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ウッカリ中国へ行ってしまったお話  1(中国へ行く前)

 このお話は、いつか書きたいと思っていたのです。しかし私の筆力に自信がなかったので書けませんでした。気づけばなろうのエッセイも100本を超えているので、今の私なら書けるはず! ……めっちゃ力入ってますけど、内容はアホみたいな内容です。アホみたいな私の体験ですから、アホみたいなお話です。


それでは、はじまりはじまりぃ~♪


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 ずっと以前に絵画塾で働いていました。最初は事務員として、後に進路相談にも応じていました。スタッフは社長と社員の私、そしてアルバイトで美大の学生さんや絵画モデルさんがたくさんいてくれました。


 お恥ずかしい話ですけれどこの頃の私は、調子にのって天狗になっていました。色々な講習を考えて講師をお願いして、ありえない売り上げを叩き出した & 前代未聞の合格者数が出たからです。高卒の私が名門美大に合格者を出した! そうは言っても実際に指導してくださったのは社長や美大生の方々ですし、お金を払ってくださったのは塾生の保護者様たちです。私がしたのはアシストにすぎない。それなのにカン違いして調子に乗っていた。あの頃に私に会えたなら、高慢な鼻っぱしらをへし折ってボコボコにして生きたまま琵琶湖に沈めてやりたい……。


 ノリノリだったバカな私は、ことあるごとに社長と対立するようになりました。大人になった今ならわかる。もっと上手にできる方法があった。社長は何でも反対したがるタイプの方でした。だから業務を拡張したいと思うなら「業務拡張なんて、ムリですよね……?」と言えばよかった。そうすれば反対したがる社長は「いいえ! 拡大しましょう!」そう言ってくださるから、私の思うようにできていたはず。それなのに「今やらないとダメです!」そう言ってゴリ押ししたから社長はガンコになるばかりだった。それ以前にタダの社員である私が経営に口出すなって話です。今は反省しています。


 そんな矢先、私の「会社乗っ取り計画」が社長にバレました。そうは言っても私の計画は20年計画の乗っ取りです。社長はすでにご高齢でしたから、穏便に周りを固めて社長がリタイアする時に私が入れ替わりたかっただけです。社長を押しのけてどうこうする予定は無かった。それなのに疑心暗鬼に陥った社長が「ボクを追い出そうとしている!」と怒り出した。こうなったら20年先の話なんて説明しても通じません。私はメンドくさくなって「仕事を辞めます」と社長に伝えた。


 意固地になった社長は、お友達のあまりタチのよろしくない男性(Bさん)に助けを求めました。Bさんはタチはよろしくないが頭はよろしかったらしく、行政書士をなさっているおじさまでした。Bさんの入れ知恵で私への嫌がらせが始まりました。


社長:Bさんは、ソウさんの経歴にキズが付くから自己都合退職にしたほうがいいと言ってます。ご立派な経歴にキズがつくのは良くないですよね?ww(← すげぇバカにした感じ)

ソウ:は? 私の経歴なんてどうでもイイです。解雇じゃないとすぐに雇用保険が支給されません。解雇にしてください。


ところが社長、Bさんの入れ知恵で私に雇用保険を掛けてなかった! 私を社長の親類ということにして、保険料を節約していたらしい。これがバレたくなかったのか単に嫌がらせをしたかったのか不明ですけれど、私の未払い給料を供託金にしてしまった。供託金が何なのかいまだに知りませんが、お給料はもらえずメンドクサイことになったのはわかった。行政書士さんと素人の私がケンカしても、私が負けるのは目に見えています。でもこのケンカ、負けるつもりはない! そういうワケで私は行政書士さんよりも法律に詳しい助っ人をお願いしました。そう。弁護士(!)さんです。


京大法学部卒のリカ先生(仮名・女性・40代)は、テキパキした弁護士さんです。以前に離婚の際にお世話になっていたので、今回は二度目です。私の背景や事情を知っているリカ先生は、困り果てている私に言い放ちました。


先生:ソウさんなら、できるから。

ソウ:え? なにがですか?

先生:ソウさんの知識があれば、弁護士の私が出なくても解決できるから。私が出るとお金がかかるから、自分でやって。専門的なアドバイスはするから。

ソウ:えええ!? 自分でやるって何をですか!?

先生:証拠集め♪ がんばって♪


やれと言われたからには、やるしかありません。図書館で司書さんに関係法規の書籍を探してもらったりしながら、自分で戦うことにしました。お給料を棚上げにされて頭にきていたので、今までの残業代を請求することにしました。計算したら百万円を超えていました。ww 次に残業していた証拠集めです。周囲の助けを借りて着々と準備を進めました。

リカ先生は私の作った資料を見て「これなら十分勝てます!」そう太鼓判を押してくれた。


そんな矢先、社長から事務所へ呼ばれました。Bさんを交えて、話し合いをしたいという申し出でした。事務所へ行ってみたら、仏頂面の社長の奥さんが出てきた。中へ入るように言われたが、シャッターがほんの少ししか開いていません。外から中のようすがぜんぜん見えない。


ソウ:このシャッターをぜんぶ上げて、外から中のようすが見えるようにしてください。

奥様:あなたのせいで迷惑してるのに何を言ってるんですか!? この時間はシャッターは閉まってる時間なんです! あなたが来るから開けてあげてるのに、もっと上げるなんてできません!

