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しるし2(詩集)

あぐらをかくないと

作者: さゆみ


少しだけ熱が下がった夜が

散歩をしている

包み込んだ闇の息遣い

流しながら

転がしている

風も木も虫も犬も人も町も

夜が散歩しているなんて

知らない


少しだけ夏に飽きた夜が

あぐらをかいている

月がつつく

だらしがないですわ

夜はバツが悪そうに

正座した

クスクスクス

星座に笑われる


少しだけ熱が下がった夜が

伸びをする

やさしさは深海にある、宇宙にある

やさしい愛はずっとある

でも容易く見えなくていい

少しだけ熱が下がった夜が

風に木に虫に犬に人に町に

微笑みかける、子守唄を歌う

きっと 誰も知らない





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― 新着の感想 ―
[一言] 優しい詩ですね。少し涼しい夜の雰囲気があります。夏の夜は、かつてもっと涼しくて風情があったのです。そんな静かに何かを待っているような夜を懐かしく思い出します。
[良い点] 猛暑を忘れさせてくれそうな詩ですね^^ 暑い昼が一段落して優しい夜風にほっとする。そんな感じが伝わってきました。 [一言] 連日、暑い暑いとぼやいていましたが、先日関東在住の方がこちらへ来…
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