『狸の小僧とプレスマン』
掲載日:2026/07/10
武蔵国川越の大きなお寺に、弟子入り志願の小僧がやってきました。見なれない小僧でしたが、結構な数のプレスマンを寄進するというので、あ、いや、熱心に修行するというので、入門が許されました。掃除でも洗濯でも、写経でも読経でも小僧の修行ぶりはまじめで、いつ寝ているのかと思うような熱心な修行ぶりでしたので、ある日、和尚さんが、そっと小僧さんの部屋をのぞいてみますと、一匹の子狸が、写経をしておりました。
翌日、小僧さんを呼んで、和尚さんが、ゆうべの話をしますと、狸の小僧さんは、深く恥じ入って、暇乞いをし、二度と姿をあらわしませんでした。小僧が寄進したプレスマンは、和尚さんが箱に入れておいたのですが、いつの間にかなくなっていました。
教訓:狸の宝箱的な。




