表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
The year of 2019 New Stage  作者: さいか
2019Jan
4/16

20190110-12

1/10


腕が冷えて心まで凍えそう

こんな寒い夜は君の体温が欲しくなる


朝方newsの天気予報

週末は雪が降るかも

瞼擦って切りよいところまで

氷点下慌ててショール掛けた


インフルエンザが猛威をふるうね

変わりなくお過ごし下さい会える日まで

どうか週末明けたら雪は残らず

僕らの邪魔せず溶けて下さい


今年も大切な試験が来るね

後輩のあのこは大丈夫かな

気を利かせて誘う日は来月まで待とう

どうぞ私のことはそれまで忘れて下さい



1/12


普通の家族が

僕には居なかったから

愛情をどれだけ求めても

何か違ったものだったね


足りない隙間

当たり前に生きていた頃

誰を信じていいかも

頼っていいのかも

助けを求めることさえ

わからなかった

諦めていたのだろうか

何も問題なく生きている事

そう振る舞いたくて


あの頃負った傷はどれも

もう白くなって薄くなって

探さなければもうわからない

けれど幾つも負った心の傷は

どうってことないさ

あの頃から何度言い聞かせても

まだ消えないね大人になった日も


―――――――――――――――――――――――


君があの頃何度もおねだりした半熟卵

シンクの蛍光灯ひとつ照らし

静寂の冷えたフローリングで座り込み

息を吹きかけ湯気を消そうとしている

いつものように作ったのにね

冷えた身体を深く温める蒸気


あの夏の日は見えなかった

音もなく静かに舞うこの空気

同じように作ったのにね

僕はあの時気づかなかった

幸せはあの日確かにあったのでしょう

見えた頃にはもう君は居ない

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