《肆》
【子ノ島諸島】は上空から見ると、主に北部側で並列する二つの小島と、そこから五〇kmほど南下した、カタカナの『ノ』の形に見える細長い大きな島からなる。
【子ノ島国際宇宙センター】は北部側の小島にそびえる【ゴールデン・ノース山】山頂に設けられたニホンの五大空港の一つで、地球の国内線、国外線航空機、および地球外から飛来する宇宙船などの離着陸にもなっている。
センター館内には子ノ島の農林水産物を取り揃えるお土産屋が軒を連ね、軽食からガッツリ系まで幅広い空港グルメを提供するレストランが数多く営業している。
何より同センターの魅力は、月面への観光定期便がニホン国内で唯一航行している所。
それを目当てに国内外から観光客が連日殺到する、子ノ島屈指の観光施設だ。
だがこの日のセンターに、何時もの活気は無い。
普段なら爆買い客と搭乗客が入り乱れるロビーは鳴りを潜め、就航する便は全て欠航。
滑走路自体が、離着陸が出来ないように閉鎖されている。
尤もそれは季節が夏に近づくにつれて頻発するゲリラ嵐が、ニホンに近づいて来ている事とは別の原因だった。
『…ネェ、コレチャント映ッテンノ? ‥エ、モウ録画シテル⁈ 音声ハ? ‥OK了解。‥エェート、テステス1、2、1、2…。ハロー皆様、ゴ機嫌ヨウ! 我々ハ宇宙海賊《WERE RED ASGAR5》ト申シマース。気軽ニ《アスガル5》ト呼ンデ頂戴ネェ。今回ハゴ視聴イタダキ、有難ウゴザイマース!』
関係者以外立ち入り禁止のセンター棟十階より上、その最上階に位置する【管制室】。
滑走路全体と空の状態が一望できるよう三六〇度ガラス張り室内は、センター職員たちが慌しく駆け回っている。
職員たちの邪魔に成らないよう、部屋の隅でこじんまりと三角座りしていたイチローたちは、先に現地入りしていたオニガミから、とある動画を見せられていた。
オニガミが手にするタブレット端末の画面に真っ先に映しだされたのは、頭からスッポリと光沢のある黄色いビニールパーカーを被り、口元を鉄製マスクで覆った人物。
ボイスチェンジャーでビックリするくらい野太い音声だが、正面に向かって両手を振る様は、完全に動画共有サイトにおける配信者のソレだった。
ノリの軽い喋り方や挙動、僅かに見える目元の感じからして、映っているのは割りと若い人物と推察される。
『モウ知ッテルト思ウケド、コノ『シャトル』ハ我々ガ制圧シチャイマシタ。ツイサッキ、目的ノ『ブツ』モ頂戴シテマース。デモ通報システムガ作動シチャッタカラ、コノ映像ガ地上ニ届ク頃ニハ、大騒ギデショウネェ。ドウセコノ星ノ警察ガ待チ構エテルダロウシ、大気圏突入前ニサッサトズラカッチャウツモリ、……ダッタンダケドネェ? セッカク遠路遥々、コンナ辺境ノ惑星マデ来タンダシ、モウ一旗上ゲタイト思ウノガ海賊ノ性ナ訳ヨ。ト言ウ事デェ…、ハイ、テロップ!』
突如『デンッ』という効果音と共に、画面にデカデカと『挑戦状』という赤文字が映し出された。
『我々《アスガル5》ハ、コノ星ヲ護ル『超人』ニ挑戦状ヲ叩キ付ケル!』
ラッパや指笛を組み合わせたコミカルなBGMと共に、黄色パーカーはどこからか取り出した巨大なクラッカーの紐を引っ張った。
その瞬間、物凄い音と共に映像が九〇度傾き、画面一面にカラフルな紙吹雪と紙テープ、そして白い煙が充満する。
『‥ケホンッ! 火薬…、詰メ過ギダッタワネェ…。ト、兎ニ角ヨ! 銀河系デモ屈指ノ実力ヲ誇ル、コノ星ノ『超人』ニ勝ッタト成レバ、我々ノ知名度ハ急上昇間違イナシ! ハクモ付イテ、アット言ウ間ニ宇宙海賊業界ノスターダムヘト登リツメラレルッテ寸法ヨ! サァ『超人』ノ諸君、我々ハ挑戦待ヲ待ッテルゾ‼』
