夜の女王の娘 リリムの箱 再録
そのままコピペになります。
話しは、桜の姉の事故死の後。
桜の姉の「楓」の非情な現実。
閲覧注意、胸が悪くなるかもしれません。
残酷な描写あり。
夜の女王の娘 リリムの箱
桜の姉の「楓」の事故死の後。
サクラママ「この箱はなんですか? だいたい楓の遺体は、どこです?」
葬儀社の社長「ここにあります。この箱の中のものが、亡くなられた娘さんの全てです」
サクラママ「既に火葬にして骨になっていると…」
箱を開けようとすると、葬儀社の社長が箱の蓋を押さえる。
葬儀社の社長「お待ちください。開ける前に、私の話を聞いてください」
サクラママ、手を引っ込める。
葬儀社の社長「この箱に入っているのは、お骨ではありません。お骨は無いのです」
サクラママ「いくら、臓器を提供したからといっても……まさか?」
葬儀社の社長「臓器が取られたあと、残ったのは、『脳』だけなのです」
桜の戸籍上の父親は、葬儀社の社長の胸ぐらを掴んで
桜の戸籍上の父親「『脳』って、頭の中にある喜怒哀楽を司る臓器ですよね?」
葬儀社の社長「そうです」
桜の戸籍上の父親「娘は、ドナーカードにサインしたばかりに、娘の身体は、切り刻まれて、他人の身体に移植され、残ったのは、『脳』だけってことですか?」
葬儀社の社長「そのとうりです」
桜の戸籍上の父親は、葬儀社の社長の胸ぐらを放し座り込んで更に号泣する。
葬儀社の社長も、数え切れない死を目の当たりにしてきたが、ここまで、非情で過酷な死は初めてだった。
しかたなく、箱は、開けずに、箱ごと火葬にして、かろうじて残った灰を骨壷に入れた。