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無敵のフルフェイス  作者: みけな
第二章 無敵のコンビ〜始動編〜
71/150

71話 朝から怪奇現象?

近々仕事の環境が変わるかもしれない。変わってどうなるだろうか(*´-`)


ブックマーク、感想、評価、誤字報告、読んでくれた皆様!

いつもありがとうございます(*'ω'*)


 翌日何事もなかったかの様に王都へ出発した僕達。後ろから着いて来る馬車は……まぁ見なかったことにしよう。


 そしてしばらく進むと魔物に遭遇する訳だが。決まって後ろの馬車も止まる。


「あれ絶対私達に、魔物を倒させているわよね?」

「ん?そうかな?前方で戦闘していたら止まると思うけど。」


 エストが後ろの馬車を睨みつけるように話す。


「それなら助けに来るとかしてもいいじゃない?」

「それはないな。シノブの戦闘に参加しようなんて、そんな命知らずの奴らがいるとは思えない。」

「命知らずって……」

「昨日のアレを見た奴らだぞ?付かず離れずが正解だ。」

「それは、そうだけど。これじゃただで護衛しているよなもんじゃない。」

「まぁそうだな。」

「それって損じゃない?」

「そうかな?獲物を独り占め出来るから、僕としては稼げてるけど。」


 昨日の野営をして以降、魔物が全然出てこなかった。少し進むとようやく出て来た今だからこそ、王都に行く前の魔物退治が出来る。前の街で素材をいくつか売ったから、お金はある。でも素材は無くなってきていたから、丁度いい。




 そんなこんなで進むと王都が見えて来る。


「あ!見えて来た!あれが王都!?」

「そうよ。また無駄に城壁を厚く変えたわね……」


 城壁越しに見えるそれは、まさにお城と言うに相応しい。エストが城壁について何か言っていたけど、僕からすれば少し薄過ぎるくらい。


 城の門の前まで行くと兵士達が寄って来る。


「すまんがここで少し待っていてくれ。」

「どうかしたんですか?」


 馬車を操るアマンに対して、兵士が道を塞ぐ。まぁ恒例の持ち物検査だろう。


「君達は向こうから来たんだろ?」


 兵士が指を指す方向をアマン達が見る。馬車の荷台からその方角を確認して、僕もそっちの方向を見る。こっちから来ると何かあるのか……


「昨日、魔族の襲撃と思われる大規模な魔法を確認してな。今王都の騎士団とウインド・ライブラからの魔法騎士団が調査をする話があってな。」

「あぁ……。」

「すまないが、少し話を聞きたいのだが。」


 向こう側で魔物が大規模な魔法を?昨日は兵士の指を指す方角には居たけど、そんな大きな魔法はなかったよな…………ん?なんで皆んな僕を見るの?


「シノブさん。その……お願いを一ついいかしら?」

「ん?何かな?」

「そのね。アマンやゾンみたいな格好出来る?」

「2人みたいな?出来るけど。それがお願い?」

「えぇ。きっとその方が街にスムーズに入れるわ。」


 よく分からないけど。レブルがお願いをしてくるから、素直に言う事を聞いてみる。でもアマン達みたいな格好か……そうなると街を歩く用の普段着しかない。


 ここで服を脱ぐのもあれなので、少し上に羽織れる様な服を着る。


「こう言う事?」

「えっと、服はそれでも良いんだけど……。」

「師匠カッコいいです!」

「言いたい事は分かります。私が代表して言いましょう……シノブさんその兜どうにかなりませんか?」


 このヘルメットをどうにかする?前にどうにか隠そうとした事もあったっけ。皆んなが何も言わないから、途中で考える事をやめた様な……。


「アイさん。そう言えば前にこれ隠せるって、話しあったよね?」

『可能です。魔力を少し使いますがよろしいでしょうか?』

「うん。お願い。」


 そして僕はアイさんに依頼をした。


 ♦︎


「「きゃぁ!?」」

「なんだ!?馬車の中で何がいる?」

「あー仲間が乗ってるが、見ない方がいいかもしれんぞ。」

「女性の悲鳴が聞こえたんだ。放っては置けない!」

「まーそうだよな。あの2人が叫ぶくらいとんでも無い事が起きてんだろうな。」

「アマンそれって見せて大丈夫?」

「なる様にしかならんさ。」


 ―ガチャ!