黄色パーカーが咽ながら鉄砲に見立てた指を画面に向けて『バーンッ』と言ったところで、動画は終了した。
「‥やれやれ、どっかで聞いた話だな…。海賊の考える事ってのは、どいつもこいつも同じなのか?」
イチローは後ろ手をついて上体を逸らし、やや右上をフワフワ浮遊する小型UFOに冷ややかな目線を向けた。
動画を見るためにハッチから身を乗り出していた搭乗者のカミヤはそれに気付くと「あの様にふざけた輩とイナミナ家を同列に扱うとは何事じゃ⁈」と、UFOのボディをガンッと叩いた。
するとUFO下部がパカリと開き、彼女の声にUFOを見上げたイチローの顔めがけて何か丸い物が発射される。
彼の顔面にめり込んだソレの正体は、明らかに機体よりも大きな鉄球だった。
イチローが痛みで転げ回る様に、カミヤは満足げに鼻息を吐く。
「ねぇねぇイナミっちゃん、一応同業者でしょ? なんか連中の有力情報無いのー?」
オニガミからタブレット端末を受け取ったアマミは、動画をもう一度再生しながらカミヤに訊ねた。
『蛇の道は蛇』という言葉がある通り、休業中とはいえカミヤは他の海賊組織の情報収集に余念がない。
実際、それを可能とする独自ネットワークを先祖代々引き継いでいるらしく、常々イチローたちに一族の情報網を自慢していた。
しかしカミヤは「駄目じゃな」と首を縦ではなく横に振る。
彼女がいくら調べても、今回のアスガル某という組織の情報が一切出てこないのだ。
一応、秘匿性の高い実家の元傘下も含めて調べてはみたが、ビニールパーカーに鉄マスクという特徴的な集団ながら、類似の組織すらヒットしない。
「神宮が知らないのも無理はないだろう。奴等は今回が初仕事の新参者だ」
「な、なんじゃと⁈ ぐ、ぐぬぬッ、素人上がりがデビュー戦にして大成を成すとは…。し、しかしじゃ! 私は奴らを『海賊』とは認めぬぞ⁉ 何が『気軽に~』じゃ! 由緒ある海賊の歴史をなんと心得る!『海賊』とは威厳と志を持ち、畏怖されてこその存在でなくてはならず、」
嫉妬心でヒートアップし立ち上がるカミヤだが「海賊談義はそこまで」とオニガミのゴツい指によってUFOに押し戻された。
「それではコレより、事態のあらましを説明する。先行チームである五年生たちからの連絡が途絶えて、既に二時間が経過した……」
オニガミの説明を要約すると、発端は遡ること四時間前の午前八時ちょっと過ぎ。
地球連合政府直属の機関【月面魔術研究所】所属の科学者『ライアー・ラゴス』氏を乗せて地球へ向かっていた自動運転型輸送シャトル『ミグラテール号』が、宇宙海賊《アスガル5》を名乗る集団によってハイジャックされた。
シャトルの緊急通報システムが作動した事で、駆けつけた警察はセンター全域を封鎖。
着陸したシャトルは機動隊に包囲され、ライアー氏の解放と降伏の説得が試みられた。
しかし交渉は難航し、結果的には時間だけが過ぎてしまう。
国際空港が一時的にとはいえ閉鎖しているというは経済損失が大きく、世界情勢的にも印象が悪い。
なにより昨日とは打って変わり、今日は超大型の嵐が刻一刻と近付いきている。
市民の災害避難誘導、自分たち自身の安全を考え、あまり時間をかれて要られない警察は早期解決のために『Eコール』を学園に要請した。
先ほどの犯行声明動画の件もあり、学園はすぐさま手の開いていた五年生チーム一組+ソロ一名を派遣。
機動隊が見守る中、シャトルへの強行突入は実行された。
