登場動物・用語紹介
【登場動物】
〇小宮
雄 シベリアンハスキー犬 身長150cm
警察庁第3ブロック警察機動隊第一隊隊長
小宮警部と呼ばれることが多い。
胸筋パッツンパッツンのマッチョボディは彼のこだわり。ワイシャツ・ネクタイ・サスペンダーがトレードマークであだ名はサスペンダー小宮。誕生日や昇進祝い等の度に上司や部下がプレゼントするので、サスペンダーの数がどんどん増えていく。その日の気分で色や柄を選んでいる為、敏明警部補はサスペンダーを見るだけで小宮の体調と機嫌が分かるらしい。本当は自慢の胸板に注目してほしいと小宮は思っているが、誰も話題にしてくれない。
『家畜の意思』でたった1話しか登場しておらず、腹田も「誰だっけ?」と思った程だが、SNSのやり取りがきっかけであれよあれよと言う間にスピンオフの主人公になった奇跡のキャラクター。
○敏明
雄 ヒト 身長174cm
警察庁第3ブロック警察機動隊第一隊副隊長
階級は警部補
華の独身20代。非番の日は、ツテを駆使して合コンに励んでいる。彼女募集中、切実。
仕事中に偶然とんでもない美女に遭遇してしまい、心を射抜かれてしまう。まぁ絶対成就しないです。美女の正体は『家畜の意思』ヒロインの餡ちゃんですからね。
彼は餡ちゃんとタテガミの耳に、家畜管理用タグがついているのを見ましたが、後でネームプレート風アクセサリーが世間で流行っていることを知り、その類だろうと思ったみたいです。
○大輔
雄 ポメラニアン犬 身長100cm
フリーター
小宮と同じ子ども園で育った幼馴染。最短退所し、地元のアパートでのんびりアルバイトしながら暮らす。
コミュ力高めだが、不特定多数にベタベタされるのは大嫌い。スリスリすると皆自分に甘くなるのを知っているので、ビジネススリスリは頻繁にするが、それ以上踏み込もうとするなら、ピシャリと撥ね退ける。
女の子とも仲良く出来るけど、常にヘラヘラしていてどこから本気か良く分からないと言われがち。たまたま訪れたモテ期に二股かけちゃったら、片方の雌から弁護士通して慰謝料請求されたことがある。小宮に助言してもらいながらどうにか和解。ちょっとだけ小宮にお金を借りつつ、減額された慰謝料を半年かけて支払った。その後3ヶ月後に小宮にも返金した。利息はつけてない。
【用語説明】
〇生前親権放棄
妊娠した雌とその相手である雄が、妊娠中に親権を放棄すること。両方が放棄した場合、子どもは子ども園で育てられる。本人・相手の雄が、子どもが生まれてもキャリアや生活を変えずに済むようにする為の制度である。子を授かることと子を育てることは必ずしも一致しないのが、この世界の常識である。
寿命が短いネズミ等小型動物の場合、約80%が生前親権放棄をしている。寿命が長くなる程、家庭保育率が上がる傾向である。
○子ども園
実親に代わって子どもを育てる公的施設。国家専門職である保育士が、成人するまで・それ以降も動物を世話する。基本的に生前親権放棄された子どもが対象だが、家庭保育だった子どもを保護し、子ども園で育てることもある。
○子ども課
その国で生まれた子どもの成長を管理・支援する公的機関。家庭・子ども園を調査し、必要な指導支援を行う。所属する職員は、保育士を上回る国家専門職であり、実親よりも強い権限を持つ。家庭保育中の子どもの安全が脅かされていると判断した場合は、子を実親から引き離すことも出来る。