生まれ変わる国
純は雷が帯電した自分の手をじっと見る…魔王レックは業火の魔王の筈…何故自分に雷が…
「純くん!」「純!」「純さん!」「旦那様!」
「純…」四人の守護神とアリスが純に駆け寄った…そして純を強く抱きしめた…
「それはな…審判の雷じゃ。」僕は振り向いて女王様の方を見た。「審判…ですか?」
クーファ先生も「お前さんはもう魔王じゃないんだよ…」アリスさんは僕の腕の紋章に気付く。
「純さん!紋章がRHEA+になってます。純さんは魔王じゃなくて…」「そうじゃ純、そなたは神王レックになったのじゃ。魔王の業火ではなく、神王の審判の雷が将門を焼いたのじゃ。」「神王…」
僕はみんなと荒廃したソリューに入った。昔の立派な王宮の面影はなく、禍々しい将門の居城の前に僕は立った。その時、奴隷のように扱われてきたソリューの国民が純を見つけて近寄ってくる…
「レック!レック!」レックコールが巻き起こる。女王様が僕の肩をポンと叩いた。
僕はソリューの人々を前にして話した。
「皆さん、もう安心です。皆さんを苦しめていたロークは滅びました。でもこれだけは心の何処かに置いておいてください。皆さんが国王に推した人間に何もかも委ねるのはやめてください。
国王が国を決めるのでは無く、あなた方国民こそ
全てを決めるのです。良いことは良い。間違えていることは違うとはっきりと言うことが大事です。そうすればもうロークのような国王は出てこないと思います。」僕は一礼してグランアンジェに帰ろうとした。
するとその中の若者が僕に「待ってください。私達は今、ロークに全てを奪われ、絶望のどん底です。あなたが国王になって私達が立ち直るのを助けては頂けませんか?その代わり我々も国王のあなたを支えます。約束します。なぁみんな!」大勢の人から拍手が起こった。僕は困ってクーファ先生の顔を見た。クーファ先生は微笑んで頷いている…女王様も拍手してくださっている…
僕は「ありがとうございます。僕は国王になれるような人間ではなくてまだまだ未熟です。でも、皆さんが一緒に新しい国を作りたいと言われるのなら協力させて頂きます。」僕は鳴りやまない拍手と歓声に恥ずかしくなった。でもこれから立ち上がろうとする人々の目にとても力を感じて嬉しい気持ちになった。
皆さんに近々また将門の居城にくることを約束して僕はみんなとグランアンジェに戻った。