だが先ほどオニガミ言った通り、五年生チームからの連絡は途絶えてしまい、そのため急遽チームアップ、派遣されたのがイチローたちを含めた選抜二年生チーム六名という訳だ。
「まさか、五年生が全滅したってことですか?」
驚愕して聞き返すヒカルに、オニガミは「そう考えざるを得ん」と言い放ち腕組む。
ヒカルは思わず身震いし、被っていたトレーナーパーカーのフードを強く握り締めた。
五年生といえば知識もさる事ながら『Aクラス以上』の実力が認められた者が所属する、社会においても『超人』の中核を成すクラスだ。
たった数年、二階級の違いとはいえ、二年生に進級したての『Cクラス』とでは、経験値も実力も雲泥の差がある。
そんな五年生の三人を打ち負かした相手と接触しなければならない事を考えると、のんびり屋のヒカルも流石に不安を払拭できない。
「怖気付いている場合じゃないぞ、蘇我。俺たち『超人』が必要とされる場面は常に逆境だ。こういったシチュエーションは今後もイヤと言うほど繰り返す事になる。この場に居る以上、その覚悟が無かったとは言わせん。寧ろ他よりも早く経験できる事を幸運に思え」
「‥はい!」
ヒカルは弱気な気持ちを奮い立たせるために、自身の両頬を強く叩いた。
「覚悟云々はともかくライエンよ。そもそも何故、私たち二年生なのじゃ? 経験を積ませたいのも解らなくは無いが、事は一刻を争うのじゃろ? もっと実力のある上級生たちを呼び寄せた方が確実であろうに?」
カミヤの疑問は尤もだった。
三年生以上ならばBクラス以上の『超人』が大半を占めている筈。
少なくとも新二年生である自分たちが出向くより、勝機があると思うのは当然だ。
もちろん、イチローたち二年生が選ばれたのには相応の理由がある。
「良いか神宮、いい機会だから教授しておく。‥学園モットー第一番‼」
オニガミが号令すると、直前まで床にうずくまっていたイチローも含めた全員が一斉に起立。
声を揃えて『ヒーローの本質とは奉仕である‼』と叫ぶ。
その迫力にカミヤは「おぉ…」と思わず声を漏らし、周囲を走っていたセンター職員たちも思わず手を止めた。
「悪党と戦うだけが『超人』の役目ではない。三年から四年生は今回の大嵐に際して、消防庁との共同作戦で全国に散っている。能力を活かして土砂や洪水対策への協力は勿論、高齢者など簡単には身動きの取れない人命の避難、救助。やる事は山済みだ。それと編入したてのお前は知らんだろうが、五年生以上からは校外活動が中心となる。今の時期、一部例外を除き、五、六、七年生は火星基地での合宿。八年生以上にいたってはインターンシップで太陽系の外だ」
「なる程のぉ、呼び寄せようにも間に合わんという訳か」
「こういった不測の事態に対応することが、地球に駐屯する二年生の役割であり、その中からお前たちが選ばれたのは、この状況に適当と判断されたからだ。‥とは言え、神宮は今日が『超人』としての初陣。お前こそ、覚悟は出来ているのか?」
「フッ、私を誰だと思っておる? 衣食住が満たされた今の私は、無敵じゃ! 全銀河にイナミナ家復活の狼煙を上げてくれようぞ!」
腰に手を当て高笑いするカミヤに、オニガミは呆れつつも「結構」と頷いた。
「ライエン先生、確認したい事があります!」
ピンッと手を上げてから質問したのは、まるで開拓前の月面を思わせる丸刈りボウズ頭の青年。
本作戦のチームリーダーにして、問題児だらけの二年生クラスを普段まとめ上げる学級委員 天元院 英雄である。
