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氷霜の勇者、異世界にて  作者: 龍先輩
1/3

1話 その勇者、転移

触発されて書き出しましたがいかんせん作者がダニ以下なので生暖かい目で見ていただけると光栄です。

――絶対零度――


それは、全てのものが凍りつき鼓動を止める世界。

-273.15℃の灰色に染まる死の世界で、1人佇む男がいる。

彼の吐いた息は凍りつき、白煙のように空へと昇っていくというのに、本人は微塵も寒さを感じていないようだ。

視線の先には虚空が映るばかりである。

先程まで氷のように青く冷たかった目は、元通りの黒い目に戻っている。

不意に、胸元の宝石のペンダントを握りしめ、


「⋯⋯ハンナ」


と、一言だけいうと黒みのかかった青いロングコートと黒髪を翻して、虚空に消える。

残された異形の骸達は、永久に死ぬ事も、生きることも出来ず、氷が溶けるのを待つだけである。


彼の者の名は雪谷(せきがや) (こおり)

世界最強の称号を持つ彼は、地球人であり、勇者であり、救世主であり、世界一の“偽り”の大罪人である。



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


窓から差し込む光と小鳥の(さえず)り、そして目覚まし時計の音で俺の1日は始まる。

1DKのこの部屋に住んでいるのは俺一人だけ。

両親は共働きで、地方に出張に行く時に飛行機が墜落し、死んでしまった。

親戚にたらい回しにされた挙げ句、毎月の仕送りと教育費だけ貰って1人で済まされている感じだ。




ていうのは嘘であって、俺が地方から東京にやって来て高校通いながら一人暮らしを堪能しているところだ。親いないって最高⋯!!!

ゲームし放題、夜更かしし放題、友達呼び放題!!!

まさにヘヴン⋯⋯ここが理想郷(アルマトラン)だったのか!!!

脳内ではアホなことを考えながら着々と朝食の用意を進めていく。

生パンにケチャップを塗りたくり、ハムを中央に置きその上にチーズとマヨネーズをかけてオーブンに入れる。

俗に言うピザパンやチーズパンと呼ばれる代物だ。

焼きあがるまでまだまだ時間があるので、やかんに湯を入れてコンロにおき、火をつける。

時間を見ると7時11分。登校時間まで三十分以上時間がある。

コップの中にインスタントコーンスープの粉を入れ、沸騰したお湯をコップに注ぐ。

その間に髪の寝癖を直しにいく。俺の髪はミディアムなので手入れは欠かせない!

ちょうどオーブンのほうからチーンという音がする。

中を見てみると良い感じにチーズも(とろ)けていて美味しそうだ。

コーンスープを冷ましながら一気に飲む。

次いでチーズパンもパクパクと食べてしまう。


テレビをつけるとニュースがやっていた。

何やらどこかの高校の一クラスが蒸発したらしい。まあ俺には関係ないことだ。

む?何やらトラックに()かれる事件が多発しているらしい。

…行き帰り気をつけよ。

あ、またこの事件か…“神隠し”ねぇ…


最近、世界各地で“神隠し”とも言うべき現象が起きている。

既に認識されているだけで30人以上が忽然と姿を消している。

日本でも4人の被害が出ているらしく、先のニュースと関連があるのではないかと口論がなされている。

俺たち一般人からしてみればそんなことより税金と政治何とかしろよバ―――――カという心境である。

ちらりと時計を見ると7時49分。

少々見入り過ぎたようだ。走ればまだ間に合うだろうか?


既に用意していたカバンと制服を装備して靴を履く。そう言えば最近靴が窮屈になってきたので買い替えないといけないな…

仕送りには余裕があるから大丈夫だろう。

「さて、行ってきます」


カチャンと扉を開けていつもの街中を見下ろす。

ガヤガヤと朝から活気のあることで、露店商がリンゴに似た果物類を売っている。

お、あそこのご婦人はメイドを連れて買い物ですか。

あの甲冑を着ている人たちは騎士団かな━━━━━━━━━うん?は?え、何で俺、中世みたいなところに来てんの?!

後ろを振りかえるが、既に俺の部屋の扉はどこにもない。

誰か説明をしてくれ。俺はなぜこんなところに?!

しばらくキョロキョロと周りを見ていると、見かねたのか一人の大柄な男が近寄ってきた。

筋骨隆々といった感じのがっしりとした体つきの大男である。歳は30くらいだろうか、頬には抉られたような獣の爪の傷跡がある。背中には大剣を背負っており、RPGロールプレイングゲームの職業に例えるなら闘士(ウォーリアー)といった所だろうか。

くっ、厨二病が再発しそうだぜ…静まれ俺の左腕!!!


「よう坊主、お前王都に来るのは初めてか?」

「あ、え、えっとはい…」

はじめてと言うかこの謎空間に初めましてなんですけど。

「そんなにキョロキョロしてどうしたんだ?あと、お前そんな変な服着てどこ行くつもりだったんだ?」

「え?変ですかね?」

さらっと悪口言われた気がするのは気のせいか?

「そりゃおめぇ、そんな格好してんのは貴族のお坊ちゃんだけだからな」

「はあ、貴族…」

「お、そうだ!これから俺は冒険者ギルドに行くんだが……坊主。おめぇギルドカードは持ってるのか?」

は?ギルドカード?なに言ってんだこのおっさん。

持ってるわけがないでしょ。てかギルドってさぁ…なんか、異世界みたいじゃん。夢だとしても冗談きついぜ!まあ受け答えは普通にするけど。


「いえ、持ってないです。」

「なんだぁ…ギルドカードも無いのか…おし、ちょうどいい。付いてこい。」

「え?あ、はい」


何が何やらよくわからんが俺は冒険者ギルドに連れてこられた。



うん。

だから言ったじゃん。


誰か説明プリーズ(泣)

どうもどれくらいの文章量を書けばいいのか全く見当がつきません。少ないとお思いでしたらコメントくださいm(._.)mペコリ

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