貴方は誰と言われたら?ー分からなくても良いよbyミミック
聞いてください…
執筆中にPSPの電源が切れて百文字がパーになったんだ…
それと今回は過去編だよ
楽しんでいってね
数日前…いや、数カ月前?
いやいや、数年前かもしれない
と言っても子塙が死に、転生する前の話であるから多分数カ月前なのだろう
子塙の世界は、数は少ないが魔物が居た
ただ、魔物は全て人と似ている
その中に一人…鈴童子霊と言う名前の魔物が居た
猫のような薄い耳を持っている…
ただそれだけの魔物であり
とても人間らしい生き方をする…
しかし、それをネタにいじられるのはそう難しくはなかった
たとえば想像してほしいが、高校に入り、これから新入生として生活をすると言うとき
目の前でいきなりコスプレした生徒がでてきたら…
当然だが気になる
そんな気になる奴のことだ…
当然噂にもなった
ーほら、あれよ…耳が着いてるでしょー
ー彼奴って魔物だろ?ー
ーなんでこの学校に…ー
彼らの陰口は、彼女…霊には陰口にならなかった
魔物である霊は、その証拠にあらゆる五感が強かったのだ
しかし、みてくれは魔物だがなかみはふつうの人間と言っても良い位の物であったためか…
彼らの陰口で霊は気を弱くしていった…
そんなある日である…
陰口にならない陰口を聞きながら霊が登校していた時である
いつも通り門をくぐり、昇降口の近くを歩いていた時である
陰口が嫌で、軽く意識を集中させなかったせいか、誰かにぶつかってしまったのだ
霊は一瞬で状況を把握する
ぶつかったのは男子であろう…
自分よりか広い背中であったためだ
自分が後ろから背中にぶつかってしまったから、男子が食べていたアイスが地面に落ちてしまっている
しかし、霊は怒られるどころか逆に逃げるだろうと思っていた
何故なら魔物は忌み嫌われる者であるからだ
その事に少し胸にくるチクリとした感触に近い罪悪感が彼女を襲う…
そんな時、男子がこちらに振り向いてきた
その顔には明らかに怒りを表している
えっ?と吃驚していると、男子が霊の両頬を掴み…
そのまま頭突きを食らわせた
霊は軽く1メートル飛び、地面に横たわった…
そして男子が声を出す
「モナカアイスを殺したな?」
「え?なに?…ころし?」
頭突きの痛さのせいで男子がなにを言っているのかは霊には分からなかった…
ただ、聞こえていたとしてもモナカアイスを殺したと言われて
なんのこっちゃ?と返すしかない
そもそもアイスに殺すという表現は使わないのだから
霊は言われたことを考えてみる
『モナカアイスを殺したな?』
『ふっふっふ…刑事さんも私と同じく、年を取りましたか?
私はそのとき、友人の家に遊びに行っていたのですよ?』
『そう、確かにあなたは友人の家に行っていた…
しかしあなたは友人の家に居ながらモナカアイスを殺す方法を知っていますね?
だって…そのやり方であなたは殺したのですから』
『ふっ…仮に私だとして、私がどうやって殺したのか…
少しだけ興味があります…
その方法は?』
そう言うと刑事はポケットからある物を取り出した
『ここにドライアイスとモナカアイスがある
モナカアイスは所詮アイス…
外気で十分溶ける
そして時間稼ぎのためのドライアイス
ドライアイスは二酸化炭素だ、証拠は空気に溶けて消えたのさ
』
『…しかし、私がやったという証拠はない!!』
『証拠ならあるさ…それは犯行がバレないよう冷凍庫からモナカアイスを出し、
破り捨てていたモナカアイスの袋が、そうあなたのポケットに』
『・・・。さすがね…』
「さすがね、刑事」
「誰が刑事だ」
「そうよ、私がモナカアイスを殺した…
でもあいつが悪いのよ!」
「現状見てるか?10で表すなら10お前が悪い」
男は手をパーにして霊へと手を差し伸べる
「?」
「ほら、さっさと立てよ
アイスを無駄にする奴はアイスの素晴らしさを教えてやるよ」
「?????」
霊はその手を取る
手をさわるのは初めてのことであった
親が居らず、一人である霊にはその手が大きく見えた
翌日…
「お~い霊!!アイス会に行くぞ!!」
「アイスを買いに行くんですか?」
「違う違う、アイス会、アイス会だ」
「そのアイス会って何ですか?」
「ふっふっふ…アイス好きのアイス好きの為の会だ
早速いくぞ!!」
「いま授業中ですけど…」
「えっ?」
「いい度胸だな盾矢子…
独身の先生の前でナンパか?」
「先生、逆ナンですか?
