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令嬢の身体
目が覚めると、いかにも病院という寝間着になっていた。
隣のベッドには、高校生くらいの少女が眠っていた。
愛は、寝間着と、オムツを外して、鏡の前に立つ。
しっかり女だった。
双子の妹の悠子が見せてくれなかった女の身体。
愛が、覚えている限り、悠子と一緒に入浴した記憶が無い。
一緒に入ることがあるとすると、祖父であるCEOだけだった。
おっと、鏡に近づいて、首の手術のあとを見る。
手術のあとは無かった。
少なくとも、見てもわからないほど、きれいに繋がっていた。
看護婦「目が覚めましたか?」
( =^ω^)
看護婦とともに病室に入ってきたのは、万里だった。
愛が裸で鏡の前にたっているのを見て、万里は、顔を赤らめた。
そして泣き出した。
愛「悪いけど、この身体は、もう私のものだ。返さないぞ」
愛は、あのロリータドレス、万里は、愛の着ていた男ものの服。
元々、身体に身に付けていたものだった。
シュタインズクリニックを出て。
看護婦「お大事に」
それぞれ家路についた。