬢のリリアの婚約者だ。

「クラウス様が婚約者だなんてあなたは幸せね!」

なんて何度も言われた。

「あなたがクラウス様の…ふぅん…」

釣り合っていないんじゃないか、という視線にも慣れた。

リリアも自分にはもったいない縁談だと思っている。

こんな良縁に恵まれた自分は幸せ者だと思っている。

思ってはいるけどーー


リリアは先月のことを思い出す。

リリアとクラウスは連れ立ってある貴族の夜会に出かけた。

二人はホールで何曲か踊った。

「そろそろ休憩しないか?座れるところに行こう」

クラウスの提案で二人はホールから離れた休憩室に向かった。

「まあ、ピアノ!」

その部屋には小さめのピアノが置かれていた。

リリアは意を決して言った。

「クラウス様!私、ピアノが得意なんです。よかったら、聞いてくださらない?」

「ん、ああ…」

リリアはお気に入りの夜想曲を奏でた。

推し作曲家の作品の中でも暗譜できるほどお気に入りの曲だ。

恋人たちの穏やかな夜の歌。

リリアはこの曲からは恋人同士の時間に満たされているはずなのにどこか満たされない哀愁のような物を感じていた。

(まさにクラウス様といる時の私みたいな…)

演奏を終え、鍵盤から指を離す。

最後の一音の余韻が消える。

パチパチパチ。

休憩室のドアから拍手が聞こえた。

ハッとして振り向くと、優美な黒髪の男が立っていた。

「ブラボー」

男は拍手しながら部屋に入った。

「盗み聞きしてごめんね。あまりに素敵な演奏だったから。この曲、好きなの?」

「はい。一番好きな作曲家さんの曲で…」

「ヨハネス・シュトラースが好きなの?」

「はい!大好きです!あっ…すいません、私ったら…」

リリアは熱くなった頬を押さえた。

シュトラースの名前を聞いてテンションが上がってしまった。

令嬢なのにはしたない…。

しかし、男は気にした様子もない。

「この曲をすごい好きなんだなってのは、君の演奏を聞けばよくわかったよ。特にあそこの一小節の表現力には舌を巻いたよ。幸せの中にどこか切なさがあって…いい解釈だ」

「あ、ありがとうございます…」

休憩室の入り口に別の男性が現れた。

「こんなところにいたのか、ヨハネス。女主人が呼んでるぞ」

「ああ、今行く。じゃあね、ピアニストくん。いいものを聞かせてもらったよ」

男は軽やかに立ち去った。

リリアはその背中をしばらくぼーっと見つめていた。

自分のピアノをこんなに熱烈に褒められたのは初めてだ。

思わず頬がほころぶ。

「クラウス様!いかがでしたか!?」

ニコニコのままクラウスのいる方を振り向く。

「スー、スー…zzz」

「ク、クラウス…様…?」

クラウスは爆睡していた。

(嘘…聞いてくださらなかったの…?)

「クラウス様…」

何度か声をかけてようやくクラウスは起きた。

「すまない、リリア。昨日は当直があってね」

(『この日は都合がいい』っておっしゃったのはクラウス様なのにな…)

「いえ、お気になさらず…」

「えっと、ホールに戻ろうか」

差し出された手を取るのにリリアは一瞬躊躇した。

「はい…」

夜会の間、リリアは笑顔を取り繕って踊っていることにクラウスは気づかなった。


帰りの馬車でクラウスが言った。

「『月の昇らない夜に』というオペラが若い女性を中心に話題になっていると同僚から聞いたんだが、リリアも興味あるか?」

リリアは小さくうなずいた。

(シュトラースの初オペラだ。私がシュトラースが好きなこと、覚えてくれていたんだ…)

リリアの顔に笑顔が戻り、クラウスはホッとした。

「よかった。じゃあ、来週一緒に行こう!」


迎えたデート当日。

約束の時刻になってもクラウスは迎えに来なかった。

人気のオペラなら早めに行かないと当日券は取れない。

リリアは焦っていた。

30分待ったところで、リリアはクラウスの屋敷へと向かった。

「クラウス様はまだお仕事からお戻りになっておりません」

使用人は申し訳なさそうにリリアに謝った。

待ち合わせの時刻から1時間が経過した頃にクラウスが帰ってきた。

クラウスからはかすかに酒の匂いがした。

「すまないな。同僚から引き留められてしまって。すぐ今着替えるから待っててくれ」

「…いえ、今日はもう結構です」

リリアは自分の声の冷たさに驚いた。

「お仕事でお疲れでしょうからゆっくり休んでください」

「そんな言い方するなよ。10分くらい待ってくれれば…」

「私はすでに1時間待ってます」

自分でも意地悪な言い方になってしまったと思う。

クラウスもムッと眉をひそめた。

「あー、そう。同僚の昇進祝いを切り上げて帰ってきたのに。楽しみにしてたのは俺だけだったのか」

(私だって…!)

