↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
無敵のフルフェイス  作者: みけな
第二章 無敵のコンビ〜始動編〜
90/150

90話 1番偉い人?②

喋りだすと喉がイガイガする。乾燥かな?

パブロンか?_(:3 」∠)_


ブックマーク、感想、評価、誤字報告、読んでくれた皆様!

いつもありがとうございます(*'ω'*)

 国王との謁見!あー緊張するな。このヘルメットがあるから、顔色読まれなくて良か……これしたままでいいのか?

 そして無駄に逆光の所為で見えにくい。


『調整します。』

「(ありがとう)」


 アイさんが光を調整してくれたおかげで、椅子に座った若い男の人が座っているのが確認出来た。光に反射する白銀の髪。鋭い目つきには相手に負けじと力強さを感じる。

 あれが国王なんだ、本当に王冠被ってるよ。だけどなんか覇気がないと言うか……


『あの者は何を威嚇しているのですか?下っ端如きが私の忍様に……』

「……。」


 アイさんの声が聞こえてくる。下っ端って国王ですよー?

 とりあえず無言で過ごす。僕の許可なしに攻撃はしないだろう……たぶん。


「……突然の帰還と聞いて来てみれば。その黒き者が噂の?」

「……。」


 ―ツカツカ。


 国王の座る椅子までの段差を、無言で登っていくキャリパーさん。


「ん?どうかし「ふん!」げは!?」


 近くなりいきなり殴りつけるキャリパーさん。確かに1発入れるとは言ってたけどさ。


「ねぇエスト……あの人は国王なんでしょ?」

「一応ね。」

「一応って。」


 酷い扱いだな。まぁ2人にとっては国王の前にお父さんって事なのかな?それにしてもだよなぁ……僕は父さんに殴りかかったことなんて一度もなかったし。


「親に殴るとかレブルはないよね?

「さすがにグーではないわね。平手ならあるけどね。」

「この世界の親子関係はスパルタなんだね……」


 殴り飛ばされた国王は椅子から落ちる。


「はっはっは。キャリパーは治癒師だよな?また力が上がったんじゃないか。そう言うところが母親そっくりだ。」

「笑い事ではない。今日は言いたい事があってここに来たの。」

「ここは家なんだから、好きに帰って来ていいんだよ?」

「茶番はいいの。お父様はどこ?」

「「…………へ?」」


 キャリパーさんの発言に、僕とレブルは変な声がでた。今なんと?


「ちょっとしたお茶目心じゃないか。全くキャリパーは容赦がない。」

「それで?お兄様がここに居るってことは、あの命令もお兄様が?」

「どの命令だ?」

「魔族の出現に黄金騎士団を出さなかったり、エストレアの誘拐紛いな街での騒動よ。」

「魔族の件は私が下した。後は知らぬ。エストレアは今田舎のお婆様の家に居るんだろう?」

「そこにおりますよ。」

「ん?ん〜?」


 凄い形相でこちらを睨んでくる。


 ―パチン!


