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ぶらり幻想郷  作者: 偃月桜
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咲き乱れる向日葵の秘密 太陽の畑

あなたは人里から出たことがあるだろうか。聞いてみると意外と多くの人が出たことがないと言う。とても惜しいことだ。皆里で生まれそして一度も外に出ずに死んでいく。じつに惜しい。里の外にはたしかに妖怪がいて危険で道も歩きにくい。しかしそれを補っても余りある美しい、そしてどこか懐かさを感じさせるような風景がそこにはある。あなたも休みの日、天気のいい日、少し疲れた日にぶらりと歩いてみるのは如何だろうか




晴天 十月


今日は太陽の畑に行こう。持ち物は紅魔館の時と殆ど一緒で大丈夫だ。向こうで絵を描いたりしたいのならその為の道具を持っていってもいいだろう。お菓子もやっぱり持って行こう。いつどんな妖怪少女に会うかわからないからな。お菓子があれば万事解決。私の幻想郷散歩で得た教訓だ。

紅魔館の時とは真反対の方向に進もう。道は意外と整備されている。目的地の太陽の畑までそれといった目印は無いが道は一本なので迷うことはないはずだ。里のすぐ外に看板があるのでそれを見れば平気であろう。

里から少し歩き始めると道の両側の花が綺麗に咲いてることに気付くだろう。この太陽の畑までの道には枯れている植物が無い。畑に住んでいる妖怪の力、と烏天狗から聞いたが私はまだ畑で妖怪にあったことがない。本当かどうか少し疑わしいところである。




…だいたいあの天狗の言うことは信用できないのである。少し前にいつまでたっても夜が明けない日があった。天狗によるとあれは月の都の者のせいだというのである。そんなことがあってたまるかである。その前だって……

すまない。話が脱線していたな。もうそろそろ太陽の畑が見えてくるはずだ。ゆっくり歩いても一刻もかからないくらいの距離だ。

太陽の畑はいついっても向日葵が一面に咲いている。向日葵以外にも季節の花が咲き乱れており、夏には妖怪のこんさーともしているそうだ。こんさーとは非常に気になるところだが、幻想郷散歩初心者にはまだお勧めできない。夜に歩くのはもう少し先にしよう。

この畑はとても広く、里の2倍程の大きさだ。道があるのでそこから外れないようにしよう。向日葵は太陽の…… しまった。 話に夢中になっていたら鞄に引っかかって向日葵が折れてしまった。 申し訳ないがしょうがない。置いて行くしかなっ あれっ そこのお姉さん? いつの間に?さっきまで誰もいなかったはず…なんだか怒っていらっしゃるようですが……

慌てずに!こう言う時こそお菓子を出そう。幸い私は新作の羊羹を持っている。もしよければこんなものですが … えっお姉さんそのスペルカードは一体? あれ? おかしいな? お菓子が効かない。 とう言うか妖怪なのですかぃ? まさかっ天狗の言ってたことは本当だったのか?

ちょっとお待ちくださ











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