(ブート)キャンプは続くよどこまでも
第一問
下記の構文の××に適切な文字を入れよ。(各5点)
(ヒント:カタカナ・英語・カタカナ。)
私は一文字も口に出来ません。
「ねえ、いったい何があったの?!」
月曜日、中間試験初日の朝。
龍崎が青い顔をしてウチらを見ながらミクリンに聞いた。
「三人ともごめんね。何があったか聞かないけどわたしは行かなくて助かったよ」
ミクリン、アンタはそういう人だったね。
「口をつぐむんだよー(泣)。ウジ虫さんはイエスしか言っちゃダメなんだよー(泣)」
「「「イエッス!マッム!」」」
「×××と親指の区別もつかないアホたれめー(泣)。さっさと整列するんだよー(泣)」
「「「アイアイ!マッム!」」」
顔色を無くす龍崎と気まずそうに眼をそらすミクリンを尻目に中間試験が始まった。
龍崎もミクリンもウチらの事を気の毒に思ったのか、その日から翌日の試験の想定問題を送ってくれるようになった。
そして翌朝にはカッチンから厳しいチェックが入る。
ミクリンも含めて。
「ゴールに12インチが待ってると思えばやれるんだよー(泣)」
「「「「プロシーディング!マッム!」」」」
二日目からはミクリンの眼からも光が消え始めた。
ブートキャンプの結果は如実に表れた。
焼き土下座と唱えるだけで、脊椎反射で歴史年号が、古典文法が、そして物理法則や化学記号や方程式がテスト用紙の上に現れて行く。
「××××したいなら全員××××を閉じてサッサと席に着くんだよー(泣)」
「「「「カミング!マッム!」」」」
四日目、試験最終日、机の上で朽ち果てているウチら四人の背に龍崎の「ゴメン」と言う小さな声が聞こえた。
試験が終了して直ぐに龍崎がすまなそうな顔でウチらの所へやって来た。
「ねえ、これから試験終わりの打ち上げに行かない?約束通りおごるから」
「えっ、それならチーズインハンバーグメンチ・・・・」
そのウチの要望は無残にもミクリンによって押しとどめられた。
「情けは無用だよ、龍崎。アンドリンの、わたしたちの結果を見てからガッツリと奢ってもらうわ」
「そうだね、リオの頑張りの結果は花梨にも認めてもらわないと」
「えーー、ウチは別に」
「アーシもおごりなら」
「お餅が良いよー(泣)」
「アンタらにはプライドが無いのか!龍崎!行くなら割り勘だからね」
「わかったわよ、御厨さん。結果が出たらしっかり奢らせてもらうわ。じゃあ今日はどこにする」
「それならカッチンが居るからお餅かお団子が有るところが良いと僕は思うな」
「うーん、それなら悪夢庵がいいかな。あそこなら栗ぜんざいや白玉あんみつが有るから」
「それじゃあ、私は他の娘や男子にも声を掛けてみるよ」
龍崎はそう言ってクラスの他のメンバーの所へ行った。
そうして集合場所のファミレス悪夢庵にクラスの半数以上が集まっていた。
第二問
ゴールと12インチがあらわす物を答えよ。(各5点)
第三問
×××と親指の共通点を上げよ。(10点)
カッチンのすべてのセリフは女性に対して向けられた罵詈雑言です。
セリフの内容はハートマン軍曹より下品です。