 馬車の後ろの扉が開かれる。


「大丈夫……かぁぁ!!??」

「ん?」


 突然馬車の扉が開くと、1人の兵士がそこには居た。僕を見るなり驚いた様に見えるけど。


 ―バタン!


 そして物凄い勢いで扉が閉まる。


「何だったんだろう?」

「ふはは。それはあれでしょう。シノブさんを見たからで。」

「やっぱりそうだよね。なんか僕を見て驚いた様に見えたけど。それに2人も。」


 レブルとセローで抱き合っている。


「ごめんなさい。ちょっとそっち系は苦手で。」

「私も苦手ではないけど。師匠が頭が消えてびっくりしました。」

「頭が消える?」


 自分の頭を触る。


 ―パンパン。


 頭はあるな。消えたってどう言う事だ?


「確かここに鏡が……はい。シノブさん。」

「鏡?あれ、僕の頭だけないよ。首なしライダーみたいだ。」

『申し訳ありません。いきなり開けられ、急ぎ過ぎました。今調整します……。』

「あーうん。お願い。」


 少しすると何もないところに顔が浮き出てくる。髪が出ないで顔だけとか、正直言って怖いな。こんなとこを……


 ―ガチャ!


「そんな訳ない。首なしの死体なんて俺は見てい…………ひぃぃ!!??」

「「「隊長!!」」」


 ―バタン。


「「…………。」」

「タイミングが悪いですね。」

「流石にこの状況を見たら、僕でもびっくりするよ。」

『重ね重ね……申し訳ないございません!!』

「良いって。勝手に開けたのは向こうだし。調整出来そう?」

『はい……もう直ぐに…………出来ました!』


 鏡に写るのは素顔の自分。久し振りに自分の顔見たけど、こんな顔だったんだな。


「はぁ……カッコいい。」

「ですね!師匠はどんな姿でもカッコいいですけどね!」

「ほぅ。素顔は可愛らしく、それでいて凛々しくもありますね。」

「そんな褒められると照れるよ。」

『忍様素敵です!髪一本一本、細部にわたり完璧でございます。』


 見た目は自分の顔だけど、触るとヘルメットがちゃんとある事が分かる。どう言う原理でこうなっているか分からないけど、今後人と会う時はこれで良いんじゃなかろうか。


 ―カチャ……キィ……


「し、失礼します……ん?死体も顔だけのお化けもいない。」


 死体にお化けって随分な言い方だな。


「異常なしですね。」

「そんな馬鹿な……本当だ。しかしさっきは居たんだ!」

「隊長もお疲れですね。昨日の出来事で、一睡もしていませんでしたね。」

「そうじゃない!確かに居たんだよ!」

「後は我らで事情を聴きます。少しお休みに……」

「そうする……よぉ!?」


 ―バタン!


 どうしたんだ?また物凄い勢いで、扉を閉めたけど。


「シノブさん。顔が消えてしまっています。」

「あはは。師匠がのっぺらぼうです。」

「これはびっくりしても、しょうがないわね。」


 手に持った鏡を見ると、綺麗に顔だけなくなっている。


『何たる失態!光の屈折等を計算して……忍様を思い浮かべ……あぁ素敵です……集中!集中!』


 鏡に顔が浮かび上がる。


 ―カチャ……


「首なし顔だけとか、のっぺらぼうとかそんな……居ないじゃないですか。」

「な!?い、居ない。やはり俺は疲れているのか。」


 正直申し訳ない気持ちになったけど、説明するのも面倒なのでスルーする事にした。そしてこの魔法は極力使わない様にしよう。別の意味で問題を引き起こすな。


ハイヤー「検査の時だけそれを脱いではいけないのでしょうか?」

3人「「「……。」」」

ハイヤー「おや?聞いてはいけませんでした?」

アイさん『なりません!私が忍様と話せなくなるではありませんか!』


ハイヤー「シノブさんは皆様に愛されてますな。」

レブル「愛されて!?」

セロー「師匠は大人気です!」

忍「なんかそれは違う気がするけど。」


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