人生を変えてくれたA君との初めての会話
A君と出会ったのは本当に奇跡だと僕は思っている。
この件について僕の兄はいつもドヤってこう言う。
『A君と会えたのも俺のおかげでしょ、俺がブレイクダンスをコウヘイに教えたから体育館で練習することになりA君と出会う事できたんだべ!』 (「べ」で終わるのは北海道の人の話し方である)
確かにその通りであった。
しかし、A君と会っていないくても遅かれ早かれ、誰かと出会い、海外に行っていただろう。
だが、あの時会えた時期、会えた人はA君、だったことは僕にとって本当に運の良いことであった。
A君の第一印象は人と話すのが得意そうで筋肉質の明らかに日本ではあまり見ないような体型と髪型をしていた(スキンヘッド)
彼とは、逆立ちを一緒に15分ぐらい練習した後誰でもするような初対面の会話をし、彼はバスケと筋トレが好きな事を知った。
僕もバスケが好きだった事もあり、今度一緒にバスケやらないか?誘ったところ、彼は喜んだように『もちろん』と言ってくれた。
その後、連絡先を交換する事になり、僕は彼に聞いた。
『あの〜、ライン教えてもらってもいいですか?』
彼は言った。
『今ケータイ使えないからラインのID教えるわ』
そして彼がローマ字を発音した時、僕の頭が真っ白になった。
『なんだこの人!?ローマ字の発音が良すぎて聞き取れない!?』
彼は当たり前のように英語の発音でラインIDを教えてくれたが、僕は何も理解できずフリーズしていた。
ラインのIdを彼が言い終わった後、僕に聞いてきた
『俺の名前でてきた?』
僕『。。。英語の発音うまいっすね。。』
その後、彼は笑いながら僕のスマホを使ってID検索をしてくれた。
本当はラインを交換し終わった後、すぐ帰る予定だったが「どうして彼がケータイを使えない状態なのか」、「どうして彼が英語をあんなにかっこよく発音できるのか」興味がものすごくあったため、僕の知りたい事、全て聞いた。
どうやら彼はオーストラリアに4年住んでいて、オーストラリアの大学の休み中にたまたま北海道に帰ってきているらしく、まだ日本でケータイを契約してないと言う事だった。
それを聞いた僕は
『え?何それ、かっこよすぎる。。僕も行きたいんですけど。。』
それを聞いた彼はワーホリビザについて教えてくれた。
ワーホリビザの話をよく聞くと1年間だけ働いたり遊んだりして海外に住めるビザのことらしい。
A君は知っている情報を細かく僕に説明してくれた。
それを聞いた僕は喜びの笑みを浮かべながらこう言った。
『就職辞めて、僕もオーストラリア行きますわ〜』