表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
氷の騎士との契約結婚の顛末 ~愛することはないと言われたので契約通り離縁します!  作者: 柚屋志宇


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1/14

01話 契約結婚

※短編のリメイク版です。

「お前を愛することはない」


 私の結婚相手、侯爵令息ライナス・クレイトン様は、いきなり私にそう言いました。


 ライナス様はクレイトン侯爵家の跡取りでいらっしゃいます。

 銀髪碧眼でとても見目麗しい美貌の令息です。

 社交界では『氷の騎士』という渾名で呼ばれているそうです。


「……」


 ですが、愛することはないと言われて、ちょっと意味が解らなくて。

 私は一瞬、呆けてしまいました。


 何故なら、私たちの結婚は、親同士が決めた政略結婚だからです。


(結婚するからには、共に寄り添える関係になりたいと思っていたけれど……。それがいけないことだと言うの……?)


 私、スタンリー伯爵の娘セルマは、平たく言えばお金で買われた花嫁です。


 スタンリー伯爵家の娘である私セルマがクレイトン侯爵家の令息ライナス様と結婚するという条件で、クレイトン侯爵家がスタンリー伯爵家に資金援助をしてくださるという、両家の契約で成立した縁談ですから。


 ライナス様のお父君クレイトン侯爵にぜひにと望まれて、私はライナス様の花嫁になるのです。

 ライナス様の側が、私を花嫁にと望んだのです。


 望んだ側のライナス様が、私を愛さないと宣言して、私を遠ざけようとする意味が本当に解りません。


(私と結婚することが嫌なら、ご両親におっしゃれば良いのに……)


 両親が同席しての初めての顔合わせのときは、ライナス様は憮然とした表情ではありましたが、社交辞令の挨拶をしてくださいました。


 ですが、その数日後の今日、ライナス様は私と二人で話したいとおっしゃって我が家に一人でいらっしゃいました。

 そして、この状況です。


「どうせ私の顔と家柄が目当てなのだろう」


 ライナス様は私を見下すようにしてそう言いました。


「……」


 親同士が決めた政略結婚なのに、「顔と家柄が目当て」って……。

 ライナス様が何を言っているのか、意味が解りませんでした。


 たしかに家柄が目当てなことは間違いありませんが、家柄で選んだのは私たちの親です。


「結婚したからといって、私に愛されるなどと勘違いするなよ?」


 ライナス様は冷たく言い放ちました。


「三年したら私はお前とは離縁する。お前はそれまでのお飾りの妻だ」


「三年で……離縁、ですか?」


「そうだ。私はお前などと結婚などしたくないのだ」


 ライナス様は苛立たし気に眉を歪めました。


「くだらない女に付き合って時間を無駄にしたくないからな」

「……」


 私とライナス様はまだ顔合わせしたばかりで、型通りの挨拶程度の会話しか交わしたことがありません。

 どうしてそのように悪し様に言われ、嫌われなければならないのでしょう。


「だが父が、お前と結婚しなければ爵位を継がせないと言い出した。だから仕方なくお前と結婚するのだ」


 ライナス様は尊大な態度で、私を蔑むようにして言いました。


「私はお前に触れるつもりはないから子ができることはない。結婚して三年しても子ができなければ離縁は認められる。三年したら、私はお前と離縁する」


「……」


 私はたしかにお金で買われた花嫁かもしれませんが。


 どうしてこんな侮辱的なことを言われなければならないのでしょうか。


 ライナス様がこの結婚を不服に思っているのであれば、お父君のクレイトン侯爵と話し合えば良いことです。

 私に不満をぶつけるのは、ただの八つ当たりではないでしょうか。


(なんて幼稚な人なの……)


 これだけで十分な衝撃でしたが。

 しかしこれだけでは終わりませんでした。


今日中に完結予定です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
script?guid=on
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