五龍神の選択
この物語は人気TCGである「デュエルマスターズ」のカードの空欄などに書かれているフレーバーテキストから読み取れるデュエマの背景ストーリーを用いた独自のストーリーです。
デュエママスターズに登場するクリーチャー(モンスター)や呪文などをテーマにしています。
デュエルマスターズを知らない方でも読んでいただけるようには書きましたが、これを読んだ後はぜひデュエルマスターズに触れていただきたいです。
五龍神たちは蒼狼一族の神歌によって、蒼狼神殿に集められた。五龍神は超獣世界を長年にわたって支配してきた。しかし、五龍神である「炎龍神、地龍神、海龍神、天龍神、黒龍神」たは蒼狼一族の一人である「アマテラス・キリコ」による「神歌」という魔法によって、神々を結集させたオリジンたちに敗北し、オリジンの支配を受けることになった。
「神々の力にたったの五体の龍で挑むとは、実に愚かだったな。お前たちは自分たちの愚かさを勇気と正当化し、我々のオリジン島に侵略したのだろう?」
キリコは五龍神たちを見つめて、目を細めて笑った。
「私たちを処刑するつもりなのか?わざわざ神歌を使って、世界中にいるオリジンたちを呼んだのは何故か?見せしめに私たちをオリジン島で処刑するためだろう?」
クリスドの問いかけに、キリコは嘲笑うように言った。
「処刑?そのために世界中の神々をわざわざ集めてするというのか?お前らの薄汚れた姿を見せものにするなんてとんでもない。穢らわしいったらありゃしない。」
ヴォルジャアクがキリコに飛びかかろうとしたが、キリコの仲間の魔法により動くことができなかった。
「お前たちは蒼狼一族が世界中の神々を結束させる力を持っているとも知らずに、我々の島を自分たちのものにしようとした、その汚らわしく、愚かな分際でな。
、、、。私はお前たちに力を与える。」
「力?」ヴォルジャアクが聞こうとすると、キリコが叫んだ。
「喋るな!」
キリコが叫ぶと地面が大きく揺れた。彼女の声には他の誰にも持っていない力があるからだ。キリコは急いで、呼吸を抑えた。キリコは基本声の力を使うことを許されていないからだ。キリコは常に、戦の手柄をイザナギやイザナミに奪われることを嫌っていた。キリコは神歌を使い、神々を寄せ集めて、団結させる呪文を歌うことで、オリジン一族に身を捧げてきた。結局五龍神の相手をするのも自分なのかという不満がキリコの中で膨らんでいった。キリコは喉をさすったあと、五体の龍に五枚のカードを渡した。
五体の龍はカードに書かれた物を読んだ。
「インビンシブルフォートレス・・・敵のどのような守りも3回剥がすことができる呪文。相手の防御はどの強さであっても3回剥がされる。」
「インビンシブルテクノロジー・・・好きなだけの情報を得ることができる。しかし、情報は過去、現在、未来などあらゆるものを得ることができるが、得られる情報の数は30という上限が定められており、それを超えると、死んでしまう。」
「インビンシブルオーラ・・・どのような攻撃や呪文も3回防ぐことができる。」
「インビンシブルパワー・・・自分が見たあらゆるものの力を増幅させることができる呪文。」
「インビンシブルアビス・・・五つも呪文の中で最も協力な力を持つ呪文。あらゆる敵を瞬時に深淵に落とすことができる。」
「これらは蒼狼一族が生み出した呪文の力を封じ込めたものだ。お前たちにこれを授けるためにここに呼び寄せた。これはゲームだ。この五つの呪文の中を選べ。一人一つずつだ。お前たちは選んだ呪文を使うことができるようになる、、、。」
キリコはわからなかった。何故蒼狼一族がこの龍たちに最も強力な五つの呪文の力を捧げなければいけないのか。何度も反対したが、自分の意見をイザナミたちが聞くわけがなかった。彼らは今まで予言者の言葉通りの統治を行ってきたからだ。
それに不満を持ち、抗議をしたオリジンたちが今まで何度、処刑人に殺されてきたことか。キリコからしてみれば、予言者を信じる蒼狼一族も、蒼狼一族に反抗しようとするものも、どちらも愚か者だった。愚かな龍たちのために、一族の呪文の力を与えるのは癪にさわるが、処刑人スサノオウに殺されるくらいならマシだと思った。
「理由は聞くな。何も喋るなさっさと選べ。そうすればお前たちがいた島へ返す。お前たちを早くここから追い出したいしな。」
「、、、。」
龍たちはそれぞれが望む力を選んだ。
炎龍神ヴォルジャアクは「インビンシブルフォトレス(破壊の呪文)」を選んだ。自分たちの島を侵攻してきた敵を滅ぼすために。
天龍神アークぜオスは「インビンシブルオーラ(防壁の呪文)」を選んだ。自分たちの島を守るために。
地龍神バラフィオルは「インビンシブルパワー(力を与える呪文)」を選んだ。自分たちの仲間を強くするために。
海龍神クリスドは「インビンシブルテクノロジー(知識を増やす呪文)」を選んだ。知ることで、さまざまな選択肢を生み出すために。
そして、黒龍神クリスドは「インビンシブルアビス(深淵に落とす呪文)」を選んだ。
破壊の全てを尽くしたいという衝動にかられたからだ。
龍たちは、蒼狼一族の女に質問したいことは色々あったが、命令通り何も喋らず、自分たちの島へ帰るしかなかった。結局、何故自分たちに呪文の力を与えたのか、何故自分たちを島へ帰したのか、そして何より、蒼狼一族の女は神々を呼び寄せたと言っていたが、その神々の姿は一つも見えなかった。龍たちは神殿の影に隠れた
「神々」に遊ばれていたような気がした。
いかがでしたか?初めて描いた小説なので雑だったかもしれません。読んでいただけてありがたく思っています。これからも少しずつ作っていきます。




