担当さま vs 校閲さま vs 作家(わたし)でガチバトルやってます!!
ガチです! ガチのバトルです! 一巻の時も胃に穴があくかと思うくらいキツかったです! そして今回は頭の血管がキレそうです!!
私は新人作家です。世に送り出した本はたった1冊だけなので、二巻にかける熱量は尋常じゃなく熱いです! 熱くてウザイのは自覚しているので、できるだけ穏便に済まそうと思っていたのですけれど、やるからには本気出すことにしました! ヘラヘラ笑っていたら不本意な結果に終わってしまう!!
熱くてウザくてごめんなさい! そう思っていたら校閲様と担当様の指摘が入った校正原稿が私の手元に返ってきました。
それを見て感じました。
二人とも熱くてウザイ!!!(← 誉めています)
何十冊、ヘタしたらもっとたくさんの本を世に送り出してきた担当様と校閲様、そのお二方が新人の私と同じくらい熱くてウザイ!(← 誉めてます)
あんたらバケモノか!? そんな熱量をずっとキープして生きてきたのか!?(← 本当に誉めてます)
すごいですよ! お話の読み込みと世界観の理解がハンパないですよ! なんなら作者の私が考えてなかったところまで深く考察なさってますよ!!!!!!
出版前なので詳細は言えません(ごめんなさい! 出版のあかつきにはウラ話をバンバンここで書くつもりです!)けれど、二巻のキャラの行動の動機について校閲様から「一巻の〇〇ページではこう言っていたので矛盾しませんか?」とかいう指摘がバンバン入る!! 矛盾を指摘をするためには読み込んでお話を理解してないといけないので、よほどじゃないと言えない世界!!
それに対して私は「〇〇ページの発言と行動の動機がリンクしていますので矛盾していません」そうお答えする。私は自分が書いたお話ですから説明できるけど、それでも他の箇所で「げ。本当に矛盾してるかも?」そう思ってヒヤっとする場面もありました。そのシーンの前の動きを実際に書いてみたら矛盾してなかったからセーフだったのですけれど、作者の私がヒヤっとするくらい斬り込んでくるなんて、只者じゃない!!
その合間に担当様が読みやすさや慣習的な表現を勘案してご指摘くださいます。たとえば私が109.9421kgという数字を書いていると想像してください。担当様は子どもが読みやすくなるように、小数点以下を削る提案をしてくださいます。その他にも私の書いた表現を標準語に近い言葉に直してくださったり……。
それらのご指摘に対して私は「おっしゃる通りです」「ご指摘のとおり修正します」「私のミスです。すみません」というイエスマンだけでなく、「これは私の意見を採用してほしいです」「これは私の表記でお願いします」「わざと間違えた表記にしていますので修正しません!」「アドバイスは聞き入れられません!」「知るかボケェ!!」「私は間違ってない! 絶対に! 死んでも直さんからな!」まで、輩のような人格まで駆使してやり取りしています。
あちら様は「ない! それはないわ!」「アンタ間違ってんで!」「この言葉はありえへん!」などの言葉をマイルドな標準語で書いてくださっていますが、内容はシビアです! そこに妥協は一切ありません! だって全員、本当に面白い本を作りたいから!! たった三文字の語句を掲載するか否かで延々とやり取りが続いたり、ものすごい量の資料が送られてきたりします。私が一言「じゃあその三文字はナシにします」そう言えば解決するのですけれど、それは絶対に言わん! どうでもいい所ならどうでもいいが、絶対に譲れない所があるんだああああああああ!!!
全員ガチなので、めっちゃキツイです!! あれこれ調べて史実を元に書いていて、本当に良かった! 適当に書いてたら玉砕してたわ!!
指摘はシビアできついですけれど、嬉しいこともあります!
この設定は誰も気づかないだろうなぁ……そう思って書いたことを、校閲様が見事に見抜いてくださるのですよ!! 一見したら私のミスなのに「もしかして〇〇が〇〇〇だから、あえて〇〇にしていますか?」そう訊いてくださる。そしておっしゃる通りなのです!! すげぇ!! 校閲様すげぇ!! たった一文字書くためだけに、数日かかって調べて良かった!!
まさに悲喜こもごものゲラ修正でございます。泣いたり怒ったり喜んだりしながら、感情が揺さぶられるので血管がキレそうです。バケモノみたいなお二方(← 誉めてる)の胸を借りて頑張っています! ナマケモノなので頑張るという言葉は大嫌いなのですけれど、今はまさに頑張る時です! 楽しい本を皆様へお届けしたいので頑張ります!! 完成前に私の血管が切れないことを祈っていてください!!




