世界樹
いつもの姿に戻られた女王様は「純、わらわにカプセルを貸すのじゃ。」と言われた。
僕は理由も分からず、女王様にカプセルをお渡しした。クーファ先生とアリスさんと一緒に女王様に続いてグランアンジェ王宮に入る。オーケアノスからルーニーさんとリンが、エルドラからジークと応援に行っていたテラが様子を見に駆けつけてくれた。
「わらわの考えに間違いが無ければ…」
王宮の南に固く閉ざされたドア…女王様は魔法錠を呪文で開けられた。そして中に入るとそこは魔法結界で守られた泉の部屋だった。部屋の真ん中に光輝く若木が生えている。その若木は幹の太さに似合わない太く立派な根を生やし、その根は泉から大地の恵みをたっぷりと取り入れて部屋に入った者はまるで回復魔法をかけられたように力が溢れ出すのを感じた。
女王様はミカのカプセルを泉に浸された。すると黒いカプセルはぼんやりとした緑の光につつまれた。女王様は「これで大丈夫じゃ…」と呟かれた。
アリスさんが女王様に尋ねられた。
「女王様…この若木は?…」「うむ…これは…この木は世界樹の若木じゃ。」
「世界樹!まさか!本当にあったのですか?その存在だけは聞いていましたが…」
「世界樹って何ですか?」僕はアリスさんに尋ねた。「世界樹はこの世界の生きとし生けるもの全てに生命をあたえる樹…星の意思が姿となって現れた樹とも言われています…!まさか女王様!さっきのお姿は…」アリスさんは動揺している。
女王様は僕を見つめてゆっくり口を開いた。「純、そなたに二人きりで話がある。聞いてくれるか?」




