島田紳助さんと松本人志さんに会った話 2(本番編)
島田紳助さんと松本人志さんが目の前にいる!! 笑いの神様が二人も降臨している!!
あまりにもありがたい光景で、自然と拝みたくなります。ありがたや、ありがたや~!
お二人は今日の番組の趣旨を聞かされてなかったようで困惑していました。いつもは観客がいない収録なのに大勢の美女(一部のぞく)がいるので、いつもと調子がちがうようです。
紳助さん:みんな俺のために集まってくれたん? 遠くは福岡から? ……へぇ~……。
紳助さんは喜びよりも申し訳ない……という顔をしています。そして美女たち(一部のぞく)を前にして、戸惑っているようです。大物芸能人でなく、シャイな一人の男性がそこにいました。
松本さんも困っているようです。大先輩の紳助さんのファンなのですから扱いに困っているみたい。
お二人は困り顔のまま、美女たち(そろそろ私も美女と名乗ってもいいですか??)と相対することになりました。
机に座った紳助さんの前に、美女が一人ずつ座ります。そして熱い想いを紳助さんに伝えて席を立つと、机の横に立っている松本さんが記念品のステッカーを渡してくださる。
やはりお二人ともプロでした! 大好きな紳助さんを前にして固まる美女たちを笑いに変えてゆく!
とは言えけしてバカにしているのではありません。大好きな気持ちをきちんと受け止めつつ、華麗に笑いを引き出す。具体的な例がお伝えできたらいいのですけれど、ごめんなさい。キンチョーして記憶が飛んでいます。あちこちで笑いが起きて、私も笑った記憶はあるのですけれど、どういうやり取りで笑ったかおぼえていない……。
キンチョーと感動のあまり、紳助さんの手を握ったまま泣き出す女性もいました。紳助さんは優しく励ましながらも、松本さんと二人できっちり笑いに変える! 泣いていた女性も二人の話術で泣き笑いになります。さすがプロ!
順番が進むにつれ一人の女性がお願いしました。「ハグしてもらっていいですか?」紳助さんは照れながらも優しくハグしてあげました。いいなあ! 私もしていただきたい!! もちろん後の女性は全員ハグをお願いしていました! そりゃそうだ! 千載一遇のチャンスだもん!!
お二人とも全員に丁寧に対応してくださったので、収録は2時間くらいかかったと思います。プロですから笑いはきっちり取りにいきますけれど、人としての礼儀もきっちりしていて時間を短くするために誰かを切り捨てるような言動は一度もありませんでした!
そしてついに私の順番が来ました!
ソウ:芸能界をやめるなんて言わないでください。私もここにいる美女たちも、テレビを見ている皆さんも紳助さんのことを見ていたいんです。
紳助さん:ありがとな。
フツーのやり取りです。特にどうと言うこともない。すでに二時間以上かかっていたので、お二人ともお疲れだろうから、私が長々と難しい話をする場面じゃない。
ソウ:あの……ハグしてもらってもいいですか?
最初はハグに照れていた紳助さんも、何人もこなして慣れたようです。ww 「ええよ」と言って席を立ち、机をまわって私のほうへ来てくださいました。そして優しくハグ………………、
優しくハグしてくださった紳助さんを、私は強く抱きしめました! 両手でガッと身体をホールドして身動きできなくして…………、
ソウ:皆さん、お疲れさまでしたあああああああああ!!!
そして紳助さんを抱きしめたまま、ズルズル引きずって福岡へ紳助さんを持って帰ろうとした!!
ドッカーン!!! 爆笑がスタジオの空気を揺らしました!! そして松本さんが…………、
松本:ギャハハハハ! おまえ、何してんねんっっっ!?
爆笑しながら私のオデコにバチイン!! ツッコミを入れたのです!! ぎゃあああああ!! 笑いの神様からツッコまれたああああああああああ!!!!!! もう死んでもいいいいいいい!!!!!
紳助さんにハグしてもらって爆笑を取らせてもらって、おまけに松本さんからツッコミまでいただきましたあああああ!!!
この後は記憶が飛んでいます。やりきった感がすごかったです!! 一つだけかろうじておぼえているのは、紳助さんと松本さんに「おさわがせして、すみませんでした」って謝まったことです。笑いとしては成立していると思いますけれど、人としては失礼なことをしたので謝りました。松本さんが笑いながら「ほんまやで!」って言ってくださったので、お許しいただけたのではないかと勝手に解釈しています。
素人の美女たちの収録は美女たちが不慣れなために2時間以上かかりました。ちょっと休憩をはさんだ後に、2本目の収録です。
2本目は美女たちは観覧席でお二人を見て、お二人はいつものフリートークです。このフリートークを後でテレビで見て、私は震え上がりました!! テレビの放映時間は30分からCMの放映時間を除いた時間です。この二人の笑いの神様、最初の1秒から最後の1秒まできっちり実際の放映時間でまとめてたんです! 実際に放映された番組は、私がスタジオで見た内容とまったく同じでした!! 一言だってムダな言葉がなかったんです!! たとえプロでもムダな会話ってあるはず! それを編集しておもしろい番組にしてると思う! それがお二人には一言もなかった!! 一言もですよ!! 信じられます!? 実際に見た私でさえ信じられません!! あんたら、神かっっっ!?(そうや!!)
こうして笑いの神様たちにお会いした貴重で幸せで光栄な時間は終わりました。
私はこの時、考えました。「きっと今日が私の人生で一番幸せな日! これより幸せな日なんて二度と来ない」
…………生きてりゃ来るもんですよ…………。 まさか私が作家になって、自分のファンに囲まれる日が来るとは、この日は想像さえできませんでした!! でも生きてりゃイイコトありますよ!
幸せいっぱいの私はコンビニでビールとサンドイッチを買って、幸せな足取りでホテルへ向かいました。
…………この後、エライ目に遭うとは知らずに…………(涙)。
(ごめんなさい! まだ続きます!)




