異能について
「小説家になろうで連載と短編の完結、二つはPVにどれくらい差があるんだろう?」
疑問に思って同日同時間帯にエッセイを2本公開しました。
スタートダッシュは完結のほうが早かった印象です。連載はいつもと同じ数字の推移でした。でも完結のほうは数字が減るのも早かった。一時的に数字が上がって、すぐに少なくなった。私の勝手な感想ですけれど、長期的に考えたら連載のほうが、数字の伸びは良い気がします。それにお馴染みの読者さまに「今日のソウは何を書いてるんだ?」って思ってもらったほうが嬉しい。
はっ!? もしかしてココでも私の人見知りが発動していますか!? 知らない方に読んでもらうよりも、お馴染みさんたちに「コイツは相変わらずだなぁ~!」そう思ってほしいってこと!? 人見知りってネットでも発動するんだ!! 知らなかった!!
人見知りで猫かぶりな私は、新しいバイト先で頑張っています!! まだオタオタ、モタモタしている私に上司や先輩たちは優しく接してくれます。でも……。
昨日の終業時間が来てパソコンでタイムカードを打刻しようとしました。まずシステムにログインして、自分の名前をリストから選んで打刻をする。ところがいつも入れるシステムにログインできない! 先輩も見たことのない反応らしく、戸惑っています。
これ、私のせいだ……。言うとメンドクサイことになるので沈黙を貫いていますけれど、実は私が触ると予期しない機械の故障が頻発するのです。エンジニアの方でさえ「こんなトラブルは見たことがない!」そう言って頭を抱える故障やエラーが巻き起こる……。
某所でバイトをしていた頃にパソコンや青焼きマシンが次々と昇天して、前代未聞の総入れ替えになりました。金額にすると2千万円以上! 私のお給料よりはるかに高い!! そしてどこへ行ってもそういうトラブルが多発する! いつしか私は「まただ……」そう思うようになりました。
いえ! 見方を変えましょう! きっと昇天する時期に私が居合わせる偶然が続いただけです! たまたまお逝きになるタイミングに私がいただけ! きっとそう! 間違いない!! 私のせいじゃない!!
そうは言ってもタイムカードを打刻しないと困ります! 超絶ホワイトな職場なので残業なんて許されません! いつも終業時間前にパソコン前でカウントダウンをして、時間ちょうどに打刻します。早くしないと叱られちゃう!! いつもは優しい先輩(30代・髪型や目元は超絶イケメン。まだマスクの下の顔を見たことはない)が画面を見ながらアレコレしていましたが急にキレた!
先輩:もおお!! ソウさんヘンなことしてるやん! なんでパスワードの欄を触ったん!?
ソウ:触ってませんて! 最初から真っ白だったんですって!
先輩:あああああ!! ログインのほうも消してるやん! なんで消すのさ!?
ソウ:だから何にもしてません! 最初からそうだったんです!!
ログとかパスとか消したら大変なので、絶対にさわってない! それは断言できる!! でもパソコンがヘンになったのは、たぶん私の特殊な能力のせい……。それがバレたらエライことになるので絶対に言えない! この間も別のパソコンがヘンなことになってたけど、入退場の警備システムもヘンなことになってたけど、上司や先輩が「こんなの初めて」ってクビをひねってたけど、私のせいじゃない!!
先輩:もおお! ソウさん、おかしなコトしたやろう~!?
絶対にしてない! 自分の異能を知ってるから、さわらなくてイイとこは絶対にさわらない!!
ソウ:先輩……。これは陰謀ですよ……。
先輩:はっ!?
ソウ:私を陥れようとする第三者がログインできなくしたのですよ。これはワナです!
先輩:陰謀!? ワナ!?
陰謀だろうがワナだろうが、それを実行するには事務室に入らないといけません。事務室はたえず先輩や私が出入りしていますし、そもそもパソコンを動かす状態にする前段階のログインが必要。さらに出入口は防犯設備がありますし、カメラが24時間録画しています。第三者が入るのは不可能! もし入ることができても、パソコンを操作するのは無理! っていうか、私を陥れる第三者なんていませんから! そんなヤツがいないのは百も承知している! でもここは力ずくで突破せねば!
ソウ:ワナですよ……。先輩、ワナにかかってはいけません……。
先輩:…………。
あきれた先輩は議論してもムダだと悟って、最初から操作をやり直しました。おかげで無事にタイムカードを打刻することができた。きっとヘンなヤツと思われただろうが、ヘンな体質で設備に経済的な損失を与えるヤツと思われるより100倍マシ!!
これからも異能のことは秘密にしておきます。あなた様も秘密にしていてくださいね! 約束ですよ!
ちょっとした小説みたいに見えるかもしれませんが実話です。そしてまた、新しいマシンが原因不明の故障を起こしました……(涙)。