「は!お呼びでしょうか殿下。」

「レンズを持って参れ。バレたからもう真似をする必要はない。」

「こちらに。」

「いつも準備がいいな。感謝する。」

「は!失礼いたします。」


 眼鏡なんてこの世界にあるんだね〜それをかけた……お兄様がこちらを見る。


「うわ!あのエストレアが王都にいるよ!しかも私に会いに!?」

「お兄様に会いに来たわけじゃないわ。」

「相変わらずだねエストレア。なぁキャリパー?俺は何か嫌われる事をしただろうか?」

「その茶目っ気なところではないでしょうか。そこは私も嫌いです。」

「はっはっは!我が妹は2人ともキッツイな!」


 高らかに笑うその瞳には若干の煌めきが見える。


「はぁ……さてと。真面目に話しますか。」

「初めからそうしていただけると助かります。」

「妹と戯れたって良いじゃないか。兄弟みんな外に出るから、お城は暇でしょうがない。」

「お父様とお母様がいるでしょう?」

「キャリパーよ。母が居ないのは分かるだろう?そうなるといるのは国王(オヤジ)だけだ。つまらんだろう?」

「それを私の口からは言えません。」

「あーずるい逃げ方。まぁいい。それでなんの話だっけ?」


 話が戻るようで戻らない。この会話はどこまで続くのだろうか。


「ねぇエスト。あの人はお兄さんって事で、国王じゃないで良いのよね?」

「そうね。2番目の兄で、国王には近いところにいるけど。」

「2番目って事は次男か。」


 次男っていきなり凄い人出てきたな。国王の椅子に座れる人……か。


 ♦︎


 本当に話が進まない。漫才を数十分は見ていた。


「帰らない?」

「奇遇だね。僕もそうしようかと思ってた。」

「今何を話してるんだろう?」

「さぁ?ずっと雑談してたから聞くのやめた。」

「さすがに飽きたわね。止めてきましょうか?」

「出来るならもっと早くして欲しかったです。」


 ハーネスさんがお兄さんとキャリパーさんに近づいて行く。


「勇者は行かないの?」

「俺はいかん。どうもイグナイターさんは苦手で。」

「そんな名前なんだ。」

「そう言えば名乗ってないな。顔が国王に似ているからと、よくこうして国王の業務をやっているようだ。」

「勇者は……」

「その勇者はやめてくれ。俺はココロと言う名前がある。」

「そうか。ならココロ。」

「なんだ。」

「……あれはどうなっている?」

「あれ?」


 勇者が振り向きキャリパー達の方を見る。


「いい?遊びに来た訳じゃないの。」

「「はい。」」

「これからはちゃんと出来るわね?」

「「はい。」」

「いつも通りの光景だが?」

「そうなんだね。」


 王族の次男と長女でしょ?ハーネスって一体どんな地位の人なんだ……。


「はい。じゃー聞きたい事あったら聞いて頂戴。」

「じゃ聞くわ。魔族が来ているのに騎士団を動かさないで、傍観していたのはなぜ?」

「黄金騎士団の件かい?あいつら弱いじゃん。戦場に出せば邪魔かと思ってね。」

「それは邪魔ね!」

「それに黒の勇者君が戦闘していたのは、見ていたから。邪魔者は少ない方がいいだろう?」

「そう。いい判断だわ。」

「ありがとう赤いお嬢様。」


 遠慮がないと言うか、相手は王族の次男なはずだけど。レブルはいつもと変わらない口調で話している。


「他にはあるかな?」

「お兄様私も良いでしょうか?」

「いつも通りでいい。国王もいないしな〜」

「では……イグ兄は宿に来た騎士団について本当に何も命令してない?」

「知らないな。昨日は俺はここに居ない。おそらく国王本人だろう。」

「見てもいないの?」

「あぁ見てもいない。」

「そう……。」


 魔族は命令を出して騎士団を出さなかった。宿の件は知らない。これが王子様の答えだが、なんか引っかかる。何がと言われれば分からないけど。


「ふむ……見えんな。」

「僕に何か?」

「これは失礼。この距離で私に見せないって凄いね。」

「イグナイター?貴方また勝手に見てるわね?」

「あ。」

『忍様。そろそろ反撃をしても?』

「いやいや、ダメだから。そろそろってどう言う事?」


 アイさんのイライラが伝わってくる。


『あの者がずっと忍様の能力を見ようとしています。この前は戦闘を覗く視線を感じていましたが、あの者だったようですね。』

「僕の能力を見ようとしてるの?」

「ん?エストレアが教えたのかい?」

「私は話していません。王家の能力は他言してはいけませんから。」

「だよね?じゃ〜どうして?」


 アイさんと会話で声に出していたようだ。隠す必要はないし、ここは普通に答えるか。


「アイさんに報告されたから、能力を見ようとされているって。」

「そのアイさんとは?」

「僕の守神と言うか、相棒と言う感じかな?」

『相棒……良いですね。』

「その人に謝って貰えるかな?もうしないから許して欲しい。」

『次やったら問答無用で攻撃して良い許可を頂けるのであれば。』

「うーん。」


 これはどうしたものか……能力くらい別に見られて困るものじゃないけど。


「大丈夫です。アイさんは優しいので許してくれるみたいです。」

「そうか。良かったよ。」

「でも一つだけ注意というか忠告いいですか?」

「あぁ。聞こう。」

「次にやった場合は反撃すると言われましたので、気をつけて下さいね。」

「ははは。それは怖いな。」

『ふふふ。許可がおりました…………この者はきっと……楽しみです。』


 笑っているが笑い事じゃないんだけど。なんて思ってるのは僕だけだろう。




アイさん『どうしてやりましょうか。』

レブル「見たら目を潰すとかどうかな?」

アイさん『それが手っ取り早いですが、目を閉じていても能力は使えるようで。』

忍「2人ともあの人は王族だからね?目を潰したら僕捕まっちゃうよ?」

レブル「それはダメね。何か苦手な事が有ればそれでいいんだけど……」

アイさん『エストはあの者が苦手なものを知りませんか?』

エストレア「イグ兄の苦手なものを?そうね……高い所くらいかしら。」

レブル「それよ!」

アイさん『ふふふ。目にもの見せてやりましょう……』

レブル「楽しみね。」

忍「何をするんだろう……まぁ怪我をさせたりはしないようだから、任せてもいいか。」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。