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無敵のフルフェイス  作者: みけな
第一章 無敵のコンビ〜仲間編〜
37/150

37話 女が強い時代②

pvが236!わーい(*'ω'*)


ブックマーク、感想、評価、誤字報告、読んでくれた皆様!

いつもありがとうございます(*'ω'*)

 クリーブランが黒い剣を出してから、レブルの戦い方が変わった。


 ―ギギン!ギンギン!


 これは援護をした方がいいのかな?でも接近戦で距離を開ける事もしないから、相手にだけ当てるのが難しい。師匠に教えて貰った魔力を追う事で、見えないわけじゃないんだけど。


「むむむ。」

「どうしたのセロー?」

「援護した方がいいのかなって。」

「援護ねぇ……。」


 ―ギン!ギギン!


「うらぁ!」

「やぁ!」


 ―ギン!バァン!


「距離を空けないって事はいらないんじゃない?レブルは他に目がいかないように戦っている訳だし。」

「エストにもそう見える?」

「ピンチになった時に、動ければいいんじゃないかしら?私にはその助けも出来なさそうだから、セローに任せちゃう形になるけど。」

「分かった〜水玉だけ待機させる。」


 ―ザザザ、ザブン。


 4つの水玉をレブルの周りに浮かばせておく。邪魔にならない様に見えない位置で。


「それにしても器用な事するわよね。」

「ん?剣の使い方は上手なんだと思う。私は剣を使わないから分からないけど。師匠はレブルの事褒めてたし。」

「レブルもだけど。セローもよ。その何?水玉って言うの?魔法を常時維持するって難しいって聞くんだけど。」

「このくらいなら別に。師匠は20個くらい出来るし。」

「あの人は別格よ。」


 確かに師匠は別格です。水玉使っていても他の強化魔法とか併用しているみたいだし。


「私には皆んなが規格外に見えますけど……。」

「あら?私はそんな事ないわよ。普通人よ。」

「でもさっき攻撃受けてましたよね?」

「尻餅着いたけど。ギルマスだって受けたじゃない。」

「それでも腕が痺れて、今でもうまく動かせませんよ。」


 そう言えば槍を地面にさして、ギリギリ立っている感じに見えるなー。でもエストは余裕そう。


「後ろに力を流しただけよ。自分の武器じゃないから、武器の耐久性も分からないしね。」

「一瞬でその判断出来るだけ凄いですよ。」

「そう言われても、目の前でバンバン受けている人を見ると……。」

「それもそうですね。」


 なんか2人が暗い雰囲気です。


「それなら頑張って強くなればいいのですよ!」

「貴女は強い人ですね。」

「セローは純粋だから。」

「ん?」


 2人に頭を撫でられる。私は褒められているのですか?


 ♦︎


 剣を受けて数分。速さには慣れてきたけど、力は押し負けるわね。反撃しても避けられるか、受けられるし。正直この後どうすればいいのか分からないわね。


「どうした!そんな緩い攻撃じゃ俺に勝てんぞ!」

「それなら避けないで攻撃を受けてくれても良いのよ?」

「冗談を。その剣、ただの火じゃないだろう?」

「火は火よ。」

「そんな馬鹿げた魔力秘めてる剣がか?」


 馬鹿げた魔力については否定しないけど。そんな警戒する事かしら?


「そもそもだ!この剣を受けて、何ともない事がその証拠だ!」

「この黒い火も中々に危なそうよね。」

「涼しい顔で受けてるがな!」


 ―ギン!


「それに後ろに浮いてるそれも厄介だな。」

「そうね。見た目とは違って凶悪だからね。」


 セローが出してくれている水玉。私の後ろに浮いているのは感じる。私の意図を汲んでくれて、攻撃はしないけど守る意思を感じる。


「心配しなくても、攻撃はしないと思うわよ。」

「だろうな。それもレブルが距離を詰めて戦うからだろうけどな。」

「あら?気づいてた?」

「当たり前だ。大方、他に目がいかない様にしてるんだろ?」


 シノブさんに一発でのされた割には、よく見てるわね。それが出来れば、もっと善戦出来た……いや、変わらないわね。シノブさんだし。


「っふ!」

「ふん!」


 ―ギギン!


