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うさぎ肉

木こりを生業としているのだ、肉体労働は得意だ。

罠作りは力を込め過ぎたり生来の不器用がしっかり仕事をして何やら上手くいかないが、捌く方なら別である。

うさぎを無駄にしないよう、慎重に、しかし手早く解体していく。1部は今日の昼夜の飯に、大半は干したり燻したりして保存するらしい。


「アンタ…頼りなさげなツラだと思ったら綺麗に捌くじゃねえか…」


「罠よりは上達してよかったよ。生命を無駄にしては神の鉄槌が下るところだ。」


「違ぇねぇ。アンタの仕掛けの腕はヒデェもんだってガキ共が大騒ぎしてたぜ。」


あからさまにしょげ返るヴァルに大笑いするラトゥ。


「いやぁ、罠は下手だと言ったんだけどね…木こりができるようには見えないってどこでも言われるんだけど、私は力持ちなんだ。なんというかそのせいで罠も壊してしまってね。」


「そりゃそうだろ俺と体格変わらねえからな。木こりをやる奴らは俺の2倍くらいはデカいぜ。アンタじゃ斧も持てないと思われたんだろうさ。」


ヴァルはそれを聞きハッとした顔で手元のうさぎを捌き終え、テントへ走って向かった。相棒の手斧を取りに。


「やって見せたら良かったのか!全く頭になかったよ!」


そう言って息も乱さず戻ったかと思えば手斧と言うには少々立派過ぎる大斧を軽々と持ち上げて見せた。


「…おいおい…村一番の怪力だってそんな斧使ってねぇぞ…」


ラトゥはキラキラした顔で切っていい木は無いかと尋ねるヴァルを、木こりたちのいる場所まで案内した。

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