リリアは無言で部屋を出た。

本当は泣きそうで喉が詰まって何も言えなかっただけ。

「リリア!」

クラウスの呼びかけにも振り返らなかった。

(今クラウス様の顔を見たらまた泣いてしまう)


このまま屋敷にトンボ帰りするのも悔しいので、リリアはダメ元で劇場へ向かった。

しかし、チケットはもう完売していた。

無慈悲な『SOLD OUT』の文字にリリアはなんだか悲しみがこみ上げてきた。

オペラならまた別の機会に来ればいい。公演期間はまだある。

そう自分に言い聞かせても、足が動かなかった。

(私、何してんだろ…)

「やあ、また会ったね、ピアニストくん」

「ひゃっ!」

通りがかりの男に声をかけられた。

「あなたは…」

「くくくっ、そんなビックリしなくてもいいのに」

それは夜会の時に会った黒髪の男だった。

「すごい偶然だね。どの席?」

「あ、席はないんです。当日券が取れなくて…」

リリアはこんな状況を見られたのが恥ずかしかった。

男はふむ、と唸った。

「俺、ボックス席に招待されてるんだけど、よかったら君もおいでよ」

「えっ、そんな、悪いですよ…」

「何も悪くないさ。ボックス席に俺一人じゃ寂しいと思ってたんだ。それに…」

男はすでにリリアの肩に手を回していた。

「君の感想を聞きたいんだ」


この劇場には何度も来たことがあったが、ボックス席は初めてだった。

リリアはかなり緊張していた。

「あはは。そんな畏まるなよ。人の金でする贅沢ほど楽しいものはないぞ」

対する男は愉快そうだった。

幕が上がるまで、男は上機嫌に音楽について語った。

リリアはその造詣の深さに舌を巻いた。

話し込んでいるうちに、開演時間になった。

その頃にはリリアの緊張も解けていた。


幕間の時間になった。

「すごいですね…!」

リリアはキラキラした目で男を見た。

「どこら辺が気に入ったかい?」

男の目もシャンデリアの光を照らして煌めいていた。

リリアは観劇の興奮そのままに感想を語る。

「主人公が公爵への秘めた恋心を歌うアリアが…」

「シュトラース!来てたんだな!」

ボックス席への闖入者に会話が遮られた。

劇場の支配人だ。

黒髪の男ーーもといシュトラースは苛立ちを隠さずに支配人をにらんだ。

「お招きありがとう、支配人くん。でも今はすごく大事な話をしているからあっちに行っておいてくれるかな」

「おっと、君が女連れで来るなんて珍しい。君のコレかい?」

支配人が小指を立てる。

シュトラースは一瞬目を見開いた。

そして愉快そうに笑った。

「ははは、まさか!俺が目をつけたピアニストさ」

支配人はさらに興味をひかれたようだが、シュトラースに追い出されてすごすごと退散した。

シュトラースは席に座り直す。

「や、不快にさせてすまないね。あいつもアレで悪い奴じゃないんだ。さ、感想の続きを」

「えっと…」

リリアは言葉に詰まった。

「ヨ、ヨハネス・シュトラース…?」

「ハハハ、なんでフルネーム?」

リリアは頬が熱くなるのを感じた。

(待って、待って。あのシュトラースが目の前にいる!?というか、私、シュトラースと喋ってる!??どうしよう…!)

「ピアニストくん?」

リリアは何とか言葉を絞り出した。

「え、えと…ファン、です…」

シュトラースはふっと吹き出した。

「知ってるよ。最初に会った時、俺のこと一番好きだって言ってたもんね」

「あああ…!」

シュトラースはリリアに身を寄せた。

「どんな感想でも怒らないから聞かせてくれよ!君がどう感じたか知りたい」

(作曲家本人に感想を語るなんて畏れ多すぎる!!)

畏れ多いけど、本人が求めていることだから…。

リリアは主に曲の感想を語った。

真剣に相槌を打つシュトラースに終始リリアはドキドキしていた。


舞台の幕が降りる。

リリアはオペラの余韻にしばらく浸っていた。

「どうだった?」

シュトラースの声で現実に引き戻される。

「すごかったです!」

リリアは自分から感想を語りだした。

コンコン。

「おーい、閉館するから続きは他所でやってくれ!」

「チッ、もうそんな時間か!」

支配人に促され、二人は劇場を後にした。

リリアはまだ喋り足りなかった。

このオペラの感想は勿論だが、一緒にいるのが、あのシュトラースなんだから!

