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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

賑やかな公園

作者: ねこ

 公園の横道を通ると子供達がサッカーをしていた。時刻は午後6時半楽しそうな声を聞きながら自分は家路を歩く。


チーン……


 公園の横を通ると今日は子供達がキャッチボールをしていた。楽しそうにグラブからは良い音を鳴らしていた。時刻は午後6時だった?それを聞きながら家路を歩く


チーン……


 公園の横を通るとみんなでかくれんぼしていた。10人くらいだろうか一斉のせいでみんなが各々隠れていた。鬼の子は全員見つけられるかな?時刻は午後6時だった。そんな事を考えながら家路へと歩く


チーン……


 公園の横を通るとみんなでドッヂボールをしていた。ボールを当てられた子は外にいるみんなで中の子にボールを当てるのに必死だった。ボールのパスも早くなる。時刻は午後6時だった。全員外に出るのかな?そんな事を考えながら家路を歩く


チーン……


 公園の横を通ると傘をさした男の子がいた。赤い傘に黄色のレインコートを着ていた。今日は雨だから他に誰もいない……水溜まりを見ていた子を見て私は一言……


「帰るよ。」

「うん!」


 振り返った男の子は私の息子だった。とても嬉しそうに頷いて駆け寄ってくると私の手を強く握った。時刻は午後6時だった。強く握られた手は雨によって体温を奪われていたのだろう。6月なのにとても冷たかった。その手を温める様にして私は家路を歩いた。そして家の前に立つと息子は消えていて握っていた手には水滴が残っていた。私は黙って鍵を開けて家に入り部屋にある仏壇に手を合わせる。


「今日も見つけられなかったよ……」


 雨の日に息子は現れて一緒に家まで来てくれる。でも家の中には入ってこない。まだ見つかってないからだ。きっと見つかれば家の中に入ってくれる。明日もまた探しに行こう。


チーン……

 ここまで読んで頂きありがとうございました

今年初のホラーは超短編です。楽しんで頂ければ幸いです。

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