転生だって!?
暖かい風が吹いている。僕は今ここちよいまどろみの中にいる。
ふと目をあけると、そこは草原だった。
見渡す限りの草原。
色とりどりの花が咲き乱れている。
どこだここ・・・
僕は雪野 白
中学生だったはず、ついさっきまでは・・・。
待ておかしい。
目線もなんだかいつもより低い。
自分の体を見回して僕は絶句した
体が犬だった。
は?
そう、たぶん僕は、
転生した。
犬に。
身体は柔らかそうな白いモフモフ毛に覆われていて、手(前足?)にはピンク色のぷにぷにの肉球。
僕が人間で目の前にこんなのがいたら、すかさずモフッていただろう。
まず、僕は歩くことを試そうとした。どうやって4本脚で歩くのか不思議だったからだ。
でもそれをすることはできなかった。
なぜか?目の前に巨大な純白の狼がいるからだ。
そう、僕は命の危険にさらされている。
よく見ると大きさが半端ない。
2~3mくらいある。
僕なんて前足だけでぷちっと逝っちゃいそうだ。
それに、さっきまで見渡す限り何もいなかったのに、なんでこんなに大きくて目立つ狼がいきなり目の前にいるのかってことだ。
あ、やばい口あけた。
でっかい牙がいっぱいある
一飲みにされそう。
そいつはどんどん近づいてきて
口を開け
ぱくっと僕のことを
咥えた
主人公まだ自分が狼だと気づいてません。
名前は後程明らかに