表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
白狼伝説  作者: Alaru
第一章 
9/16

白狼様じゃと!?


「おばばールークは戻ってきたか!?」


オレは大急ぎで村に戻り、真っ先に薬屋のおばばの家に向かった。

つーんとした薬草や、よくわからないものが混ざった臭いが鼻につく。


「なんだいなんだい、こんな大声をださんでも聞こえてるよ。」


と、家の奥から声が聞こえた。


「ルークなら今寝てるから安心しんさい。」


よかった、レイの言ってたことはあってたのか。



「おばば!オレ森の中で主様にあったぞ!」


「主様じゃと!」


「すんごくきれいな銀髪だった。」


「そうかい、年はどのくらいじゃった?」


「僕と同じかちょっとしたくらい。凄い魔力だったんだぜ。」


それを言うと急におばばの顔が真剣になった。


「レイ、村長に伝えなさい。今すぐに御触れを出せと。」


「何についての?主様についてに決まってるじゃろうが。主様は正体に気付かれると帰ってしまうんじゃ。」


「わかった。行ってくる。」


オレはおばばの家をでた。あ、ルークの様子見ればよかった。後でいこ。


村長(って言ってもオレの親父。)はたぶん家にいるはずだ。急ごう。







おばば




「ふぅ」


とため息をつく。


ついさっきとんでもないことを知らされたわい。

主様。白狼様に助けられた。


何十年ぶりじゃろうか、たぶん100年くらいじゃろう。


白狼様は昔この村を、いや領地を救った。


白狼様の売っていた薬が当時の流行り病に効いたんじゃ。

しかしその時白狼様はもう村にいなかった。

本当の姿を見られてしまったのじゃ。


見られた瞬間もうここにはいられないといって、森に帰ってしまった。



わしたちには返しきれない恩がある。じゃから静かにお祝いするのじゃ。









村長



今さっき息子が来た。


白狼様が現れた、御触れを出せ。それだけ言って、どこかに行ってしまった。


私は大急ぎで、集会の触れを出した。



今日の夜の集会は白熱するだろう。

直接ではなくとも間接的に白狼様に助けられたものは多いのだ。



さあ、早く準備をしてしまおう。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