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完全論破!

 おかげさまで昨日は大したトラブルもなく、無事(?)に一人で仕事を終えました。


マシンが見たこともない画面を表示して「読み込み中です」のままフリーズしていましたけれど、ワケのわからない故障をアチコチでひき起こす私からしたら想定の範囲内です! アレコレやってみても改善しなかったので、「対応願います」そうメモを書き残して帰宅しました。後はお願いします!!


もう一つ、思いもかけない出来事がありました! 天使ちゃんに会えたのです!

天使ちゃんというのは私が彼女に付けた愛称です。見た目は金髪で本物の天使みたい、性格も優しくて明るくて天使みたいなので、勝手に天使ちゃんと呼んでいました♪ 本当に天使みたいなんです☆


彼女とは同じ職場で働いていたのですけれど先に彼女が退職して、後に私も退職しました。アドレス交換をしていなかったので連絡することもできず、天使ちゃんは元気かなぁ~? 元気だといいなぁ~と思っていました。


その彼女とバッタリ会えたのです! めっちゃ嬉しかった! 元気そうでほっとしました! そして嬉しさのあまり、連絡先を交換するのを忘れた。ww でもまた、そのうち会えるでしょう♪


話はガラリと変わります。私が完全論破した話です。


私は数年に一度しか福岡に帰省しないです。もちろん今年も帰っていません。そんな私が珍しく帰省した時、母親と近所のおばちゃんと3人で雑談をしていました。母親とも数年ぶり、おばちゃんとは10年ぶりくらいの再会でした。しばらくお互いの近況などを交換していたのですけれど、母とおばちゃんがコソコソ話はじめた。


母:あなたが訊いてさ……。

おば:イヤばい! できんっちゃ! 

母:それなら私が……。ねぇ、マチちゃん?

ソウ:はい?

母:マチちゃんね………………、
















………………整形した?


私は飲んでいたお茶を噴き出しました! 急に何を言い出すんだ!? 突拍子もない質問をした母の横では、おばちゃんがウンウンと頷きながら私の顔をガン見しています! この二人、私が整形手術をしたと思ってる!!


ソウ:と、とりあえず、整形したと思った理由を聞かせてもらおう。なんでそう思った?

母:だってねぇ……。鼻が……。

おば:昔は鼻、高くなかったよね? シリコン入れたん?

母:私はダンゴ鼻なのに、マチちゃんの鼻は形がちがうもん……。私たち母娘なのに……。


私は個人的に整形手術はアリだと思います。ご自身の責任の範囲内でなりたい顔になるのは自由だと思う。でも私はやってない!! 母よ思い出せ! 私の鼻は死んだ父にソックリだ!! 私は自分の鼻をギュッとつまんでグイグイ左右に動かして見せました。


ソウ:シリコン入れたらこんなコトできんやろ!? シリコン入っててこんなコトしたら、ズレてしまって大変だわ!!


セレヴだった頃にエステティシャンの方から教えてもらった話です。鼻にシリコンが入っていたら、エステティシャンの方は一発でわかるらしい。手触りがぜんぜん違うそうです。そしてシリコンがズレないように、細心の注意を払って施術するらしい……。ってかシリコンが入っている鼻はズレると大変なので、触りたくないらしい……。


鼻をグイグイする私を見て、二人は納得したようです。良かった! 論破できた!! それなのに二人はスッキリしない顔です。


母:それなら目を二重にした?

ソウ:やってないわ! 子どもの頃から二重やったろ!? アンタが産んで育てたのに忘れたんか!?

おば:なんか……不自然なのよねぇ……。違和感があるというか……。


これね! 昔から何度も言われてるんですよ!! それも色んな人に!! 目は二重、鼻はシリコン、唇はヒアルロン酸、聞きあきたわ! 目も鼻も生まれつき、唇なんて逆にコンプレックスです! メンドクサイから手術しないだけで、ほんとは薄くしたいくらい!! 何もしてないのに整形顔! どんな顔やねん!? 知らん人から言われるのもイヤだが、アンタら私が生まれる前から私のこと知ってるやろう!? 子どもの頃から同じ顔や!! 疑うのもたいがいにしろ!!


母:でも……やっぱり……。

おば:なんか……ねぇ……?


二人はジロジロ私の顔を見続けます。そして母が「はっ!!」という顔をしました。何か気づいたらしい。


母:マチちゃん、アゴの骨削った!?

ソウ:削ってねぇよ! バカかお前は!! 嫁入り前の若い娘さんならともかく、二回も結婚に失敗した中年女が、何でそんな大手術しないといけないんだよ!? もう結婚するつもりはねぇよ! 一人で生きてゆくのに顔をイジるメリットって何だよ!? もしあるなら言うてみい!!

母&おば:でも何か違和感がねぇ……。ぜったい整形したと思うんだけど……。


もし私が整形したら、すぐ声を大にして言います! ヌーブラを買った時だって嬉しすぎて「見てみて! ヌーブラ! 胸が大きく見えるの!」そう言って見せてはいけないヌーブラを、みんなに見せてまわった私です! 胸を大きく見せるためのヌーブラなのに、胸が大きくなったタネ明かしをしてどうする!?


だから整形なんてしたら、絶対に言う!! どこをどうイジってどうなったか、絶対に言う! しかしこの二人は、私が整形したと思い込んでいるらしい。やってないのに疑われるのはイヤだ! この疑いは確実に晴らしたい!! どうしたらいいものか……。


しばらく考えた私は、着ていたシャツをまくり上げ(!!)ました。


ソウ:二人とも見て。わたし、貧乳。胸、ちっちゃい。鼻にシリコン入れるより、アゴの骨削るより、この胸をデカくしたほうがイイと思いませんか? もし私がどこかイジるなら、一番に胸を大きくするよ。


二人は大きく頷きました。


母:ほんとね! そっちのほうが先やね!

おば:その胸は、ひどいねぇ~!!

母:マチちゃん顔を整形したかと思ってたけど、やってないってわかったわ!

おば:疑ってごめんねぇ~! 

母:ほんとその胸、どうにかしたら?

おば:そのままでは、あんまりよ!


おかげさまで整形疑惑は完全論破できました。論破したらスッキリできるはずなのに、論破前より悲しい気分なのはどうしてなのでしょう……? 


そして時は過ぎ、人類は前人未踏のコロナ禍を迎えました。外出もままならず帰省もできないまま数年がたち、自粛生活が原因で私は大幅に体重を増やした結果、胸に谷間ができたんです! 食べ過ぎて太って胸もデカくなってしまった! 


つぎに帰省して母とおばちゃんにあったら「マチちゃん、やっぱり胸にシリコンを入れたんだ」そう言われるのは確実です! そしてもう論破する材料はありません!


…………体重が増えて、胸より大きくなった腹を見せたら納得してくれるだろうか………………??

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― 新着の感想 ―
[良い点] 一人での仕事を無事(?)に終え、天使ちゃんにも会えるなんて……そんなに良いことが立て続けに起こるものなの!? ソウ師匠の徳の高さがまぶしいぃぃい!Σ(ノд<) ふふふ、今日も善行を学ば…
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