純の助け
やがて女王様は涙を拭ってミカ達に言った。
「すまぬ…ずっとそなたらのことが気になっていたものじゃからな。今日、そなたらを呼んだのはそれだけでは無いのじゃ。」
「実はミカ達も女王様にお願いがあるのです。
私達が純くんの役に立つことが何か無いでしょうか?」「あたしもそれを聞きたかったんだよ。」
「今日、クレアをここに呼んだのはそなた達にしか出来ないことを頼みたいからなのじゃ。」「あたし達しか?」
「実はクレアは魔法使いの中でも薬品調合のエキスパートじゃ。我が国で右に出る者はおらん。
そしてそなた達は生まれ代わりと言えど、女神である。女神は特殊な能力を持っている代わりにとても非力である。そなた達が覚醒して凄い能力を発揮できるのは紋章の力が大きいのじゃ。」「薬品と私達とどんな関係があるのですか?」「実はクレアは力を逆転出来る薬を発明したのじゃ。」「力を逆転?」
「力が強い者が服用すると力が弱く、力が弱い者が服用すると力が強くなる薬じゃ。非力なそなた達が飲めば必ず純の助けになる。」「そんならくれよ。」「ただ、副作用があってな。実はこの薬は毒なのじゃ。効き目はすぐに消えるのだが、力を込めると 全身に激痛が走る。勧められるものではない。決めるのは…お前達じゃ。」
二人はクレアさんから一錠ずつ薬を渡された…
「必要な時は必ず来る…二人共、頼んだぞ!」
エルドラ王国ではジークが山奥の洞窟に向かうために準備をしていた。
「あなた…本当に大丈夫ですか?」「ああ、どうしても行かなければいけないのだ!俺はアイツ…純に借りがある。今こそアイツを助けてその借りを返す時なのだ!」




