最終決戦
ソリューからの内偵の情報とオーケアノスの偵察部隊により、グランアンジェ王宮には将門の情報が逐一報告されるようになっていた。
「将門、今にもグランアンジェ王宮に向けて出発する様子です。」
女王様は魔法部隊と戦士部隊全軍に迎撃態勢を命令された。ソリューから次々と魔王軍が瞬間移動でグランアンジェにやってきた。
以前の闘いより学んだ魔法使いと戦士のペア部隊は今回も有効で、魔法で戦士をサポートし、戦士は非力な魔法使いを補うといった相手によらない戦法が大活躍を見せた。オーケアノスとエルドラから一部援軍を送ってもらったのも大きかった。
将門の軍はいきなり思わぬ苦戦をしいられることとなった。「うぬぬぬぬぬ…」将門はうめき声を上げる…「どいつもこいつも頼りない!やはりワシが直接血祭りに上げてやるわ!」
「そうはさせない!」ウルの弓を持った純が将門の前に立ち塞がった。「またお前か?今日こそ決着をつけてやるわ!」将門はそう言うと純に向かって黒蛇の剣を振り下ろした。黒蛇が純目がけて飛んで行く…
「ガシィッ!」純の前に立派な盾が現れて純を守った。盾の前には防御壁の魔法が大きく二つ張られて純の側に小さく一つ張られている。
「お待たせしました。私が旦那様を守ります。」
リンが見違えるほど逞しい表情で純の前に現れた。アリスとリーエルが巨大な防御壁を作る…
ミカは頑張って魔法力を出してはいるが、やはり
小さな防御壁しか出せなかった…
「えーん。これくらいしか無理だよ…」
「うぬぬ…小賢しい。纏めてあの世に送ってやるわ…」「トライデント!」リンの盾を構える横から将門に向けて気の槍を繰り出す。
将門はゴリ押しで来るかと思えば意外にも慎重でいつでも倒せると思っているのか僕達に近づくことをあまりせず一進一退の攻防が続いた。やはり弓に警戒しているのか?しかし、将門には不死身の肉体と呪いに満ちた頭がある。僕達の攻撃の意味は無に等しい。
僕は矢の先端に世界樹の若葉をつけて弓を構えて矢をつがえた。「ううう…弦を引く右手から血が溢れてくる…上手く狙えない…」
将門は矢をいつでも弾くぞと剣を正中線上に構えて対峙している…このまま長引くと僕の右手は保たない…どうする…