ルーキーながらに『超人』が求められる知力、能力、体力全てにおいて優秀な成績を収めるオールラウンダーで、世間から『最もSクラスに近い存在』と評される逸材だ。
出身は世界中の海を旅する【超大型宗教都市船 テレーム】にある『武極仏心』を教示とする寺院で、彼自身も敬虔な仏教徒である。
首には常に大玉の数珠をぶら下げており、コレを使った占いは良く当たると大評判だったりする。
なお趣味が野球な事もあり、クラスメイトたちからは尊敬と信頼の念から、もっぱら『キャプテン(またはキャップ)』と慕われている。
「犯行グループの規模は解っているのでしょうか?」
「具体的に人数は不明だが、シャトルの規模からして多くは無いだろう。ただ相手は五年生たちを返り討ちにする実力を持った集団である事は確かだ。言動こそふざけてはいるが、舐めてかかると痛い目にあうぞ?」
「もちろん驕りはございません。この天元院、御仏に誓って必ずや奴らを逮捕し、捕らわれている先輩方と人質を救出してみせます」
キャプテンは合掌し、オニガミに深々と一礼する。
「奪われた物資の事も忘れてくれるな。アレは何としても取り返さなければならん」
「‥そう言えば『ブツ』がどうのって言ってたな…。連中のそもそもの目的ってのは何なんスか?」
イチローが聞くと、オニガミはタブレット端末をアマミから回収。
少し操作してから、再び画面を彼らの方に向けた。
「連中の狙いは、ラゴス氏が地球に運んでいた、この『鉱石』を強奪する事だ」
画面に映っていたのは、ラクビーボールを縦置きした様な形状の容器に、緑色をした『石』が収められている写真。
宝石のように加工されていて透き通ってはいるのだが、イチローにはその色合いが何だかくすんでいる様に見えた。
石に対しての表現としてはなんとも変ではあるが、何だか『元気がない』といった印象で、正直あまり綺麗とは思えない。
「‥この石一つ奪う為だけに、シャトルを襲った? 随分と手の込んだ方法…。この石、そんなに価値がある?」
キャプテンの『パル』である少女 ヘルディン・デ・ハイレンことレンは、自身のトレードマークである大きな帽子を被りなおしながら訝しがる。
ターゲットとされた代物がどれだけ希少なのか定かではないが、金品狙いでワザワザ政府関係のシャトルを狙うというのはリスクが高すぎる。
逃走のし易さを考えても、地上に数多ある宝石店や銀行を適当に狙ったほうが遥かに安全だ。
「いや、鉱石に美術的価値は無いそうだ」
「尚更、謎。金銭目的じゃないなら、何でハイジャック?」
ますます理由がわからないレンは、顎に手を当て小首を傾げた。
目深に被った帽子の所為で表情はうかがい知れないが、きっと眉が逆への字型になっている事だろう。
「狙われたのは鉱石の持つ『特殊性』だ。使い方にもよるが理論上、野球ボール程度の大きさで『P・S』一機を永久的に動かすだけのエネルギーを生み出せるという話だ」
オニガミの言った『P・S』とは『パワード・スーツ』の略称で、しかし体に身に付けて負担を軽減する為のサポート器具ではなく、全長一〇m前後の人が搭乗して操縦する巨大ロボットの事だ。
まだ宇宙文明との交流が始まって間もない頃に軍事兵器として生み出された代物だが、実際に戦争兵器として使われた実績はなく、もっぱら『P・S・B』という格闘スポーツに活用されている。
『P・S・B』は地球発祥のショースポーツながら、銀河系規模で人気を博しており、学園の姉妹校にはプロ選手育成も行う専門学校があるほどだ。
