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盾の戦乙女

僕とテラは連日の特訓で精根尽き果てて部屋に戻るという毎日を送っていた…


「お父様…私の旦那様は毎日ボロボロになって部屋に帰ってきます。私は旦那様の為に何か出来る事は無いのでしょうか?」リンは泣きながらクーファに詰め寄った。


クーファはリンの顔を見ながら「さあな…」と言った。リンはその投げやりな言葉に怒った。


「さあな…って、旦那様はお父様の大事な弟子ではないのですか?そして義理とはいえ、息子でもあります。心配ではないのですか?」

「リン…お前はアイツを信じてないのか?アイツはな、弟子でも息子でもある前に一人の男だ。

俺は一人の男としてアイツを信じている。

アイツはな俺と対等、いや、それ以上なんだよ。

男は背中を向けて任せられるヤツってのは自分より凄いって思ってるヤツなんだよ。

俺だけじゃなくてジークもルーニーもみんなそう思ってる。だからお前はお前の出来ることをやるんだ!分かったか?」


リンはクーファに背中を向けて部屋を出て行った…クーファは呟く…「すまねぇが頼むわ!」



リンはグランアンジェの女王様に会いに来た。

「おや、そなたはリン殿ではないか?どうしたのじゃ?」「アンジェ女王様。私に戦いの方法を教えて下さい。魔法が効かない今、私が旦那様にしてあげられる事は限られているのです。私はもう旦那様の足元にも及ばないくらい弱いです。だけど一瞬でもお役に立ちたい!旦那様の負担を少しでも和らげたいのです。」


女王様は微笑みながら「純は愛されておるのう…そなたも純も本当にわらわは羨ましく思うぞ…」

そう言われた女王様は指をパチンと鳴らされた。

リンの前に神々しい盾が現れた。


「これはわらわが昔使っていた盾じゃ。わらわはお主の父上に〝盾の戦乙女〟と言われていてな。

皆をこれで守ったものじゃ。お主が純が大切ならこれで守ってやればどうであろうか?ただ…ちと取り扱いが大変だがな。」

「ありがとうございます。女王様!」リンは盾を持ち上げようとしたが、とても重くて持ち上がらない。「はっはっは。それを扱うにはコツがあってな!あとは父上に鍛えてもらうがよい。盾はオーケアノスに送っておくぞ!」そう言われた女王様はまた指をパチンと鳴らされた。盾はその場から消えて無くなった。


リンは女王様に深くお辞儀をしてオーケアノスに向かった。女王様はまた微笑んで呟かれた…


「リン、頑張るのじゃぞ…」

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