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無敵のフルフェイス  作者: みけな
第一章 無敵のコンビ〜仲間編〜
30/150

30話 不思議な雰囲気を出す人。

6月最後の投稿になります!

次回は7月の1週目に投稿します(*'ω'*)


ブックマーク、感想、読んでくれた皆様!

ありがとうございます(*'ω'*)

 奥に行くと広い書斎の様な所に案内された。


「好きな所に座ってくれ。」


 言われた通り座る。


「シノブさんは真ん中よ。」

「ですです。師匠なんですから。」

「それなら私が座って……。」

「……はぁ?」

「1番端っこに座りますわ!」

「お嬢様……。」

「いいから座ろうよ。」


 クスクス笑うギルマス。


「ん。手紙は読ませて貰ったわ。それと受付の子にも。」

「受付の子にも?」

「収納魔法よ。あんな古代魔法ポンポン人前で使わない事ね。誰にも見られていない様だけど、気をつけた方が良いわよ?」

「そんな事アマンも言ってたね。ただの闇系統の魔法なのに。」

「ん〜そうだなぁ……。」


 ギルマスが、頭に指を当て考え始める。


「例えばよ。貴方の力を知っている私が、貴方を利用しようとしたらどうする?」

「手伝いますが。」

「あー質問が悪かったわね。悪い事……盗みに協力してって言ったらどうする?」

「貴女はそんな事しませんよ。」

「いや、しないんだけど。もしもよ。」

「もしもってしたいんですか?」

「いや、しないけど……。」


 沈黙する部屋。


「ぶはっ。いや、失礼。」

「アマン。少しは我慢をして下さい。」

「違う話にします!」

「ほら、少し怒ったぞ。」

「申し訳ない……。」

「いいですよー。」


 頬を膨らますギルマス。そして別の話を考え中らしい。


「巨大な力の存在を知った、悪い王様が居るとします。」

「はい。」

「その人はその力を手に入れて、世界を支配しようとしています。」

「世界征服……。」

「貴方の大事な人を、人質にされたとします。」

「……。」

「貴方は力を貸すしかありません。世界はどうなるでしょうか?」

「世界征服される?」

「そうです!それはいい事ですか?」

「悪い王様なら、悪いんじゃないかな?」

「そうです!そういう事です!」


 そういう事ですってどういう事?悪い王様に利用される危険があるって事……違うな1番は仲間が人質にされる事だな。隣に居たレブルを見る。そして置いてある手に手を乗せる。


「そんな事はさせません……。僕が守るよ。」

「!!」

「ん〜いまいち伝わってない!?」

「それな。俺も何度か話したんだがな。」

「可能な限りフォローします。皆様は自分の身を気をつけて下さい。」

「俺らも結論そこに辿り着いた。」

「お仲間さんも苦労されてますね……。」


 ギルマスは仲間を大切にしろって、言いたかったんだな。皆んなに危険が及ばないよう、気を引き締めなきゃ。


「それより先に仲間になったのは俺達だったのにな〜」

「俺らは男だし。そんなもんだろう。」

「アマンとゾンが嫉妬してる〜」

「煩いぞセロー。」

「はは。でもあれはされたくない。」


 ゾンが指差す先を見る。気がつけばレブルの手を握っていた。


「あ、ごめん。つい。」

「い、い、いの!嬉しかったし!って何言ってるの私!?」

「あの鬼の子も男の前じゃ、ただの女ね。」

「お嬢様。聞こえたら後が怖いですぞ。」

「違うの!あ、違くないんだけど〜!!」

「大丈夫よ。恋は盲目って言うじゃない。」

「ほほ。その様ですな。」


 皆んなが温かい目で見てくる。別に僕は皆んなも守るからね?


