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無敵のフルフェイス  作者: みけな
第二章 無敵のコンビ〜始動編〜
50/150

50話 広まる噂。

誤字があった。報告貰って気がつく。細かいとこまでありがとうございます_(:3」z)_

そして、申し訳ありません!


ブックマーク、感想、評価、誤字報告、読んでくれた皆様!

いつもありがとうございます(*'ω'*)

 精神が少しだけ消すれる事があったけど、気にしないようにした。気にしちゃ負けだ……よし。


 領主のフージさんの案内で宿を紹介して貰った。本当は自分の屋敷にって言われたけど、流石に会ったばかりの人の家に泊まる事は出来ない。それでもと言われたが、宿を紹介する事で納得して貰った。


「こ、こ、こちらへおいで下さい、ませ!」

「言葉ぎこちないけど大丈夫ですか?」

「ひゃい!な、何か無礼な事が御座いましたか!?」

「これはあれね。領主の人、余計な事を話したわね。」

「も、申し訳ありません!!」


 土下座で頭を下げる宿の従業員さん。


「何卒!この店主の首だけで!?」


 店主だった。


「いいから立ちなさい。あなた。あの領主に何を聞いたの?」

「は、はい!王族の方ゆえに失礼のないようにと!」

「やっぱり……と言うか店主の首もいらないから、普通のお客として接して頂戴。」

「そ、そのような事!?」

「ならこれは命令よ!客には平等に接しなさい!」

「ははぁー。」


 頭を限りなく下まで下げて対応する店主。もうそんな虐めないであげて……。


「別に私は虐めてないわよ?」

「心読まれた!?」

「シノブさんならそうかなと思ったのよ。」


 僕の心の声を読むなんて凄いじゃないか。


「こちらに御座います!」


 やれやれ、ビクついたまま部屋を案内される。店主のこの態度は治らないかもしれない。


「王女様のお部屋はこちらです。」

「私1人部屋?」

「はい。扉の前に警護をつけていますので、安心してお休み下さい。」

「皆んなは?」

「皆様は隣をご用意しております。」

「そう。なら先に荷物置いて来るわね。」


 ―バタン。


 エストが部屋に入っていった。


「ぶはぁぁ。緊張したぁぁ。」


 大きな息を吐いた店主。まだ仲間である僕達が後ろにいるんだけど。


 ―ガチャ。


「げほ!」

「シノブさん。街に行くなら……ってどうしたの?」

「げほ、げほ。」

「ん。気にしないであげて。」

「それで街に行くなら着替えるって話を。」

「少し探索はしたいからね。行くつもりだけど。」

「そう。じゃ、着替えて来るわね。」


 ―バタン。


 再び呼吸を整える店主。呼吸が整ったら部屋を教えて欲しんですけど。荒い呼吸はなかなか回復しない。


「ラストラ。」

「はいっす。」


 店主を治癒して強制的に落ち着ける。


「そ、そ、それではシノブ様!」

「これ僕もなのか?」

「王族を護られる騎士様で、勇者様と同等の力を持ち魔族をも倒したとか。」

「まぁ魔族は倒したけど。それ以外はよく分からないんだけど?」

「無礼のない様にと言われていますので!私なんぞ片手で潰されてしまいますっと。」

「潰さないし。これはなんか嫌な予感がしてきた……。」


 僕らも部屋に案内される。1人一つの部屋とか贅沢な気もするけど。店主がいいならそれでいい。


 ♦︎


 皆んながそれぞれ着替えて宿の前に集まる。


 その際、どこかからヒソヒソこちらを見ながら話し声が聞こえる。


「アイさん。遠目と読唇術の魔法補助って出来る?」

『補助します。クリアアイズ、イーグルアイ、リップリーディング。』


 おぉ。これだこれ。始めの方に使って便利だなって思ってたんだよね。


 どれどれ……。


「(あれじゃない?黒の勇者様一行。)」

「(そうね。黒い騎士に4人の美女を連れているらしいわよ。)」


 黒の勇者様って、人違いじゃないよな。これは僕らに対する話。それに美女4人って……。


 長い赤い髪が風に揺られ、それを抑える仕草が色っぽさすら感じる。スタイルもよく、出るとこは出ている……いやいや。とても女性らしい体型で、戦っているだけあって体も引き締まって細い。買い物に行くのに武装はそのままなのはレブルらしい。


「ん?シノブさんどうかした?」

「え?あ、いや。なんでもないんだ。」

「そう?何かあれば言ってね。」

「うん。ありがとう。」


 僕の視線に気がつく気配りさんで、何かあれば言ってと笑顔も可愛い。皆んなが言う美女である事は確実である。




「お買い物です!皆んなはまだですか?」

「ラストラとエストがまだよ。」

「そうですか〜」


 セローが出てきた。そしてさっきの話していた人達を見るとヒソヒソ何か言っている。


「(今度は小さい子が出てきたわ。可愛らしいわね。)」

「(お出かけですかね?笑顔がとても可愛らしいわ。)」


 確かにセローの笑顔は可愛いと思う。これは年が上であればそれだけの破壊力がある。僕と一つ下の15歳だけど、幼さからか妹がいたらこんな感じなんだろうって感覚になる。美女と言うには少し色気が足りない気もするけど、可愛いと言われれば誰も否定する人はいないだろう。




