ポンポコ捜査線
モンティパイソンネタはマニアック過ぎて迷惑ですよね。
えっ、ニンスレネタも解り辛いって・・・。
「現在、ポコ山地区でマルB絡みの事案発生。マル被は逃走中。繰り返す・・・」
カッケー。
ウチ、警察24時をナマで見てるよ。
「なあ嬢ちゃん。これあんたがやったのか?」
カッチンパパが来た!
「ヒャ~イ」
「緊張しなくて良いぜ。綾乃の友達なんだってな。綾乃が巻き込んじまってすまねぇ。なんか格闘技っやってんのかい?」
「ヒャイ」
「だが、ヤクザ相手にこれは感心しねえなぁー。今回はめぇつむってやるけど、次やっちゃあ承知しねえぞ。肝に銘じときな!」
「ヒッヒャイ!!」
マジで怖い。
ヤッパオーラが違うよ~。
「そっちの兄ちゃんと嬢ちゃん達もすまねえなぁ。ウチの娘のせいで。悪いがこのまま署まで来てもらえるかなあ」
「ヒャイ」
ウチはヘルメットを香利奈さんに返すと、兄ちゃんジムニーでアンナとミクリンともども警察に向かう事になった。
カッチンと瀬利香ちゃんはカッチンパパの車で、兄ちゃんのジムニーを先導しながら走る。
その後ろを香利奈さんがディオでポコポコと付いて走っている。
「ひとつ質問いいかな。昨日の夜どこに行ったの?」
「・・・君のような勘のいいガキは嫌いだよ」
「アンナ―!」
「ヒー、ごめんなさい師匠」
「違うんだよ、リオ。僕が昨日カッチンのお義姉さんの住んでる場所だけでもって思って、後を追いかけたからなんだ」
「わたしもカッチンに教えて上げられれば良いかなって思って一緒に行ったら聞こえちゃったんだよ。香利奈さん、友達の浅利さんって人のうちに泊まってたんだけど二人が話してる声が」
「そうなんだよ。その浅利さんが友達とスマホで話してる内容が聞こえて、二人がカラオケに誘われた相手の名前もカラオケ店の名前も僕の知ってる名前だったんだ」
「・・・ああ、まあアンナが投げ飛ばした奴らだもんねえ」
「それでね、アンドリン。香利奈さんもその店の事は知ってたみたいで、評判の良くない奴らがたむろしてるらしいから一緒について行くって。その後すぐに香利奈さんがお義父さんに連絡とって、名前確認したらアンナの言った通りで、ヤカラだから何かあったらすぐ通報できるようにって相談してたのが聞こえたんだ」
「ああカッチンのパパが指示出してたんだ。それで香利奈さん達あんなに堂々としてたのか」
「そうそう、ほぼ警察案件だったんだ」
「じゃあなんで二人ともあそこに行ったの!!!」
二人の眼が泳いだ。
「それでミクリン、アンナ。どういう事かな。弁解なら聞くよ」
「「Is this the real life~. Is this just fantasy-~.」」
「うるせーわ!」
「そっそれはあれじゃない。リアル警察24時? 的な~?」
「僕たちも結果は見届けなけりゃいけないかなぁと」
「あんた達、好奇心は猫を殺すって知ってる?」
「アンドリンに説教されてるよー。この世の終わりだよー!」
「まあいいよ、そこまでは。っでミクリンその恰好は何?」
「アンナが変装した方が良いっていうからね。それもそうかなって」
「それで首から下がヤ〇ト・コキ? 首から上は?」
「・・・ビグルス枢機卿?」
「僕もキ〇アベリーか、キ〇アパインが良いって言ったんだよ。でもミクリンがスペイン宗教裁判は赤だからって」
「それでキ〇アパッションとキ〇アパパイヤとプ〇さんとニンジ〇スレーヤーって迷走しすぎでしょう」
「そうなんだよ。赤で統一できると思ってマスクまで作ってきてあげたのに師匠の弟子だからって」
「そもそもソレって、変装じゃなくてコスプレだよねえ」
「御厨さんだっけ。君がヤモトならそっちの子はナンシーとかドラゴンじゃあだめなの?」
「それは私のプライドが許さない!!」
「ウチも豊満は敵だと思う」
「ウチが言うのもなんだけど、今日はミクリン、ハッチャケ過ぎ。アンナのブレーキ役にと思ってたのにアクセルになってるよ。月曜日にニッチに叱られるよ」
「面目ない」
「えっ、僕にブレーキが必要だったの」
「せっかくアンナママに信頼してもらおうって勉強頑張ったんだから」
「俺がそこのところ上手く説明するよ。単に店の近くに居ただけで、巻き込まれたって」
「身柄の引き受けもわたしのお母さんに頼んで来て貰うから。雄太がお世話になったって感謝してたし」
「ミクリンもお兄さんもありがとう。それからリオ、ごめんなさい」
「今回は暴れたのはウチだから、アンナは大丈夫だよ。それじゃあ口裏あわせの談合だ!」
ミクリンの言い訳回です。
ちょっとキャラを崩しすぎました。
反省。
一人称視点に拘って書いていますと、他のキャラの行動がどうしても説明不足になってしまいました。
視界と聴覚のドローン設定で補完しようと考えたのですが難しいですね。
今回のミクリンたちの暗躍も番外編で挿入したいと考えています。




