未来の夢はお嫁さん
グランアンジェ王宮では祝いの宴を女王様が設けてくださった。戦いに携わった全ての人が招かれて、僕と守護神達、ジーク夫妻、クーファ国王とルーニーさん、そしてアリスさんもクレアさんもみんなで勝利を祝った。
女王様は祝いの席で僕に「純はこれからどうするのじゃ。出来れば変わらずこちらに止まらぬか?」と仰られた。「ありがとうございます。もうすぐ学校を卒業するので、その後はこちらの世界でやりたいことが沢山あります。女王様、今までと同じように王宮に住まわせて頂いてこちらで女王様のお仕事を手伝わせて頂いて勉強させて頂きたいです。そして…少しお願いがあるのです。」「それはよいが願いとは何じゃ?遠慮なく申してみよ。」「はい…実は…」
僕はクーファ先生にも女王様と同じお願いをした。先生は全てを見透かしたように笑って僕の肩を叩いて「頑張れよ!男ならな。」と言われた。
僕はジークに握手を求めた。これまで憎み合い、剣を交わし、戦いの中で成長し、お互いを認め合った友に僕は感謝していた。「ありがとうジーク。僕は君に会えて良かった。これからもこちらの世界で僕の出来る事をやっていこうと思う。しかし一人の力なんてたかが知れている。また友人として力を貸してほしい。この通りだ!」僕は頭を下げた。ジークは困った表情で「俺の言いたいことを全部言うなよ…こちらこそ、我が生涯の友よ。よろしくお願いする。」ジークと固い握手を交わした。
ミカとリーエルはクレアさんと話していた…
「もう、クレアおばさん!あの薬なんなの?ミカすっごく痛くて死んじゃうところだったんだよ!」クレアさんとリーエルはミカの膨れっ面に笑った。「ごめんよ。でも役に立って良かったね。それよりお前達はどうするんだい?あの人…純さんと一緒に住むのかい?誰をお嫁さんにするんだろうね?」クレアさんの言葉に二人は目を伏せる…いつか純にお嫁さんが出来てもし選ばれなかったら自分達はどうするのだろうか?
未来の夢は純のお嫁さん…でも…
ミカとリーエルは自分の心に湧き上がる不安を必死に隠そうとしていた。
僕がボンヤリと思い描いていた未来の夢は二つあって、その内の一つはなんとか輪郭程度ではあるが形が見えてきたようだ。あと、もう一つ。こちらは相当頑張らないとダメかもしれない。




