我が名は兵頭綾乃 byカッチン
ハイ初めてフルネーム出ましたー。
カッチンは兵頭綾乃って言います。
前話でニッチが兵頭って呼んでたの気付きました?(当然気付くわなあ。)
こうなればウチのドラゴンイヤーで。
『だから川辺の借金は払ってやっただろうが』
『それで助けてやった川辺に逃げられてざまあねえよなぁ』
『だからどうしたよ。払ったんだからさっさと帰れよ』
『そうはいかねえんだよ。利子が有んだよ。利子が。川辺の肩代わりをするって言ったのはお前だろ』
『そもそも川辺の借金って言ってもお前らの言い掛かりじゃねえか。利息がどうとかふざけんなよ』
『だーかーらー、ゲームでチャラにするって言ってるじゃん』
『俺らチョー暇なんだ。暇つぶしに付き合ってくれよ。麻雀でオメーが勝ったら全額返すし、オメーが負けても俺らの頼み一回聞いてくれたら金返すからさー』
ペッシ!
ミクリンのチョップがウチの頭に炸裂した。
「アンドリン!集中が切れてる。手が止まってるよ」
「でも弟君なんかヤバくない」
「アンドリンは余計なこと考えずに数学に全集中!あいつはあいつでどうにかするよ」
「へ―御厨、結構弟の事信頼してるんだ」
「あいつもバカじゃないし、大丈夫だよ。さあみんなテキストを進めよっか」
「すみませーん。ちか〇餅食堂ですけど、出前持ってきました」
「ハーイ。ちょっと待ってくださーい」
「お餅おうどーん(泣)」
「アンドリンは全集中、数学の呼吸! 関数の型!そこを動くな!」
そう言い残すとミクリンとカッチンが玄関に向かった。
「僕も手伝いに行くよ」
アンナが後を追う。
「チョトあんた達、邪魔だからそこどいてくんない」
「アッ、サーセン。じゃあ御厨、お前の部屋行こうぜ。なあ」
あいつら勝手に上がり込んで弟君の部屋に行こうとしたみたいだ。
ガシャーン
「あー、わたしのお餅おうどん(泣)」
「アッ、サーセン。金払いますんで。千円置いときます」
「おい御厨、行こうぜ」
ドタドタと階段を駆け上がる足音が聞こえる。
四人は弟君の部屋に入ったようだ。
「カッチン、どうしたの」
「私のお餅おうどーん(泣)」
「あいつら、僕がやっつけてやる」
「(泣)。プッツーン! クククク....カカカ......!コココ......!キキキ....! (笑)。お餅おうどーん」
「アワワワワ、カッチンがナンか変だよー」
「アーシが行くから。莉凰はここを動くな!あんたが来るとややこしくなるし」
そう言い残してニッチがリビングを出て行く。
「この恨み晴らさで於くべきか(笑)」
「カッチンが切れたー」
「兵頭!落ち着いて」
「私は落ち着いてるよ(笑)。ミクちゃんはリオちゃんのお勉強をしっかり見ていて(笑)。弟君の敵は私がぶっ潰すから(笑)」
「カッチンは僕が守るから」
「御厨、どうしよう。この二人ヤバいよう」
「どうしようって、わたしにもわからないよ」
「私が戻るまでにミクちゃんは、リオちゃんにテキストを5ページさせておいて(笑)。全問正解するまで休みなく(笑)。じゃあアンナちゃん行こうか(笑)」
「なんか麻雀とか言ってたよねえ。カッチン、感情的になったらだめだよ」
「ミクちゃん(笑)。ホットプレート貸して(笑)」
「麻雀するんでしょうカッチン。落ち着いて深呼吸。ヒッーヒッーフー、ヒッーヒッーフー」
「ヒッーヒッーフー、ヒッーヒッーフー(笑)。これ間違ってるよー(泣)。でも落ち着いたよー(泣)。この兵頭綾乃を怒らせた事一生後悔させてあげるよー(泣)」
そう言いながら二人は二階に上がって行った。
カッチンも落ち着いた様でよかった?
ホントにそうなのか?
さあ、ここからカッチン回の始まりです。