普通はその巨体とパワー故に、フル充電でも三〇分前後しか連続で動かせない乗り物だが、それを永久的にとなれば確かに末恐ろしいエネルギー源だ。
「鉱石が転売されてブラックマーケットに流されれば、兵器転用される危険性がある。この国、この星の失態が、世界に脅威を広げるような事になってはならん。故に今回求められるのは三つ。優先度順に言えば人質であるライアー氏と五年生チームの救助、鉱石の奪取、そして犯行集団の逮捕だ。俺は逃走を防ぐ最終防衛ラインとしてここで待機。突入と戦闘は、お前たちに任せる」
「必然的に救助と戦闘チームに分担だな。キャップ、どうする?」
イチローが拳と掌を軽く突き合わせながら聞くと、キャプテンは「さてなぁ…」と呟いて頭を一撫。
おもむろに件のシャトルが見える窓際まで移動する。
シャトルは先ほどオニガミが言った通り、黒を基調とした重装備の機動隊に取り囲まれていた。
今のところ目立った動きは見られず、にらみ合いが続いている様子だった。
キャプテンは少しの間それを神妙な面持ちで眺めていたが、不意にその場に腰を下ろすと足を組み深呼吸。
背筋を伸ばして瞳を閉じると、やや頭を垂れた体勢で動かなくなった。
「……えぇーい、ヒデオはどうしたと言うのじゃ? さっきからピクリともせん…。まさかとは思うが、寝てるのではあるまいな?」
五分、十分と不動を貫くキャプテンに痺れを切らし、カミヤがUFOで近付いていく。
この作戦はカミヤにとってのデビュー戦。
任務達成のためにも、リーダーならリーダーらしく、作戦を立てて貰わなければ困る。
それに彼女の計算が正しければ、あと一時間以内にセンター周辺は暴風域に突入する。
いくらイチローたちが超人とはいえ、嵐の真っ只中で戦うのは不利だ。
もし本当に寝ているのなら、先ほどイチローにしてやった様に鉄球か何かでも落としてやろうとカミヤは考えていた。
「ストップ」
「ぬおぉッ⁉」
突然、先程まで背後に居た筈のレンが、いきなりUFOの前方に現れた。
『立ち入り禁止』のイラスト標識よろしく、掌を突き出だすレンが目前に迫り、カミヤは慌ててブレーキ、何とかぶつかる寸前で止まる事は出来た。
が、かなりつんのめった角度で急停止したので、シートベルトをしていなかったカミヤは危うく機体から投げ出されそうになる。
気付いたアマミが咄嗟に髪の毛を伸ばしてくれなければ、床に叩き付けられて大怪我をする所だった。
「こ、コラ⁈ 車両は急に止まれんのじゃぞ‼」
足だけを髪で掴まれ、ほぼ宙吊り状態のカミヤが怒ると、レンは「ゴメン」と彼女の体を抱き上げる。
「でもヒデは今、ちゃんと采配を考え中」
「アレでか?」
レンが無言で頷くと、カミヤをキャプテンの傍まで連れて行く。
彼は相変わらず微動だにせず、室内で時たま上がる怒号や、外で音を立てながら窓にぶち当たる雨風、強烈な光を伴った雷の爆音にもまるで反応しない。
ただ顔を覗き込んで見ると、目は完全に閉じているのではなく薄目を開けた状態で、腹の前では右手と左手を重ね、親指を合わせた楕円形を作っていた。
所謂『座禅』という物だ。
「ヒデの座禅は、只の瞑想じゃない。何時も、こうやって作戦を立てる。ヒデの頭には、私たち、一人ひとりの能力、得意、不得意が全部入ってるから。…でも確かに、今日はちょっと長い」
「‥言ってくれる」
キャプテンはそう言うと、漸く顔を上げて言って立ち上がった。
「諸君、待たせた。現場へ急ごう。作戦は動きながら伝える」
先頭を切って管制室から外に出るキャプテンにレンが駆け寄り「バッチリ?」と訊ねる。
「南無三。後は神仏に祈るのみ」