↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
無敵のフルフェイス  作者: みけな
第一章 無敵のコンビ〜仲間編〜
8/150

8話 切替の速さ。

PV数も少しずつ伸びている。


読んでくれた皆様ありがとうございます!


話がずれていたので直しました。7話→8話



 治療を受けるため彼女を下ろし、僕らはここで別れることになる。


「あ、犬の素材どうする?ここに置く?」

「えっと、今私こんなだし。明日また会えるかな?」

「「ひゅ〜」」


 ―ッキ!


「そんな睨むなよ嬢ちゃん。」


 別に僕自身に予定はないし、それは構わないけど。2人にも聞くか。


「2人は明日どうするの?」

「道具のメンテに買い出しはそうだな……ちら。一週間はかかるな。」

「そうだな。俺らはやる事あるし。ちら。」

「な、何よ。」

「嬢ちゃんにしばらくシノブを任せるよ。」

「他の冒険者と話したりするのも勉強だからな。」

「確かにレブルは犬の素材とか詳しかったな。レブルさえ良ければしばらく付き合ってくれる?」

「つき、つき!?」

「「ニヤニヤ。」」


 ニヤニヤって、2人はさっきからどうしたんだろう?


「私で良ければ。ランクも低いから貴方は退屈かもしれないけど。」

「僕よりは高いと思うけどな。」

「あんな強さでそんな訳ないわ。」

「僕Gランクだよ?」

「そんなまさか。何かの間違いでしょう?」


 疑いの目を向けるレブルに、ギルド職員さんが代わりに答えてくれた。


「シノブさんは今日登録したばかりですよ。なのでGランクであっています。」

「今日登録……あれ?なら山に来たのも今日?」

「そうですけど。」

「よく考えればここまで走って来たわね……しかも私を抱えて。」

「え?走って?」


 今度はギルドの職員さんが驚いた。


「まぁ良いじゃないか。それより依頼の報告したいんだけど。」

「え?あ、はい。それでは向こうで手続きお願いします。私は治療師を探してきます。」

「はい。じゃ、レブルお大事に。」

「ええ。ありがとう。また……明日ね。」

「また明日〜。」


 ♦︎


「お疲れ様です。キラーラビット3羽分の金額です。」


 ―チャリ、チャリ。


 銀貨2枚貰った。


「1日ほっといて銀貨2枚か……。」

「しかも人助けまでして。」

「これ多いの?」

「多いぞ。キラーラビット3匹で銅貨6枚ってとこだろう。」

「へー。」

「状態が綺麗な為、高めの設定となっています。コレクターや商人などどなたにでも売れる素材ですので。」


 解体とかしなくてもいいなら楽だし。魔物の回収はなるべく無傷が良いんだな。次もそうしよう。


「あ、2人の素材はどうする?ギルドに出す?」

「ん?あーそう言えばあったな。」

「解体終わってる鱗あったろう?あれなら良くないか?」

「多少金は必要だろうし。その分換金頼もうか。」


 職員さんが素材の納品なら喜んでと、微笑む顔を崩したのはこの後すぐの事。


「これは何かの鱗ですか?しかし凄く綺麗に剥がせましたね。」

「コツがいるんですよ。指入れて、クイっと。」

「クイですか。解体法は人それぞれですし、これはこれでしっかり査定させて頂きますね。時間も時間なので、査定は明日行いこの時間までには終わらせておきます。」


 鱗を籠に丁寧に入れていく職員さん。


「シノブは明日もここに来るんだろ?」

「そのつもりです。」

「そしたらこの鱗の査定は受け取り任せた。」

「分かりました。」

「んじゃ、ぼちぼち宿に行くか〜。」


 そしてギルドを出て、宿に案内してもらう。僕は真っ先にやりたい事があると部屋に行く。


「慌てて何やるんだシノブ?」

「いや、洗濯をね。早く洗う方が染み込まないかなって。」


 僕は部屋に入り服を脱ぐ。


「……パンツ一枚にその兜は中々だな。」

「あ、忘れてた。」


 ヘルメットを取りアイさんに声をかける。


「アイさん。いいかな?」


 するといつもはすぐ帰ってくる返事がない。


「あれ?アイさん?」

「どうした?」

「アイさんが反応ない。」

「相談役だし。この時間だしな何かやってるのかもしれんぞ?」


 何でか分からない。でもアイさんに教えて貰わなければ服は洗えない。諦めてヘルメットを被る。


