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呪いを浄化する矢

将門が呟いた俵藤太を図書館で調べてみると、俵藤太とは実は将門を討った弓の名手であった。

俵藤太とは本名を藤原秀郷と言い、近江国(現在の滋賀県)に位置する三上山を七巻半する大百足を退治した侍という伝説が残っている…

俵藤太が大百足を退治した時、やはり矢が通じず、唾をつけて八幡神に祈って矢を放つと大百足を退治することが出来たと文献にあった。


矢で射るまでは間違っていないと思う…ただ、もう一つ何かが足りない…


僕は女王様に相談してみることにした。

女王様は難しい表情をされて「うーん、矢が将門を貫けないのは恐らくは呪いのせいじゃな。」「呪い…ですか?」「そうじゃ。将門は世を人を恨んでおる。その醜いマイナスエネルギーがあやつを包んでおるのじゃ。」

そう言われて、女王様は僕達を世界樹の部屋に連れて来られた。


「すまぬな…許してくれ…」

女王様はそう呟かれると世界樹の葉を一つ千切られた。そしてその葉をすり潰して小ビンに入れ、僕に手渡された。


「これを矢の先に塗るのじゃ。きっと呪いを浄化するであろう。」女王様は微笑まれた。

世界樹の木を誰よりも大切にしている女王様がくださった若葉…決して無駄には出来ない。


将門は自分の居城が完成したらきっと総攻撃を仕掛けてくる…それはみんな共通の認識であった。


ローク、いや将門はもうソリューの国民をかつて国王として治めていた時のそれとは同じに考えてはいなかった。ただ、王である自分の為に尽くす奴隷としか思っていなかった。


ローク国民は絶望のどん底にあった。

自分達を救ってくれる救世主が現れるのを心から願っていた。

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