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神様は欲望に忠実なようです

 登場人物

ロキ:神々の王

ヨルム:ウロボロスの末裔

ミーシャ:ヨルムの孫

神の亡霊:ゼウスに敗れた者

村長

マリア:村長の娘

村人


 街のギルドへ戻ると朝に比べ冒険者の数が増えギルドの中は人でごったがえしていた。

 受付嬢に依頼の薬草を渡すと次の仕事を探す。

 「今回は私が決めるぞ」

 ロキが手に持っていた依頼書は村の儀式会場の警護というものだった。

 「ロキ殿にしては地味なものを選びましたな」

 「神の居場所のヒントがあるかも知れないだろ」

 ロキにしてはまともな理由だったことにヨウムは少し驚いた。

 「あと儀式だから美しい女性がいるかも知れないじゃん」

 前言撤回、欲望が丸見えだったわ。

 街を出ると馬に変身し二人を背に乗せ猛スピードで村へと進む。

 疲れない体を持っているロキの活躍により2日かかる距離を1日で踏破した。

 「ようこそ冒険者様お待ちしておりました」

 村に着くと村長がお出迎えしてくれた。

 「儀式までには時間があるので我が家でおくつろぎ下さい」

 「村長殿の家には娘か孫はいるか?」

 「えぇ、とても可愛い娘がおりますが」

 ヨウムとミーシャがやっちまったよという顔をしているのだがロキは終始笑顔である。

 しかし、そんなのも村長の娘を見た瞬間絶望に変わった。

 「あら、これが冒険者なの何か弱そうだからチェンジしてよお父様」

 「こら、マリア冒険者様に失礼だろ、謝りなさい!」

 「嫌だわこんなのと一緒にいたらいつ教われるか分かったもんじゃないわ」

 このマリアと呼ばれた女性は良く言えばふくよかな女性悪く言えばブサイク、呪いでもかけられたのかと思うくらいだ。

 「長旅で疲れたので儀式まで休ませてもらって良いでしょうか?」

 「そうですか、おーい冒険者様方を部屋にお通ししろ」

 部屋に通されロキ一行だけにあると本音が出てしまう。

 「さっきのは本当に村長の娘か?」

 「そうじゃと思うが」

 「私もそう思います」

 ヨウム達に聞いたがやはり村長の娘だと思うらしい。

 だがよく考えてみると5~6百年前はふくよかな女性が魅力的だった事があったなとロキは思い返す。

 しかし、ふくよかなのは目を瞑ろう、だが性格までブサイクは許容できないなやっぱり。

 次の日になると朝から儀式の準備で皆忙しそうに動き回っている。

 「冒険者様、昨日はよく眠れましたか?」

 「おかげさまで良く眠れましたよ」

 実際は違ってロキは悪夢にうなされていたが村長は知るよしもない。

 「今日は皆様に儀式の護衛をしてもらいます」

 「儀式は何処でやるのでしょうか?」

 「儀式は村の奥にある祠で行います」

 「分かりました、では祠に行ってどう護るか打ち合わせしてきますので」

 ロキ一行は村の奥にあるという祠に向かう。

 「本当に立派な祠があるな」

 「そうですな、ここまで立派な祠はあまり見たことがありませんな」

 それもそのはず、最近この立派な祠を王国の者が建てたのだから。

 「では、役割を発表する、外の監視を私とミーシャで中をヨルムで良いな?」

 「良くないじゃろ、なんで孫とお主を一緒にせねばならぬ。

 「仮にヨルムとミーシャが外の監視だったら村人が不安がるだろ」

 「た、確かにそうだが」

 「じゃあ、さっさと中の護衛に行ってこい」

 ヨルムは一度ロキを睨んでから祠の中に消えて行った。

 「そう言えばロキさんって何の神様何ですか?」

 「神々の長であり王様だ」

 「えぇー異世界の神々の王様なんですか!」

 「あぁでも今ではニートの神様だけどね」

 ミーシャは聞いてはいけなかったと思い黙ってしまった。

 「お、そろそろ儀式が始まるみたいたぞ」

 「そうみたいですね」

 儀式も終わりに差し掛かった時事件は起こった。

        事件直前

 「これから儀式を開始します」

 複数の人間が魔法陣に魔力を込めると魔法陣が光輝きだす。

 『汝らは何を欲する?』

 巫女の口からは想像出来ない無機質な声が聞こえる。だが、これは儀式の成功と交渉開始の合図でもある。

 「村人の安全と豊穣を望みます」

 『分かったがしかし、私以外の神の力を感じるそれはなんだ?』

 「私共にはさっぱり分かりませんが」

 『村人では無い者から感じます、今すぐこちらに連れてきなさい』

 「はい、ただいま連れて参ります」

 そう言うと村長は中にいたヨルムと外を守っていたロキとミーシャを巫女の前に連れてきた。

 「こちらが外から来た冒険者殿達でございます」

 『そこの冒険者の青年貴方は姿を偽ってますね』

 「え、何で私が偽ってるて気付いたの、まだ初対面だよね」

 「ロキ殿こちらは神様であるのですぞ」

 「え、何でただの神に敬語使わなきゃいけないの?」

 『貴方はそこまで死にたいみたいですね』

 巫女がロキに向かって上級冒険者や上級魔法使いでは無い人間ではありえない量の魔法の弾幕を展開してゆく。

 しかし、相手が悪かった。異世界の神々の王であるロキが相手なのだ。

 「私にこんな豆鉄砲は効かないよもっと大きくて強い奴じゃないと」

 『これならどうだ』

 巫女は複数の巨大な魔法を一つに圧縮するとロキめがけて放った。

 しかし、ロキには通じずロキの目の前で消えてしまった。

 『なぜだ、なぜ我の最強の一撃が効かぬ』

 「その理由は3つある、1つはお前が巫女の体を通じて力を使っているから2つ目は無意識に力を制御しているからそして3つ目は私が異世界の神々の王だからだ」

 その言葉に村人は驚いているが巫女は納得した顔をしている。

 『どおりで我の力が通じぬわけか、お主は何しにこの世界に来た?』

 「来た理由は無いが目的はある、ゼウスと私が悪人と決めた奴を滅ぼす為だ」

 『ほぉ、あのゼウスを滅ぼすか、その旅に我も連れていてはくれぬか?』

 その言葉に村長が倒れてしまった。それもそのはず守り神が居なくなるのだ魔物や病気といった人間ではどうすることも出来ないものから守ってくれる神が居なくなるのだ。

 「何でそんな話になるんだよ、ていうかこの村は大丈夫なのかよ!」

 『問題は無いこの村には我を象った像があるからそれに祈れば力を共有している我からそこの巫女に力が流れるから自分達でやってくれるだろう』

 村人は少し不安な表情をしたがすぐに切り替えやる気に満ち溢れた顔をしている。

 「まぁ、良いけどお前は何者なの?」

 『我は一度ゼウスに敗北し神の座と体を失った者だ』

 その言葉を残し巫女の体をから出ていった。

 「これは依頼成功になるのか」

 「依頼は達成じゃろ」

 ロキ一行は村人に見送られギルドへと帰る。

 ギルドに着くと依頼達成の報告をしてから宿でゆっくり休んだ。

 しかし、ロキ達の後ろに神の亡霊が付いて来ていることには気づかない。

 もう何を書いてるのか自分でも分からなくなってきました。

 先の分からない「怠惰な神様の異世界無双」を宜しくお願いいたします。 作者LIAR

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