「アマン。今日は何を見に行くんですか?」

「さぁな。特に決まってないから、行きたい所があれば発言するといい。」

「はい!僕はアマンと一緒ならどこでもいいです。」

「お、おう。」


 この2人は……何も言わないでおこう。でも他所の反応は気になるから聞いてみよう。


「(また女性が出てきたわ。黒い殿方と一緒ではないですが、あれは恋する乙女の顔ね。)」

「(えぇ。整った顔にあの笑顔。文句なしの美人ね。)」


 他所の反応もやっぱりそうか。ラストラは金の短髪だから、見ようによっては美少年にも見える。ただアマンの横に居る時は女の顔をしている。顔立ちは整っているし、あの人達の言う通り文句なしの美人だろう。




「あら?私が最後?待たせちゃったかしら。」

「です!早く行きましょう!」

「そんな引っ張らないの。」


 最後に出てきたのはエスト。買い物に行くと一番最初に部屋に入ってたはずなんだが。あれだけ気合入れれば時間もかかる訳だ。


「(あの人が最後の美女ですかね。何というか……気品溢れる女性ですね。)」

「(次元の違う美人ね。服も気品があって、どこかの貴族のご令嬢のようですわ。)」


 気品ね……正直喋らないで立っていれば美人ではある。ご令嬢と言うか王族だからか、佇まいとか歩き方一つとっても気品があるのは分かる。背も高いからスタイルもよく見えるし、グレーの長い髪もあって一番女性っぽい。


「買い物に行くとは言ったけど、その格好で何をするの?」

「買い物くらい可愛い格好したいじゃない。」

「街を歩くには動きにくいし、もしも装備を合わせるってなったら邪魔じゃない?」

「レブルはもっと飾った方がいいわよ。せっかく女の子なんだから。」

「女って言っても私は戦士だから。シノブさんが戦闘態勢なのに、気を緩める訳にはいかないわ。」

「シノブさんは……まぁそれがデフォなんでしょ?」


 そんな事僕に言われても。僕の場合は街に行くからって、いちいち着替えていたら面倒なだけ。


「シノブさんは街に行くからって、危険がないか気にしてくれているのよ。」

「……あー、うん。」

「そうかしら?ただ単に面倒なだけじゃないかしら。それはいいとして、レブルはもっと着飾れば綺麗なのに。勿体無いわよ。」

「別に私はこのままでいいわよ。」

「シノブさんもレブル可愛い方が良いわよね?」


 そこで僕に降るのか?そんな事言われても何て言えば良いのか困る。


「可愛い格好も見てみたいけど。」

「ほら〜」

「でも、その格好でもレブルは可愛いから。僕はこのままでも良いと思うけど。」

「!!」

「あーはいはい。聞いた相手が間違ってたわ。セロー買い物行きましょう。」

「はいです!」


 全員揃ったので僕等は街に繰り出す。レブルが俯いて動かないどうしたんだろう?


「レブル?」

「ひゃい!!」

「皆んな行っちゃうよ。ほら、行こう。」


 立ちくらみでもしたのかな?転ばないように手を差し出す。


「あ、え、あぅ。」

「歩ける?僕が支えるから手を掴んでて良いんだよ?」

「……よろしく…………お願いします。」

「無理はしないでね。」

「無理はしてないわ。行きましょう。」


 僕はレブルの手を引いて歩き出す。それに弱々しく着いてくるレブル。足取りもしっかりはしているから大丈夫なのかな。


 さっきの二人組が何か言ってるけど。レブルを見ているから何を言っているかは分からない。


 しかし美女4人に勇者の噂か……領主の人か、兵士長かな?これ以上広まらない様に、見つけ次第注意したいと思う。そうしなければ……。


「あ、黒の勇者様。」

「あれが噂の……こっち見たぞ!?」


 これはもう遅いかもしれない。


「師匠。皆んな見てます?」

「そうだね。」

「…………悪意のある感じではないわね。」

「レブル。とりあえず、その剣に手を持ってくのをやめなさいよ。何人かビビってるわ。」

「エストこそ。その懐にある物は何?」

「これは……もしもの為よ。」


 隙間から見えるのは剣の柄に見える。着飾っているけど丸腰ではなかったんだ。これもレブルの教えの賜物かな。街中でそれを使う事は無いと思うけど。


「安全は僕とアイさんで見るから。そんな警戒はしなくちゃ良いよ。」

『お任せ下さい。』

「だからセローも魔法を解除して良いからね。」


 ―バシャァン。


 周りの人達は突然出来た水溜りに驚いている。


 ―ジュゥゥゥ……。


 そしてその水溜りが火によって蒸発した。


「レブルさんや?」

「水溜りがあると歩くのに邪魔かと。」

「いや、まぁそうだけど。危なくない?」

「ちゃんと調整はしたわよ?」


 そう言う事じゃないんだけど。2人のこの行動が結果、周りから音を消し去った。


「……買い物でもしようか。」


 僕等は静かな街中を歩いて行く。

セロー「エスト〜早く〜」

エストレア「そんな引っ張らないの。」

レブル「なんか姉妹のようね。」

忍「微笑ましいね。」


アマン「あいつらずっと手を繋いでるの知っているのかね?」

ラストラ「2人は夫婦に見えるね。」

ゾン「それ、本人達に言うなよ。」

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