「服を洗うのはまた今度にするか。」

「先に服着ろよ。」

『忍様。』

「おわ、アイさん。どうしたの?」

『申し訳ありません。このヘルメットが無いと話が出来ないのです。』

「そうなんだ。何もなければいいんだ。そだ、この服洗いたいんだけど。」

『はい。洗浄魔法ですね。服を覆う大きな水をイメージしてください。』


 服を覆う水か。大きめの水玉でいいか。


 ―ザブッ。


「おわ!びびった。突然目の前に水玉のでけーのが。」

「ごめん。この服洗う魔法を使いたくて。」

「相談役さんは連絡ついたみたいだな。」

「しかし洗い物も魔法とか贅沢だな。」

『続きます。中の水を回転させます。』

「ふむふむ。回転ね。えい!」


 ―ギュルゥゥン!


「おいおい。なんだこの危ないやつは。」

「洗うどころか服とか引き裂きそうだな。」

『……マジックコントロール・ジャストワン。』

「「あ、ゆっくりになった。」」


 洗濯機の水だけみたいな感じだな。


『これに洗浄したい物を入れて下さい。』

「分かった。」


 血塗れのライダースーツを入れる。中でくるくる回っている。


「それで?」

『あとは私が補助します。クリーンリカバリー。』


 洗濯も無事終え、綺麗になった服を干す。


「なぁシノブ。乾くまでそれか?」

「そうだけど?」

「金も貰ったんだし、替えの服くらい買えば?」

「うーん、そうだね。武器も何か欲しいし、明日レブルに聞いてみようかな。」


 パンツ一枚ににヘルメットで立つ。これじゃご飯にも行けないし。今は別の服がないからこれが乾くまで待つしか。


「あ。アイさん、僕って風の魔法を使えるかな?」

「おいおい、火と水に雷だったか?3属性使えるのにこれ以上は……。」

『使えますよ。』

「使えるって。」

「逆にシノブに出来ない事を探す方が少ないだろうな。」

「かもな。」


 まぁ何個使えても良いじゃないか。便利なんだし。


『風に関しても火や水と同等です。』

「……。」


 風はイメージしやすい。何せ風は父さんの背中で感じ続けてきた。一度だけだったけど、自分でも感じてきた訳だし。


 ―ビュゥ。


「お、今度の風は物騒じゃないな。」

「風はイメージしやすいんだよ。」

『さすが忍様です。』


 さらっと風魔法を覚えた僕は、服を乾かし皆んなで夕食を食べた。


 ♦︎


 翌日2人と別れた僕はギルドに顔を出す。


「うーん。まだいないかな。」

「シノブさん。」


 後ろから声を掛けられる。


「ごめんなさい。待ちましたか?」

「ん?今来たとこだよ。」

「そ、そうですか。」

「「……。」」


 何でか無言で見つめられる。


「そうだ。犬どうする?」

「え?犬?そうだな〜ギルドに渡そうかな。」

「欲しい素材があったのでは?」

「私はランクを上げたかっただけだから。」

「今にランクは?」

「Fランクよ。」


 僕の一個上か。


「ランク上げてどうしたいの?」

「私はこの町を出て行きたいの。」

「出て行く?冒険者なら好きにすればいいんじゃないの?」

「私はここ町に両親がいるから。2人を納得して行きたいのよ。その条件がEランク以上なの。」

「それなら少しだ。」

「そうなんだけど。これがなかなか難しいのよ。」

「そっか。そしたらレブルは戦いに忙しいか。」

「え?」


 買い物に行こうかと思ってたけど、レブルの邪魔しちゃ悪いな。


「そしたら犬だけ置いていくね。」

「シノブは戦いに行かないの?」

「この町も来たばかりで、服とか武器を見に行きたくてね。もしレブルの手が空いていたら、一緒にお願いしようかと……。」

「いいわよ。行きましょう。今すぐ行きましょう!」

「え?でもランクは?」

「犬だしとけばいいわ。あ、これ査定お願いね。行きましょうシノブ。」


 ―ガシ。


 突然積極的なレブルさん。そんなに買い物行きたいのか?


「まずは服を見ましょう。」

「はーい。」


 ―カラン。


 店の扉を開ければベルが鳴り。


「いらっしゃ……い、ませ。」

「大丈夫よ。シノブは私の恩人よ。」

「あ、レブルちゃん。いらっしゃい。」


 僕を見て固まる店主さん。ギルドの人は普通に対応してくれたのに。魔導師が服屋に来る事少ないのかな?


