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トラウマを克服したいです!

 昨日は初出勤の日でした。キンチョーで二日前からソワソワしていました。


 キンチョーであまり眠れないまま朝を迎え、ムリヤリ朝ご飯をつめ込んで久しぶりのお化粧をして突撃します。出入口は静脈認証でドアが開くので、未登録の私は入れません。言われた時間よりずいぶん早く来てしまったので、ドアの前で待ちます。しばらく待っても店長は来ません。時間を間違えたかしら?と思ってスマホを見ようとしたら、スマホがない! 家に忘れてきた!! なんでこんな大事な日に忘れ物をするかなぁ~!? もっと早く気づいたら取りに帰る時間はたっぷりあったのに! 動揺していると店長が出勤してきました。仕方ない! スマホはあきらめよう!


 店長は優しくテキパキと仕事を教えてくださいました。「ソウさんはジム初心者ですよね? 初心者のほうが良いんですよ! ご自分でわからないことを自覚した上で、お客様に教えてあげられるから。知ってることを一方的に教えるより、知らないほうが良いんです」何も知らない私のキンチョーをほぐそうとしてくださったことが、すごく嬉しかったです!


 店長からマシンを拭くように言われゴシゴシしていると、お客様が声を掛けてくださいました。「あなた今日から? 頑張ってね♪」はい! 頑張ります! 励まして頂いてめっちゃ嬉しいです!


 その後は怒涛の勢いで時間が過ぎてゆきました! することがめっちゃ多い! 面接の時に清潔なジムだなぁ~と感じていたのですけれど、清潔さを保つための仕事量がハンパなかった!

 シャワーや洗面所を洗うだけでなく、排水口まで分解(!)して洗うのですよ! そこまでやるとは思ってなかった! 排水口の受け皿はもちろん、その中のトラップや水が溜まっている所までゴシゴシする! しかも一日2回も! 私キレイ好きなつもりでいましたけれど、そこまでやるのは年に数回だけです。お見それしました!


 マシンやロッカーもすべてアルコールで拭きあげます。それも一日2回! お客様だって使うたびに拭いてくださいますから、どんだけ清潔なんだ!


 できるだけ急いでやりましたけれど、どうしてもモタモタします。店長がテキパキしても私に説明する時間が必要ですから、なかなか仕事が進まない。時間内に終わった仕事は、通常の仕事の3分の1でした……。慣れたらこれを一人でするらしい……。私にできるのか?


 お掃除やレジ開けなどの通常業務と別に、見学だって入会手続きだってある。それらも気になりますが、一番気がかりなのはマシンの使い方を訊かれた時です……。だって私、ぜんぜん知らない(涙)。訊かれても答えられない……(涙)。早くおぼえないと……!


たぶんあなた様は「そこまで焦らなくてもいいのでは?」とお考えかもしれません。私だって他の方なら「ゆっくりでいいですよぅ~!」って言います。


じつは、めっちゃトラウマがありまして……。


前の仕事(市役所の相談員)で初日にドメスティック・バイオレンスの相談が入ったのです。もともとDV対応で採用されたのですから当たり前っちゃ当たり前なのですが、初日に登庁して数時間しかたってなかった。まだ自分の席の場所さえおぼえてないくらい。それなのに上司から「対応して」と言われた。さすがに周囲も「まだ早いのでは?」と言ってくださったが、その上司は「対応して」の一点張り。その後も何件か難しい相談を受け、何とか無事に終わった。


それらの相談は後に警察や教育委員会を巻き込んで市をまたぐ大騒ぎに発展するのですが、この時点ではまだ無事(?)でした。私は報告書を作成すべく、入力システムの使い方を教えてもらっている「途中」でした。他の方も忙しいので、教えてもらう時間がなかった。でも相談の内容は問題の上司に口頭で報告したし、念のためメモをまとめた紙の報告書は作成しておいた。


その矢先、市役所に爆破予告があったのですよ!! 「明日の〇時に庁舎を爆破する」って!!

ネタじゃありません! 実話です!!

翌日も早めに出勤してシステムに入力していましたけれど、爆破予告の時間前に全員避難を言い渡された。報告書は完成しないまま、家へ帰ることになった。


そして避難後に問題が勃発して市をまたいでの大騒ぎになったのです。辞めても守秘義務があるので詳細は伏せます(ごめんなさい)が私の対応に問題はなかったのと、おかげさまで大事に至らなかった。それから爆破はされませんでした。


翌日、上司からめっちゃ責められました! めちゃめちゃ怒られました!! その時に言い返せば良かった! 「口頭でアンタに報告したやんけ! 紙の報告書だって作ってあるわ! 爆破予告で入力できんかったんや! 責めるなら私じゃなく爆破予告をしたヤツを責めてくれ!!」。そしたらいじめがエスカレートすることもなかった。それなのに私は「ここは私が謝れば丸く収まる」そう思って謝った。私が謝ることなんて一つもないのに謝ってしまった。


そして温厚な(本当は激しい)性格に付けこまれて、周囲がどん引きするほどのいじめが始まってしまったのです(涙)。どんどん追い詰められて理不尽な要求がエスカレートして私は病んでしまった。それを見かねた同僚が「あなたはいじめられているのよ」と教えてくれて、やっと指導じゃないと気づいて反撃に出たら、たった一日でチヤホヤされるようになりました(涙)。


以前にチラリと書きましたけれど反撃は「理路整然と上司の矛盾を証明」しました。その上司の指示に従って仕事をしたのに後で違うと責められることが多々あった。毎回ちゃんとメモをとっていたのに違うと言われてヘンだと思っていたのです(← ヘンと思うなら聞けよ!)。もしそれがいじめなら、納得がゆく。何をどうやっても上司は責めたかっただけ。どう頑張ってもいじめられる結末だった。それらを一つひとつ挙げて「あなたの指示でしたよね?」と指摘した。違うとは言わせません。私はメモをしていたし、周囲の人は聞いていたのですから。


一つ残念なのは、泣きながらの糾弾だったこと(苦笑)。言ってることは理路整然としていましたが、大泣きしながらでした(苦笑)。それまでがあまりにも辛かったので涙が止まらなかった(苦笑)。泣かずにできたらカッコ良かったのに!


この上司は以前も数人潰していて(後で知った)私の後にも数人潰しました。私の後任で最短の方は一日で辞めたそうです。たった一日で見切るとは素晴らしい!! その次が四日! この方もすごい!!


自分に非のないことで責められる経験は、大きなトラウマになりました。結果、バイト初日から「ちゃんとしなきゃ! 速くしなきゃ!」そう思ってオタオタしています。でも次は負けません! もし「ヘンかも?」と思ったらちゃんと訊きます! そして必要ならちゃんと怒る!

「みんな仲良く」なんて夢物語みたいな考えを持っていたから付けこまれたのです。私を大事にしてくださる方とは仲良くしますけれど、私を大事にしてくれない人と仲良くするのはやめます!!


こんなに大きな決意を抱いて私がバイトへ行ってるとは、職場の方々はご存じないです。もし知ってたらコワイでしょう。ww


ですからナイショでお願いします♪ 今日も張り切って行ってきます!!




























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