改めて意識すると、鼓動が高まっていく。

聞きたいことがいっぱいあるはずなのに、本物を前にすると全然まとまらない。

さっきまでは立て板に水で感想を言えていたのに。

しかし、もうすっかり暗い時間だ。

リリアは帰らなくてはいけない。

(またどこかの夜会で会えたらいいな…)

「あの、今日はありがとうございました。何とお礼をしたらいいか…」

「ピアニストくん、お礼してくれるの?だったら頼みたいことがあるんだけど!」

「えっ!?」

シュトラースは鞄から紙束を取り出した。

リリアはそれを受け取り、パラパラとめくる。

「これは…楽譜、ですか?」

よく見たら書きかけだ。

「俺の新譜」

「ええっ!?」

思わず楽譜を取り落としそうになった。

「ぜひ君のピアノでこれを聞かせてほしいんだ」

シュトラースは困ったように頬を掻く。

「正直、助けてほしいんだ。納期が近いんだけど、煮詰まっててさ。…前に君が俺の夜想曲を弾いてるのを聞いた時さ、俺の意図とは違ったけど新しい解釈で本当に目からうろこだったんだ。君のピアノを聞いたら何かインスピレーションが湧く気がしてさ。ダメかな?」

リリアはパニック寸前だった。

あのシュトラースが私に頼み事をしている!?

楽譜を持った手がかすかにふるえる。

「私なんかにこんな大事なモノを渡しちゃっていいんですか!?」

シュトラースはムッと眉をしかめた。

「『私なんか』とはなんだ。君は俺が見初めたピアニストだ。俺の審美眼にケチをつける気か?」

「いえ。その…光栄です」

シュトラースはリリアの返事に喜んだ。

こうして3日後にリリアはシュトラースにピアノを弾くことになってしまった。

「もー!夢みたい!やっぱり夢なんじゃないかな!」

帰りの馬車でリリアはシュトラースの新譜を抱えて悶絶していた。

(シュトラースはこの曲をどんな顔で聞いてくんだろう)

リリアは新譜をキュッと握りしめた。

「はぁ。3日で弾けるように頑張らないと…!」

リリアはもうクラウスと言い争ったことさえ忘れていた。


1か月後。

「例の婚約者様とはその後いかがです?」

クラウスは聖女から尋ねられてハッとした。

あのオペラでの一件以降、リリアと会っていない。

翌日に謝罪の手紙を出し、謝罪を受け取ってもらったが、それっきりだ。

いつもならリリアの方からどこそこの音楽会に行こうと誘ってくるのに。

「さすがにアレはヤバかったよな。ちゃんと謝りに行くか…」

善は急げと、クラウスはその日の仕事終わりにリリアの邸宅に向かった。

「申し訳ありませんが、お嬢様はこの後ご予定が…」

使用人にやんわりと断られる。

「ちょっと話すだけだから」

クラウスはごり押しでリリアの私室に向かった。

「リリア!」

「まあ、クラウス様」

リリアは小奇麗な格好をしていた。

見慣れない黒いチョーカーにクラウスは少し穏やかならぬ気持ちになる。

「どこに行くんだ?」

「ちょっと夜会にお呼ばれしていまして」

(1人で夜会に?)

さらに穏やかならぬ気持ちが募る。

リリアは楽譜を胸に抱えた。

「シュトラースの新曲のお披露目でして。是非私に弾いてほしいと作曲家本人から直々にご指名いただいたんです」

「なんで君に?」

クラウスはリリアの恥ずかしげな表情に胸の奥が痛んだ。

(まるで恋でもしているようじゃないか…)

「…俺も行っていいか?」

「きっと主催の方も喜ぶと思いますよ」

二人は連れ立って馬車に乗った。

移動中もリリアは楽譜を読みながら指を叩いていた。

クラウスには目もくれない。

リリアのかすかな鼻歌だけが馬車の中で聞こえる。

(一応もう謝ったけど…)

「リリア、その…オペラの時はすまなかったね」

「えっ、ああ、はい。その件はもう大丈夫ですよ」

「埋め合わせばかりで申し訳ないが、今度こそちゃんと君と出掛けたいんだけど、どうかな?今週末とか」

リリアがやっと楽譜から顔を上げた。

「申し訳ありません、クラウス様。しばらく所用がありまして」

「所用ってどんな?」

「シュトラースにお呼ばれしているんです」

(シュトラースってなんだっけ…ああ、リリアの好きな作曲家の名前だったか)

