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プロローグ
ある人はこう言った
ー動物とは人間の家畜であり、食物であるー
現代、人間はこの世界の頂点にたった。
とでも思っているなら、それは大間違いだ。
人間など、神の実験場で生きる観察体でしかないのだから……
〜序章〜
「あぁー、やってしまった。」
神はそう呟いた。
「サラファザよ、世界の移動に使っていたトンネルを、消してくるのを忘れてしまった。すまないが処理を頼む。」
神は、使いの女にそう告げた。
「いや、ちょっと待て、面白いものが見れそうだ。サラファザ、処理はいらない。」
神は気まぐれだ。
しかし、この神の気まぐれが、一つの物語を生んだのだ。