「この人に会う服を。」

「魔導師さんだよな?うちには普通の服しかないぞ?」

「あ、寝巻きで服が欲しくて。今、寝る時パンツ一枚なので。」

「はは。そういう事か。ならこの辺ので会うだろう。」

「ぱ、パンツ一枚……。」


 簡単に合わせた黒い服を買う。銅貨2枚と安いから高いか分からない。とりあえず、銀貨を出してみる。


「銅貨8枚のお返しだ。ありがとう。」

「……どうもありがとう。」

「何か袋に入れるか?」

「いや、しまうから大丈夫。コレクト。」


 ―ヒュン。


「おぉ!?消えた?」

「収納系の魔法です。」

「魔導師だもんな〜凄えんだな。」


 次のお店を見る。


「おう。いらっしゃ!?」

「大丈夫よ。シノブは私の恩人よ。」

「この下りさっきも……。」

「しょうがないわ。魔導師の中でもシノブさんは目立つもの。わ、私はカッコいいと思うけど……。」

「そうだよね?これカッコいいと思うんだ。レブルは分かってくれるんだね!」


 ―ガシ!


 つい手を握ってしまう。


「いちゃつくなら、他所でやってくれレブルの嬢ちゃん。」


 結局何個か見たけど、一式揃えるのに銀貨が飛んでいく。武器も欲しいから、ここでの買い物は後回しにした。防具屋のおじちゃんはまた来いって、言ってくれた。


 最後に武器屋に行く。


「いらっ!?ひゃい!?」

「大丈夫よ。シノブは私の恩人よ。」

「僕は普通に買い物出来るところ無いのかな?」


 3度目となると慣れてきたけど。こうなるとレブルを誘って大正解だ。一人だと買い物出来るか怪しい。


「剣を一つ欲しいんだ。」

「シノブさんが使えそうな武器があるかしら?」

「そ、そんな!武器屋の僕の前でそれを言いますか?初めて会った時は驚いてしまいましたが、それなりの武器はありますよ!」


 武器屋の人がレブルさんの後ろに隠れて言ってくる。僕怖がられている?


 ―ヒュン。


「軽いな。もっと重いのがいいかも。」

「それならこれはどうでしょう?うちの一番の業物です。」


 ―ビュン。


「いい感じですね。だけど僕そんなお金無いし。これいくらですか?」

「銀貨5枚です。」

「……初めて持つ武器ですし。もっと初心者用あります?」

「そうなると両手剣くらいしか。あれなら銀貨1枚ですよ?」


 ―ビュン。


「あーこれで良いかも。」

「それ両手剣なんですけど。」

「片手で振っているわね。」

「これくらい片手で振れませんか?」

「私は無理ね。」

「レブルは女の子ですし。」


 ―ビュン。ビュン。


「これ貰います。」

「ま、毎度……。」


 武器と服を買って満足だし。あとはギルドに戻って、換金される物を取りに行くか。


「では、換金もありますし。一度ギルドに戻りますか。」

「そうね。」

「ま、またのご来店を……。」


 武器屋の店主は乾いた笑いで僕らを送り出す。


「レブルのお陰ですんなり買い物ができたよ。」

「いえ。私はただ案内しただけよ。」

「いえいえ。あ、せっかくですし、どこかでご飯食べましょう。お礼に奢りますよ。」

「お食事!?いえ、私こそ助けて貰ったお礼も出来ていないのに。」

「そしたら、安くて美味しいお店を紹介してくれれば。」

「でも……。」

「何も知らない僕に案内してくれるだけで、十分お返しですよ。それに女性に奢るのは男の見栄です。今日の所は奢られて下さい。」

「ええ。それなら美味しいお店を紹介するわね!」

「お願いします。」


 おススメしてくれたお店はとても美味しかった。銅貨5枚したけど、ギリギリ払えて少しホッとした。


 明日から少しお金も稼がないと……カッコ悪いことは出来ないし頑張ろう。

レブル「ほら、これも似合うわよ!」

忍「これじゃな〜ヘルメット合わない。」

レブル「それが基準なの?」

忍「これを手放す事はしない。」

レブル「じゃ、これなんかどう?」

忍「これ鎧じゃん。僕一応魔導師だよ?」

レブル「かっこよければ良いのよ。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。