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予想外の展開

 なんとか3歳になったのは良いが、予想外の事態が起きた。

俺がグレイスを名乗る事は許されず、婆ちゃんのセクシリア姓を名乗るはめに。ゴー・セクシリア…セクシーイケメンなら許されそうだけども残念ながら俺は泣く子も黙ってしまうタイプ。

もう1つは

「ゴーお兄ちゃま、アルマとあちょんでー」

俺は将来の勇者である妹アルマに懐かれまくっている。

アルマはとんでもなく可愛い、お兄ちゃん自慢の妹である。

光り輝く金髪に真っ白なお肌、そして整った顔、母親の金髪縦ロールとは違い素直で優しい性格、何よりもお兄ちゃん大好きっ娘。

でも俺は将来アルマに倒されなきゃいけないんだぜ。

平和の為とは言え大好きなお兄ちゃんを倒したら、アルマは自分を責めるだろう、お兄ちゃんそれが心配。

それともう1つ、アルマと王子の絆を硬くする件だけど絶対に却下だ!!

王室なんてドロドロした場所にアルマを行かせる訳には行かない、お兄ちゃんがそんな事を許しません。


「アルマは何して遊びたいんでちゅかー?」

誤解が無い様に言っておく、決して俺はロリではない。

清く正しいシスコンだ!!


――――――――――


 貴族の世界ってのは、色々と面倒臭い。

"あの公爵のパーティーには顔を出したのに、うちのパーティーには来ないんだ?"とか"伯爵様に贈ったプレゼントより安物ですよね"とか゜

それを防ぐには力のある貴族にすり寄るのが一番。

そして年が近い子供がいたりすると、小さい頃から遊ばせたりする。


「ゴー、大きくなったわねー。今日はうちのアンジェと遊んであげてね」

俺が来ているのはクロワ公爵家、そして俺に話し掛けて来たのは数日間だけ乳母だったカリアだ。

あの後、天使シャインの活躍にによりアンジェは祝福の御子と呼ばれる様になりカリアは聖母と呼ばれている。

クロワ公爵も自分の孫が祝福の御子となったのが、自慢らしくカリアにも優しくなったそうだ。


「ア、アンジェでちゅ。よろちくお願いちまちゅ」

ちなみにアンジェも、かなりの可愛さである。

新緑を思わせる緑の髪、お約束の様に整った顔。

さらにアンジェは俺を気に入ったらしくアルマと取り合いをしたりしてる。


「お兄ちゃんはアルマとあちょぶのー」

「アンジェもあちゃびたいもん」


所謂、幼馴染みフラグ、女に縁のなかった俺としては光源氏計画を建てたいんだけれどアンジェは治癒の勇者の因子を持っていた。

つまりアンジェも将来的には俺を倒す娘。

まあ、どうせ将来的にはブサメンは相手にされなくなるんだろうけど。



――――――――――


 6歳になった、未だにアルマはお兄ちゃん娘だし、アンジェの家に良く遊びに行っている。

将来的にはアルマとアンジェはパーティーを組まなきゃいけないから、シャインに"グレイス家にもう1人の勇者がいる、今から親しませるがよい"ってお告げをさせたからなんだけど。


アルマと離れるのは寂しいが、そろそろこの世界から一度離れる必要がある。

離れたら元の世界に戻ってアルマ達が11歳ぐらいになったら帰ってくる。

そこで冒険者として実績を積み、アルマ達の師匠となり勇者として育て上げる予定。

ぶっちゃけ書類も依頼も溜まってるみたいだし。


「シャイン、頼みがある。次は俺のお告げしろ。"ゴーは異国で育てよ"頼んだぞ」


数日後、俺の外国行きが決まった。

アルマは離れたくないと泣き、アンジェはついて行くと泣いた。

自分が企て事だから良心がとんでもなく痛い。

そして無事に戻った俺を待っていたのは大量の書類とかめ虫人間界からの魔王要請依頼だった。


――――――――――


 何も馬鹿正直に5年も待つ訳じゃない。

俺の準備が整い次第、5年後のアルマ達がいる世界に行けばいいんだけど。

仕事が片付きません。

依頼がひっきりなしに来てます。

イケメンだけの世界で魔王をしたし、クモ人間の世界で悪役もした、イボイノシ人間の世界ではお姫様をさらったりもした。

…アルマ、お兄ちゃんはアルマの笑顔が見たいです。


―――――――――


ようやくアルマの世界に行ける日が来た。

しばらく飲めないから酒はたらふく飲んでおいたし、何時アルマにあっても平気な様にモン○ミンも持った。


「シャイン、久しぶりだな。アルマ達に変わりはないか?」

アルマ達にもしもの事があったら困るので、留守の間はシャインに見守らせていた。


「…ここは天界だぞ、オーガめ、滅してやる」

11才で既にオーガ扱いか。


「俺だ、創竜カンパニーの豪だよ!!いたいけな11才の少年を捕まえてオーガかよ」


「ゴー様?えー、絶対に年齢を間違ってますよ。どうみても15才は越えてますよ」

ちなみに今の身長は170㎝あるし、冒険者として活躍する為に筋肉は普段と変えていない。


「うるさい!!最近2人はどうだ?」


「最近は王宮に呼ばれて王子やお姫様の話し相手をしてますよ…ゴー様、手から洒落にならないオーラが出てるんですけど」


「王子なんて今回の依頼には関係ねえだろ!!城ごと破壊してやる!!」

その後、俺は創竜の親父にこっぴどく叱られた。


豪のキャラが確立しているだけに書きやすいです。

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