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白狼伝説  作者: Alaru
第一章 
3/16

お別れ

次の日からは地獄だった。





朝起きるとなぜか外に連れ出され、そこら中にいる魔物と戦わされた。





最初の頃は、毎日瀕死状態。でも、怪我したら回復魔法、死にそうになったら回復魔法、疲れたら回復魔法って感じで何度も戦わされた。






そしてへばって、弱音を吐くと、




「そんなんじゃ、邪龍は倒せんぞ。」




と言われる。こういわれるとやるしかないじゃないか。





また、人里にも降りてみた。 50年くらいソニアの町で薬を売ったりしてみた。


薬が効きすぎて師匠にストップされちゃったんだけどさ。




そして、そこから200年ほどたった。なんでまだ師匠が生きてるのかって?






それはもうファンタジーだからとしか言いようがない。





そしていま目の前には。サイクロプスが、いる。


一つ目の巨人だ。




これが卒業試験らしい。こいつを倒せば旅に出ろという事らしい。




でも、僕は知っている。師匠の寿命がもういつ死んでしまってもおかしくないことを。


たぶん師匠も分かっているのだろう。




サイクロプスが、木の幹そのままの棍棒を振るってくる。


動きが遅いので、よけられたが、棍棒が地面を大きくえぐる。



とてつもない威力だ。



だが、動きが遅い。次に棍棒を振り下ろした時に一気に殺す。





来た、サイクロプスが棍棒を振り上げる、と同時に横に飛びのき、大きく跳躍する。



驚いた顔をするサイクロプス。だがもう遅い、そのまま首元に潜り込み、自慢の牙でのど元を食いちぎった。



「見事じゃ。ここまでよく頑張ったのう。おぬしに儂の奥義を授けよう。」



え?聞いてないよそんなこと、




「おとなしく、話に乗ればいいんじゃ、この馬鹿狼。」




ひっど





「まず、人化の術。」





なんですと、


僕はまだ人化が出来ない。ソニアの町に行けたのも師匠の薬のおかげだ。



「魔力を体の表面に纏い、魂と魔力を同調させる。そしておしまい。」




なんか・・・、それだけですか。




「そ、それだけじゃ。やってみんさい。」




まず体の表面に魔力を、できた。これは普段からやってるしな。


次に魂と同調させる?ムズイな。魂からの力と魔力とをゆっくり混ぜ合わせる。


そして、体表の魔力とつなげる。



あぁ、なんか体が熱い。うわっ、体が光ってる。



恐る恐る体を見る。



手、手がある!



久しぶりの人間の体だ。走ったりジャンプしたりしていると



「よくできたのう、これでおぬしは大丈夫じゃ、これからも精進せい。これでお別れじゃ。達者にのう。」



「あ、あ り、がと・うござ、まし  た!」


久しぶりでうまく声が出なかったけど師匠は、にっこり笑って、さらばじゃと言って、行ってしまった。






ここから一人か。





まずは人里に降りてみよう。

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