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テノリドリーム

僕の幼馴染、野球部マネージャー「玲子」の話

作者: 丸ノ内レン

今回は僕の幼馴染でもあり、小、中、高と同じ学校に通い、

中学、高校で野球部のマネージャーを務めてくれた「玲子」についての話をしたいと思う。

玲子とは家が隣どおしで、同じ歳と言うことで幼稚園こそ違ったが子供のころからよく遊ぶ仲だった。

玲子は体の中が人間ではありえない低温に保たれていて、中から冷えたジュース、アイス、新鮮野菜を取り出せるという特殊な能力を持つ女の子であった。

僕は、幼い頃から玲子を知っていたので、それが当然のように育ったのだが、後にも先にもそんな能力を持つ人と出会ったのは玲子だけであった。

そんな玲子は小学生の頃、親や近所の人から買い物を頼まれては、いつも食材を新鮮なまま持ち帰るということで、毎日褒められていた。

そして中学、高校では僕も所属する野球部のマネージャーを務めてくれ、炎天下の練習の中で冷えたスポーツドリンクを飲めたのは玲子のお陰だと、みな社会人になった今でも、飲み会では必ずその話題で盛り上がる。

しかし仮にも女の子である玲子が、他の異性の前で、体から飲み物を取り出す姿を見せるというのは、

当時の僕には少し抵抗があり、「異性の前でそれをやるのはよくないぞ」と何度もいったのだが、

彼女はお節介好きなので僕のそういう忠告にはあまり聞く耳をもたなかった。

この話をするとみな、「玲子ちゃんは綺麗なの?」とか、「彼女は芸能人で言えばどんな顔?」という質問を受けるのだが、芸能人にはちょっといないタイプの顔立ちで、例えるのにいつも苦労する。

ちなみに、芸能人ではないが、いつもそのときに言うのは「見た目はほとんど冷蔵庫と変わらず、そこから手足が生えている姿を想像してみるとかなり近いはずだよ」と言っている。

というかこの言い方が一番玲子の見た目を表す言葉として、適切なんじゃないかなと思っている。

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