「どうした?先程から勢いが、どんどん無くなってるぞ?」

「そうかし……ら!」


 ―ギン!


「はん!そう来なくちゃ!


 正直言うと、少しだけ厳しい。速さに慣れたとは言え、魔力を制御しながら剣を振っている。魔力が尽きる前に体力が持たないわ。


 それでも剣を振り続けるのは……。


 ♦︎


「ここが【ホッパー】で良いんだよね?」

『はい。そうです。』


 町って聞いていたから、入口から見えるこの景色に疑問を覚える。


「町っていうより工場?」

『ここは兵器開発や、魔道具の生産する場所ですから。』

「こんな所にギルドとかなさそうだけど。」

『依頼の90%が素材の納品と、偏っていますが存在します。』

「へぇ〜やっぱりアイさんは詳しいね。」

『恐れ入ります。』


 そして門の前に立っているこの状況。


「で、僕は何で武装集団に囲まれているのかな?」

「黙れ怪しい奴!」

「見た目だけで相手の事を決めるのは良くないよ。」

「俺達は知っているんだぞ!」

「何が?」

「しらばっくれるつもりだな。魔族め!」


 魔族?後ろを見て、左右を確認する。


「僕以外誰もいないよね?…………あ、僕の事?」

「「「他に誰がいるんだ!!!」」」


 武装集団に総ツッコミされる。そっかー魔族って僕の事か。


「何を見たか知らないけど、僕は人間だよ?」

「嘘をつけ!どこの世界に、あんな速度で走る人が居るんだよ!」

「割と本気で走ったからね〜」

「それに方角的に森から来たのだろう?」


 方角的にって、どこかから僕を見ていたのか?


「森を抜けて来たよ。【ヴァーク】って町から一直線にここに来たからね。」

「それ見ろ。」

「何が?」

「あの森は大きな湖があったはずだ。」

「あったね。それが?」

「空でも飛ばない限り、森を抜ける事は出来ないはずだ。」

「飛んで来たからね。」

「やっと白状したな!」


 おっと、銃らしき武器が一斉に僕に向けられる。


「そんなの撃ったら危ないよ?」

「煩い!撃てー!」


 ―バン!バン!バン!


 響く銃声。僕はそれを難なく避ける。


「ぐあ!」

「っくそ!やりやがったな!」

「いやいや。銃を撃ったのは貴方達でしょう?」

「まさか銃弾を弾くとは……。」

「いやいや、ただ避けただけだし。」

「この距離で銃を回避できる訳ないだろう!」


 現に僕は銃を避けた訳だけし。この距離で回避出来ない方が問題じゃないか?