ソウ:すべて上げてもらわないと、私は中に入りませんから。


奥様、ものすごくイヤな顔でシャッターを上げてくれました。これで外から中のようすが見える。とは言うものの、あちらは社長、Bさん、奥様の三人。私は一人です。分が悪い…………。


事務所に入ると書類を出されました。あちらに都合の良いことを書き連ねた書類です。退職金は払わない、その後も金銭は払わないという内容でした。私は百万円を超える残業手当を請求するつもりでしたから、応じるわけにはいかない。


社長:この書類に判を押してください。

ソウ:印鑑は持ってきていません。


無理やり押印させられる場合を想定して、わざと印鑑は持参しなかった。


社長:それなら署名でもかまいません。

ソウ:書類の内容を見てから署名するか考えます。しばらく考えさせてください。


もちろんこの書類も証拠の一つとして利用するつもりでした。私は書類をつかむと一目散に出口へ向かった。事務所の外へ出れば私の勝ち! あと1歩で外というところで後ろからBさんに身体をつかまれ、力まかせにガラスへ押し付けられた!


Bさん:お前、社長が優しい顔してるからって、ナメんなよ!

ソウ:助けて! 助けて~!!


私はガラスを力いっぱい叩いて外に向かって叫びました。でも車で通り過ぎる人たちに私の声は届きません! ヤバイ! やられる!! 身体をよじって逃げようとしても、ガッチリ押さえつけられて身動きできない! 来なきゃよかった! もっと安全な場所で話せばよかった! 後悔しても遅すぎます。 私、どうなるんだ!?


意外なことに助けてくれたのは社長でした。社長がBさんに「やめろ! やめなさい! 手を放せ!」と言ってくれたのです。Bさんは渋々手を放してくれました。


社長:何があっても暴力はいけません! やめてください!

Bさん:でもコイツがナメた真似するから……。

社長:ソウさん、行きなさい!


私はダッシュで逃げだしました。そして110番通報(!!)をした。でも何を訴えたらいいんだ? すごく怖かったけどケガしたわけじゃない。警察に来てもらうのも、ちがう気がする……。私は2コールくらいで電話を切りました。どうしたらいいかわからないけど、自分で何とかしよう。でも、どうしたらいいんだろう? ショックで身体はガタガタ震えています。すると電話が鳴った!


ソウ:もしもし?

女性:警察です。〇〇署の〇〇です。どうしました?


ソッコー電話がかかってきた! 警察、すごい!


ソウ:話し合いがこじれて身体を押さえつけられて……。でもケガはないので大丈夫です。自分で何とかします。

警察:すぐに行きます。現在地を教えてください。


有無を言わせない口調でした。私も助けてもらいたかったので素直に居場所を伝えた。すぐにパトカーが来てくれました(涙)。上司らしき男性警察官と、若い女性警察官です。女性は私から聴き取りをして、おじさんは社長たちの聴き取りをしました。女性はすごく優しくて理解があって「怖かったでしょう? よく頑張りましたね」とねぎらってくださった。


ちょっと話変わりますけど、いいですか?


いつも警察にお世話(被害者のほうですよ!)になるたびに思うのですが、警察官ってキャラ作ってませんか? いつも一人は意地悪で、もう一人は優しいのですが……。あれって役割分担ですか?


この時も優しい女性警察官と、イジワルな男性警察官でした。男性はイジワルな顔で言いました。


警察:身体を押し付けられたって言うけど、あちらの三人(社長たち)は誰もあなたに触ってないって言ってますよ?


ウソをつかれるのは想定内です。誰だって都合の悪いことは言いたくないだろうから。社長たちがウソをついたのは許せる。でも警察官がいらんコト言うた! それは許せなかった!


警察:あなたがウソついでるんじゃないの?


これは許せなかった! 何で私がウソつかんとあかんねん! そもそも身体に触られなかったら通報してないわ!!


ソウ:私がウソついてると思うなら、ガラスを見てください! キレイなガラスに私の身体の跡がハッキリ残ってますし、ガラスを叩いた指紋だって残ってますから!!


身体を押し付けられた時、とっさに「暴力の証拠を残さねば!」と思ってガラスを叩いたり身体の跡を残していました。そうは言っても本気で外に助けを求めてガラスを叩きましたし、誰も気づいてくれなくて残念な結果になりましたが……(涙)。


イジワルな警察官のおじさんも、さすがにそれ以上は言えず黙ってしまいました。役割分担でイジワルしてるのかもしれないけれど、そういうヒドイ言動を二次被害って言うのですよ? やめてほしいです(涙)。だいたい3対1で、私が不利なのは見てわかるでしょうに(涙)。


何とか無事に帰宅して、すぐにリカ先生の所へ行きました。


先生:警察沙汰になりましたか。完全に勝てます! 私が出ます! 訴えましょう!


先生、やる気マンマンです! めっちゃ張り切ってる! そんな先生に、私は言いました。

























ソウ:もういいです。訴えるのはやめます。

先生:えええええっっっ!?



・・・・・・・・・・・・・・・・・・


ごめんなさい! めっちゃイイところですけれど続きます! しかも「ウッカリ中国へ」っていう題名なのに、ぜんぜん中国は出てきません! 重ねてごめんなさい!!


どうぞ良い一日をお過ごしくださいませね~!!






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