俺はそんな安くないですよ?」
「バリバリ君一個」
「喜んで結婚しましょう」
『安ッ!?』
クラス中から驚きの声が聞こえてくると同時に、
クラス中の女子、そして男子が彼に近づく
『私バリバリ君三本!!』
『ホーケンダッツ!!』
『月見大福!!』
『最中アイス!!』
『メリケンサック!!』
『爽かいっ!!』
クラス中から聞こえる声に霊は驚いた
「すごい人気…ひとり全く違うのだったけど…」
夏…8月7日
「今日もアイスですか?」
「ん?…まぁ、な…」
いつもとは様子が違うことに霊は気づいた…
キョロキョロと周りを見て、何かを探しているようだ
すると、キョロキョロしていたのが不意に止まった
ある一点をずっと見ている
そこにあるのはスイカだった
「?…スイカがどうかしたn…!?」
だら~~~~…
守塙の口から無制限に流れている涎…
「ちょ!?汚いですよ!!どうしたんですか!?」
すると、八百屋の奥から少し年のとった男性が出てきた
「おう!兄ちゃん!
そろそろ限界かい?」
「限界?」
「ん…?こりゃあ驚いた…魔物の女の子かい?」
その言葉に霊は顔を歪ませる
「おぉ、すまんすまん
本当に珍しかっただけだよ…
実は嫁も娘も魔物でね
お~い!!香苗!!美菜!!」
すると、店の奥から白い羽を生やした女性とグレーの羽を生やした女の子が出てきた
「あらあら、やっぱり耐えれなかったのね」
「お兄ちゃんが居るー!!」
「ほら香苗、兄ちゃんが食べる分のスイカ切ってやんな」
「はいはい」
「あー!!お兄ちゃんよだれたらしてるー!!」
グレーの羽を生やしている女の子は子塙に近づいて、ハンカチでよだれを拭いていくが…
無制限に流れるよだれはただただハンカチを濡らしていくだけである
「もー…しょうがないなー…」
そして女の子は羽を羽ばたたせ、少し浮く…
そして子塙とキスをした
「えっ!?」
ジュルジュルと大きな音を立てキスをする女の子…
それはもう世に言うディープキスである
子塙は先ほどと変わらずボーとしている…
その点女の子は顔を赤くさせており、息が荒い…
そんな光景を見させられている私はどうすればよいのだろうか?
八百屋の方を見ると、男性がビデオを回していた
いやいやいや、おかしいよねこれ?
「ジュルル!!…ん…ジュルジュル!!…はっ、はっ…
全部キレイキレイしたよ?お兄ちゃん…♪」
次回に続く
とりあえず謝罪…
更新が遅れ、申し訳ありません
遊ぶのが大好きな高校生としては遊びたい年頃で…
最近、クトゥルフを友達をやっていたり
動画を作り出したり…まぁ、まだ作り始めたばかりですが…
小説を書くより読む方になりつつあります
なので、ヘタをすればかなり遅い更新になってしまうかもしれませんが、
何卒よろしくお願いします
※モンスターアイディア受付中