「銃声聞こえたけど、皆んなどしたの?」

「これはラストラ博士。この者の攻撃で味方が撃たれまして。」

「ふーん。この人手ぶらだけど?」

「我々の撃った弾を弾き返しまして……。」

「ん〜状況見るにだよ。この人を囲んで、流れ弾を気にせず撃って、弾が逸れただけじゃないの?」


 ラストラ博士と言われる人は、冷静に状況を判断してくる。まさにその通りである。


「で?君は魔族なの?」

「違いますよ。」

「違うって言ってるよ?」

「ですが我々は見張り塔から、猛スピードで走る姿を見たんです!」

「そりゃ人だし走るでしょう?」

「そ、それはそうですが……。」


 どうやらこの人は、まともな人みたいだ。口を挟むとややこしくなるから、この場はこのラストラ博士に任せよう。


「それだけではなく森から来て、空を飛んで湖を超えて来たと言うんですよ!」

「魔法があって、魔道具のある世界だぞ?人が飛んでもおかしくはないだろう?」

「そうですけど……っておかしいでしょう!?」

「そうか?私は飛べるぞ?」

「ラストラ博士は魔道具を使ってますから。」

「じゃ、走ったり飛ぶのはその魔道具って考えないの?」

「……。」


 武装兵達が黙り、武器がちらほらと降り始める。


「何とかなったかな。ありがとうラストラさん。」

「はにゃ?何処かで会ったかな?」

「いえ、初めてです。僕は忍と言います。」

「シノブくん?改めて私はここの研究員でラストラとです。」


 この人はちゃんとすぐ自分を名乗る人か。なんて事を少し思ってみたり。


「それで湖森を突っ切って、走ってくるくらいだから何か急用じゃないの?」

「あ、そうだ。ギルドにある商品を借りに来たんだ。」

「どんなもの?発注書とかある?」

「発注?手紙は貰ったけど。」

「読むわね。」

「それギルマス宛……。」


 ―ビリビリ。


 聞いちゃいない。まぁ周りに居た兵士達も、信用しているし良いか。


「あーこれね。あの町にはまだ配布してなかったの?」

「我々には分かりませんが。」

「まぁいいわ。これならうちにあるから、持っていくと良いわ。」

「うちに?貴重な物って聞いたけど。」

「自分が作った作品くらい、持ってて当然よ。着いて来なさいな。」

「あ、まだ身元確認を……。」

「そんなのいいでしょう。私が保証人よ。」

「そんな簡単に……。」

「ギルドの印が押してある手紙で十分よね?」


 ひらひら手紙を見せて町に入って行く。僕はそれに遅れないよう着いて行く。


 ―ピ、ピ、ピ、ピ……。


 なんか打ち込み始めたけど、パスコードか?


「あー覚えても良いけど。ここ施設1つ1つロック番号が違うから、無駄に記憶を使わない事をお勧めするわ。」


 ―ガシャ、ギギギ……。


「さぁ行くわよ。そこの板に乗って。」

「ここですか?」

「そうそこ。ちょっと待ってね。」


 そう言うと、電子版をピコピコいじり始めた。今度はさっきより長い。


 ―ピ、ピピピピピ……


 ―ピ、ピピピピピ……


 連打ゲーかと思わせるくらい、めちゃくちゃにボタンを押しているように見える。


 ―ジジ……パスコード確認しました。転送します。


 一瞬の浮遊感。この感覚はテレポートと一緒だ。


「ここは?」

「私の家です。歩くの嫌いなんで、入口と自分の家を繋げたんです。」

「それであのコードを打ち込んでた訳ですか。」

「覚えた?そしたらうちにいつでも来れますよ?」

「覚えられませんよ。僕は……。」

「でしょうね。あの量覚える人いないと思うわ。」

「アイさん……。」

『はい。念の為覚えました。』


 そうじゃないかと思ったよ。使い道はないかも知れないけど。


「あんまり驚かないっすね。これ私の自信作なのに……。」

「え?どれがですか?」

「転移装置ですよ!こんな画期的な技術他にはありませんよ!」

「あーそうなんだ。僕こう言うのあまり詳しくなくて。」

「見た感じ魔導師だし。興味はあると思ったんだけどな〜まぁ良いか。アレを探しているんだよね。取ってくる。」


 ブーブー言いながらも、聞いた事はちゃんと覚えていて探して来てくれるらしい。これを貰ったら、全力で帰るだけだな。


「はいこれ。今は4つしかないから、1つは持っときたいから3つでいい?」

「はい。十分です!ありがとうございます!」

「良いのよ。私の作った物が役に立つのなら。」

「えっと今は大したもの持っていませんが。」

「何か貰えるならなんでも良いわよ。何か珍しい魔物の素材とかあればそれで。」

「分かりました!今はこれしかありませんが、いつかまたお礼に来ます!では!」


 ―ビュン……。


 前に手に入れた珍しそうな魔物の素材を一部を、僕は置いて皆んなの元に急いで帰った。

ラストラ「うへ?消えた?まさか転移魔法?しかもさっき空間から何か出したわよね?ここに置いとくって…………不死鳥ぉぉぉ!?」


忍「あ、目の前でテレポート使っちゃった。」

アイさん『転移装置を作れる彼女ですから、別に問題ないのでは?』

忍「そうだよね。しかし強烈な人だったね。」

アイさん『印象が強いのは間違いありません。』

忍「さてと、レブル達は大丈夫かな?」


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