「話を戻しますね。手紙の件なんですが。」

「あ、はい。手紙には何て書いていたんですか?」

「とある依頼の夫婦の件と、ランクに見合ってない点。信頼してもいいけど、うっかりとんでもない事をするから気にかけて欲しいと。」

「そんなうっかりはやってないですよ?」

「「「…………。」」」

「そこ黙る所?」


 皆んなの視線が、うっかりとんでもない事をしてると語っている。前の町じゃ魔物を狩って、補装の手伝いしかしてないと思うんだけど。


「ランクについては考えがありますので、しばらくお待ち下さい。それとこれは皆様を信用しての話なんですが、魔族についての噂はご存知でしょうか?」

「門番の人に少し聞きました。なんか大変そうですね。」

「そうなんですよ。情報は規制するにも近年魔族との戦いが激しくなり。魔族が近くまで来るなんて、ここ数年の間なかったもので……。」


 そう言えばお嬢様や爺やもそんな話をしてたな〜。魔族ってこの前のアレでしょ?少し残念な。


「1つ聞きたいのだけどいいかしら?」

「はい。答えられる事であれば。」

「今噂になっている魔族って、鳥に乗ってたりする?」

「目撃情報では、4羽の黒い鳥に乗った魔族、紅焔の魔族、漆黒の魔族、翡翠の魔族がいるとの話です。」

「そんなに目撃情報が……。」

「1人でも厄介ですから、そんな魔族が4人もいたらと考えると……。」


 僕らの知らない魔族の情報もあったのか。しかしレブルだけ浮かない顔をしている。


「どうしたのレブル?」

「紅焔の魔族って……どんな噂かしら?」

「炎の翼を持った魔族で。空を急直下と急上昇を繰り返していたと。」

「あぁ……。漆黒の魔族は?」

「紅焔と翡翠の魔族と一緒に飛んでいたと。おそらくその彼が連絡係ではと、私は思っています。」


 机に置いてあったカップの飲み物を飲み干すレブル。


「噂の魔族なんだけど、私達は全員に会っているわね。」

「え?本当ですか!?」

「やっぱりアノ残念な魔族がそうだよね。」

「それが始めの4羽の黒い鳥の魔族ね。」

「……その魔族はどうしたんですか?ズズッ……。」

「シノブさんが倒してるわ。」

「えぇ!!??……がぁふぅ!」


 咽せるギルマス。


「倒したと言っても軽く水魔法放ったら、勝手に溺れた感じだよ。」

「溺れた?例の湖を作る魔法ですか?」

「あれは湖じゃないですよ。せいぜい水溜りですって。」

「確認はさせてますが、そんな可愛いものじゃなかったような……。」

「話を戻すわよ。」


 レブルがまた浮かない顔をする。レブルは何か知っているのだろうか……。


「私が紅焔で。漆黒はシノブさん。翡翠はセローね。あの飛行魔法の練習を見られていたのよ。」

「「あぁ〜そう言う事か。」」

「んな!?」


 驚くギルマスは僕等から距離を取り、腰の剣に手を当てる。


「私達は人族よ。魔族と勘違いしたみたいね。」

「どうして勘違いしたんだろう?ツノとか尻尾は無いし、羽根も無いのに。」

「シノブさん。人間は空を飛ばないのよ。」

「またまた〜魔法があるんだから、出来ない訳ないじゃないか。」


 周りにいる仲間を見て行く。


「私は飛べたけど……。」

「すいません師匠!いつか飛べるよう頑張ります。」

「うん。きっと出来るから、頑張って。」


 レブルは飛べたし、セローだって練習すればきっと飛べるはず。


「俺を見るな。商人が飛べる訳ないだろう。」

「俺もだぞ〜飛んだってなんの意味もない。」


 アマンとゾンは即否定する。まぁ2人は非戦闘員だしそんなもんだろう。


「え?私は鍛治師であり戦士職よ?物理的に飛ぶ乗り物でも出来ない限り無理よ。」

「私もそうですぞ。そのような乗り物が出来るのが楽しみですな。」


 その目はなんだろうか。物理的に飛べる乗り物……あ、2人もセローと一緒のつけて特訓したかったのかな。今度一緒にやろうか。


「なんか悪寒が……。」

「お嬢様……私も少し。」


 そして最後に目についたのはギルマスだった。そ警戒をされないようにそっと近づく。


「え?」

「論より証拠です。ギルマスは魔法使えますか?」

「得意は火系ですが?」

「よし。今度は気付かれない場所でやろうか。」


 皆んなが僕の肩に手を乗せる。移動した先はいつかの森。誰もいないから思う存分出来るぞ。


 しばらく悲鳴が木霊する。1人の女性の一生空を飛ぶ事はしないと、トラウマを作るだけで終わった。

ギルマス「イヤァァァァ!」

忍「大丈夫ですって。僕もレブルも飛べるんですから。」

ギルマス「無理無理!分かったから、また上昇しないでぇぇぇ……」


レブル「側から見るとトラウマものね。」

セロー「私も練習したいです。」

レブル「……セローは変わってるわね。」

セロー「私は師匠の弟子ですから。出来ると言われた事は出来ると思うのです。」

レブル「シノブさんの場合は、はちゃめちゃな相方がいるからだと思うけど。」

セロー「何にせよ!努力はしてから考えます。」

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