第1話 朝とカギ穴の爆発
「今日もいい天気だ」
そう朝に毎日言うところから僕の1日は始まる。
「おはよう」
そう僕は自分の妹 メイに言った。
メイ「おはよう お兄ちゃん 今日は本当に
いい天気だね。」
そう妹は青い瞳をつぶりにこやかに言う。
「そうだね メイ 悪い天気じゃなくて
本当に良かった」
と僕は椅子に座りながら言う。
メイ「ふふふ お兄ちゃん雨男だからね
あ 寝癖たってるよ」
「嘘! 本当に‼」
僕は勢いよく立ってその衝撃で
ずり落ちたメガネを直し鏡の前と直行した。
メイ「お兄ちゃん早っ‼ まあ今日は
特別な日だもんね ああなって当たり前か」
「おはようメイ それにユウキも」
メイ「お姉ちゃん!おはよー」
妹の元気な声につられて
鏡の前にいた僕も不思議と
大きな声であいさつをしていた。
ユウキ「おはようございまああす‼
コトコお姉さま‼」
コトコ「馬鹿‼ 声が大きすぎるぞ❗」
怒られてしまった。
自分のオレンジ色の髪をさわりながら
恥ずかしそうに僕は
「ごめんなさい」
と言った。
コトコ「そういえばカイとアイラはまだ
起きていないのか?」
それは僕も疑問に思っていたことだった。
確かにカイはいつも僕より起きるのが早いし
アイラはしっかりもので
基本的に皆を起こしてくれる。
ぶっちゃけ僕が一番起きるのが遅いのだ。
ユウキ「姉さん 僕が見てくるよ。」
コトコ姉さんはそれを聞くと
長い金髪をたらしながら言った。
コトコ「そうか しかしそれでは
ユウキに悪いな よし じゃあ私はアイラを
起こしてくるから ユウキはカイの方を起こしにいってくれ。 」
ユウキ「わかった」
メイ「私もカイのところに行くよー‼」
そうして僕はメイと一緒に
カイを起こしに言った。
僕の家はかなり広い。
僕は前はマンションに住んでいたのだが
カイとメイが生まれた時に一軒家に
家族8人で引っ越した。
その一軒家がとてつもなく広く
引っ越したころ僕は家の中で何回も
遭難したことがあるといえば
その広さかわかるだろう。
僕はメイを連れて片道10分という
普通ではあり得ない距離を歩き
カイの部屋まで言った。
ユウキ「カイ~ 起きてる?」
メイ「カイ起きろー‼お姉ちゃんの
言うことは聞くものだぞー」
部屋の前で僕たちはそう言った。
だがカイからの返事はない
ユウキ「寝ているのかな」
メイ「お兄ちゃん❗ここは強行突破
あるのみだよ‼」
ユウキ「でも扉には鍵が…」
僕がそう言おうとしたときすでにメイは
臨戦態勢に入っていた。
メイ「ピッキングボム!」
ドーン
メイは特性魔法でカギ穴を壊したのだ。
メイ「どーだ❗私の前ではどんな鍵も
無意味なのだー‼」
ユウキ「メイ‼カギ穴を壊しちゃダメだよ!」
カイ「うるさいなぁ 何今の爆発音 あ」
どうやら今の爆発音でカイが起きたようだ
メイ「おいカイ 呼んだらすぐに起きろー」
カイ「カギ穴壊したのメイ?」
メイ「そうだよ でもカイが
すぐに起きないからしょうがなく
爆破したんだよ」
少なくとも兄の視点からメイが
しょうがなくカギ穴を爆破したようには
見えなかったんだが。
そうつっこもうとすると
カイが静かにこう言った。
カイ「まあいいけど 次やったら許さないよ」
カイはどう考えても怒っていた。
カイはメイの双子の兄弟だ。
兄弟ともに青い瞳に青い髪だ。
けっこうそっくりである
カイ「ごめん兄ちゃん 昨日宿題
終わらなくてさ 余計な心配かけて」
メイ「本当だよねー お兄ちゃんが優しく
なかったらカイ今頃死んでたよー」
カイ「うるさいなメイ カギ穴壊したくせに」
メイ「は? だってあれはカイが起きないから
じゃん」
カイ「ふーん じゃあいいんだ メイの秘密
兄ちゃんにばらしても」
メイ「うーわ カイひどっ
せっかく起こしに来てやったのに
それだったらカイの秘密皆にばらしてやる」
カイ「俺の秘密とか知らない癖に」
メイ「知ってるよー‼双子だもん
そうだ カイが好きな子ばらしちゃおー」
カイ「やめろ」
ユウキ「ふたりとも喧嘩はダメだよ」
とほほえましい?姉弟喧嘩を仲裁しつつ
僕たちはリビングへと戻った。
帰ってくるとコトコ姉さんが戻って来ていた。
コトコ姉さんが泣いていたのはすぐにわかった。
ユウキ「コトコ姉さん アイラは?」
そう聞くと姉さんはこう言った。
血
を
残
し
て
消
え
て
い
た
。
続く
魔法紹介
特性魔法
ピッキングボム
属性爆破だよ‼
指した指の先にあるものを爆破させる。
極小規模だがカギ穴を壊すほどの
威力がある。
メイ「次回も見てねー❗」