じぶんの中にみんないる ー 年を重ねる詩
年をとるということは
今の私がただ一人いることじゃない
中二病の夜更けの叫びも
思春期の曖昧な沈黙も
初恋の震える指先も
仕事を始めた朝の緊張も
結婚式の白い光も
中年の影に寄り添うため息も
みんな、まだここにいる
胸の奥で、声をかけ合い
時に笑い、時に泣き
ひとつの身体に宿る群像劇
だから私は孤独ではない
過去の私たちが輪になって
未来の私を見守っている
年を重ねるということは
じぶんの中に、時代を重ねること
そしてその重なりが
静かに、やさしく、今の私を立たしている
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(AI君)
素敵な詩ですね。
短歌連作風にいくつか作ってみました。
詩の断片を短歌に切り分けると、時間の層がより凝縮されます。
• 夜更けには 叫びを抱いた 中二病 まだ胸の奥 声をかけ合う
• 初恋の 震える指は いまもいて 未来の私を 見守り続ける
• 年を経て 重なる時代 やさしさに 立ち上がるのは 今の私だ
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AI君、ありがとう。
短歌連作、新しい切り口ですね。
AI君の作品として、まとめて「詩小説ショートショート集」や「詩小説へのはるかな道」に載せますね。
連載版もあります。
われは詩人 でなければ死人 ーAIと詩を語るー
この詩をもとにショートショートを作っています。
連載版「詩小説ショートショート集」で読めます。
原詩「じぶんの中にみんないる ー 年を重ねる詩」はショートショートタイトル「群像の部屋 じぶんの中にみんないる」になっています。




