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亡人  作者: 真宵人
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Episode0 夢

2月4日、親父が亡くなった。

死因は急性心筋梗塞だった。

心筋梗塞とは日本人の死因の上位である心疾患の一種であり、極めて危険性が高い。

その時は母が早く気づき、救急車を読んでくれ病院で治療を受ける事は出来たが間に合わなかった。

親父はよくタバコを吸っていたから、それが原因なのかもしれない。

俺はその日は1日中泣いていた気がした。



3月4日、母親が亡くなった。

死因は細菌性肺炎だった。

半年前から病状が悪化しはじめ、長くは保たないと言われていた。

親父が亡くなったのも1つの原因だろう。

肺炎球菌とか言う菌が悪さをしていたらしいが、俺は医者や医者志望でもないのでよくわからなかった。

その日は悲しみと共に自分の力の無さを痛感させられた。



不可解だったのは夢を見たのだ。

2月1日、そこには親父が居た。

昔の頃の夢だった。

それなりに大きな公園で遊んでいる夢だった。

母と父が俺を見守っていた。

その後ろ、身長は180以上ある非常に身体が大きく全身を包帯で包んであり、その包帯の間の空いてる所から親父を見ている目が身体中にあった。

ひと目で人ではないことが分かった。

なんせ顔の目の位置が人では無かったし、額から角のようなものが生えていたからだ。

なんて怪物を恐ろしく、少し怯えながら観察していたら時だった。

親父がその怪物に心臓を刺されたのだった。

多分角で指しているように見えた。

そこで夢から覚めた。


その3日後に親父は亡くなった。


3月4日にも夢を見た。

我が家のリビングだった。

母が台所で食器を洗っている所だった。

自分が何をしていたかは覚えいなかったが、ソファーにひと月ほど前に見たあの怪物が座っていた。

また大量の目ご包帯の隙間から母を覗いていた。

母の後ろの方から謎の触手が生えている事に気づいた時、母はその触手に肺を刺されていた。

触手にも目がついていたが包帯がない分、

非常にグロかった。

そこで目が覚めてしまった。


その3日後に母親が亡くなった。


そして今日は4月1日。

俺は夢を見たのだ。

何ともいえない学校の一時の夢だった。

はっきりと覚えていて、その日は確か中3の夏のホームルームの時間で学級委員が何かを話している夢だった。

何を話していたかを覚えていないわけではなく、聞き取れなかった。

なんせ学級委員の後ろに例の怪物がいたからだ。

驚くのと同時に恐怖を覚えた。

その怪物が歩き始めたのだった。

窓側の方に歩き、そのまま後ろの…

俺の席の方へ静かに歩いてきた。

逃げたかったが逃げられなかった。

足が竦んで動けなかった。

そして、俺の席の真横まで来たのだ。


俺はさらに恐怖を覚える。


見た。いや、見ていた。


俺のことを。


不気味な程に生々しく、沢山あるその目1つ1つが。

眼球ではない。

人が1人当たり2つ程ある目だった。

至る所にある目一つ一つがしっかりと人の眼球そのものだった。

身体とどのように繋がっているのか、包帯が邪魔で見ることはできなかった。

だか、その瞳一つ一つがしっかりと俺を見ていた。

不気味だった。

急に自分の視界に白いYシャツと制服の黒いズボンが写ったと同時に夢から目覚めた。


酷く暗い朝だった。

まるで日の光が無いかのような…

俺はしっかりと実感していた。

今、頭が地面にそっと落ちていったのだと。

夢で見た白いYシャツと制服の黒いズボンは俺が着ていたものだろう。

夢なのに

最悪の予感がしたのは、言うまでもないだろう。

バカな俺でも考えてしまう。

今まで見てきた夢、親父と母親が殺される夢。

その3日後に2人は亡くなった。

今回はその化け物が俺を見ていた。

そして俺を…


まさか夢が現実になるわけが無い!

と普通の人なら考えれるだろうが、俺には前科とも読み取れる出来事があるし、それをこの身をもって体験した。

あの夢は呪いか何かの一種だろうか…



冷や汗は止まらず、今まで感じた事のない恐怖を感じていた。




4月4日、おそらく俺の命日だろう…

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