クラウスは首を傾げた。

「俺と会うよりも大事な用なの?」

リリアは楽譜で赤くなった頬を隠した。

「一番好きな作曲家とご一緒できるせっかくの機会ですから…」

「そうか…」

クラウスは納得していなかった。


クラウスは初めてシュトラースという男に会った。

作曲家というから老人をイメージしていたが、想像以上に若かった。

「やあ。来てくれたね、ピアニストくん!」

彼は慣れた様子でリリアの腕をとり、ピアノの方に引っ張っていった。

クラウスには軽く会釈をしただけだった。


クラウスは居心地の悪さを抱えたまま壁の花に徹した。

やがて壇上に主催者と思しき貴族が立った。その横に可憐な女性が寄り添う。

「本日は私と彼女の婚約祝いの夜会にお越しいただきありがとうございます。彼女へ、私からの変わらぬ愛を誓ってこの曲を贈ります」

主催者が目配せした方向には大きなピアノと、バイオリンを持ったシュトラース。

「いいかい?」

「はい、いつでも」

シュトラースの合図でリリアが演奏を始める。

シュトラースはピアノを弾くリリアを恍惚と見つめていたが、自分もバイオリンを構える。

ピアノの旋律にバイオリンの音色が重なる。

大きなホールにアンサンブルだけが響き渡る。

恋人に焦がれる貴族の気持ちが音に乗って聴衆の心に伝播していく。

最後の残響が消えても皆息を飲んだままだった。

クラウスもそうだった。

「ブラボー!」

誰かの拍手を皮切りに会場は拍手に包まれた。

感動した主催者と婚約者が壇上でキスすると拍手は一段と大きくなった。

クラウスはそれでもリリアの横顔に釘付けのままだった。

(あんな顔でピアノを弾くんだな…!)


やがてオーケストラの演奏をBGMにホールの中央で男女がワルツを始める。

(ダンスか。リリアを誘いに行こう)

クラウスは壁から離れた。

「クラウス様じゃありませんか!お一人だなんて珍しい!」

一歩踏み出したところで、見知らぬ令嬢たちが話しかけてきた。

「わたくしも1人なんです。良かったら一曲お願いできませんか?」

「い、いや、俺は婚約者が…」


一方のリリアとシュトラースは見つめ合っていた。

「見事な演奏だったね、ピアニストくん。やっぱり、君は最高だ」

シュトラースが歯を見せて笑った。

つられてリリアもほほ笑む。

シュトラースはリリアの手を取ってピアノから立たせた。

ピアノから離れ、一気に現実に引き戻される。

(そうだ。今日はクラウス様と来たんだ。もう少しシュトラースと話していたいけど、クラウス様のところに戻らないと……)

リリアはクラウスを探した。

「あ…」

クラウスはいつの間にか数名の令嬢に囲まれていた。

(あそこに戻るのね……)

「はぁ、世話の焼ける」

「えっ!」

シュトラースは流れるようにリリアの足元にひざまずいた。

「シュトラース!?い、一体…!?」

「一曲お相手願えるかな、ピアニストくん?」

「えっ!」

シュトラースがムッと口をとがらせる。

「俺じゃ不服かい?リズム感には自信があるんだが?」

「そうじゃないです!」

思いがけず大きな声になってしまい、リリアは口を押えた。

「わ、私なんかでよければ…」

「『なんか』は禁止だ」

シュトラースに腕を引かれてリリアはダンスフロアに躍り出た。

(シュトラースがワルツを踊るなんて…!夢…?)

合奏の時点ですでに夢見心地だったのに。

リリアはドキドキしすぎてステップを間違えた。

シュトラースの足を踏んでしまう。

「あっ、ごめんなさい!」

「…なあ、婚約者のことがそんなに気になる?」

「いえっ、そういうわけでは…」

(相手がシュトラースだから緊張してるって言ったら意識してるみたいじゃない…!)

そらしかけた顔をシュトラースが覗き込む。

「よそ見するなよ。ダンスの相手は俺だろ?」

リリアの頬が火照る。

ターンし、二人の体がさらに近づいた。

「なあ、もし彼とうまくいかなくて路頭に迷うことがあったら俺が面倒見てやろうか?」

リリアの鼓動が跳ねる。

「ピアニストとして、ですよね?」

シュトラースの黒い瞳がわずかに見開かれる。

「どっちがいい?」

愉快そうな口調にまた頬が熱くなる。

(私、私は…)

いけないとわかっているのにリリアはシュトラースから目をそらせなかった。

シュトラースに触れている手が熱い。

ワルツは続く。

面白かったら評価・ブクマなどお願いします

クラウスと和解ルートと、シュトラースとくっつくルート、皆さんはどっち派ですか?


【人物紹介】

リリア(21)正確には伯爵の姪。死んだ両親の代わりに自分を育ててくれた叔父が整えてくれた縁談なのでなおさら文句を言いづらい

クラウス(24)騎士。リリアのことはちゃんと好き。リリアも自分を好きだと思っているからその好意に甘えている節がある

シュトラース(26)作曲家。実は公爵家の人間で、幼少期から一流の音楽家に囲まれて育ち、自分も音楽好きが高じて作曲家になった。

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