恋人との再会
僕は女王様のお部屋を後にする。すると、アリスさんは涙を浮かべて僕を見つめていた。
「すみません…聞こえて…いいえ、聞いてしまいました。純さん…私、私は純さんが好きです。大好きです。ミカさんがこんな時にダメなのは分かっているんです。でも…でも…」
僕はアリスさんに微笑みかけた。アリスさんは僕の胸に飛び込んでくる。僕はアリスさんを抱き寄せてそして口づけをした。 「これからもずっと僕の側にいて支えて欲しいです。アリスさん。お願いします。」
僕はアリスさんをもう一度強く抱きしめた。
アリスさんは涙を浮かべて「勿論です。もう離れません。」と僕に言って下さった。
僕は男として将来の夢が決まった。
男には人生で何度か自分の意志を貫いて決断しなくてはいけない時がある。僕は今がその時だと分かった。その夢のためにはまずロークの野望を止めることが乗り越えるべき第一の壁である。
僕は世界樹の若木の部屋に入らせてもらう。
世界樹の近くに腰掛けて泉をずっと眺める…緑色に輝くカプセルからミカの姿が現れて僕の横に寄り添う…
「アナタ…ヤットアエタワネ…マッテタワ…」
僕は溢れる涙を抑えられず手で顔を覆いながら
「ありがとう…ヴェラ…愛してる。」
自然にそう呟いた。
ミカ…いやヴェラは嬉しそうに微笑んだ。
そしてまたカプセルに戻っていった。
泉の水面が少し揺れてまるでヴェラが手を振っているように感じた。
僕は人目をはばからず大声で泣いた…
水面はやがて静けさを取り戻し、またカプセルは緑色に輝いていた。




