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民に寄り添う

ソリューではオーケアノス侵攻失敗に腹を立てたロークが次の作戦を練っていた。


「おのれ…クーファめ。あやつの力量を見そこねたワシのミスじゃ。それにしてもこの同時侵攻を見破るとはグランアンジェにはよほどの軍師がついておるな。向こうがどう出るかわからんが、よほど気を引き締めてかからんと…」



「今しかねえって!」ルーニーが叫んだ。

「今、グランアンジェもオーケアノスも苦しい状況だ。でもエルドラの王は我が手にある。ソリュー単独で我等連合軍には勝てないだろう。叩くなら今だ!」「ふむ…純はどうじゃ。」女王様は純の方を見る。

「僕は戦闘のことはよく分かりません。だから女王様やルーニー国王代理が攻めると言われるならそれに従います。ただ…」「ただ…なんじゃ?」


「僕はミカと知り合って、こちらの世界に来てここにおられる皆さんと知り合いました。そして女王様の民を思われるお気持ちに感銘を受けて、クーファ先生から人として大切なことを教えて頂いて今、ここにいます。お二人が治める国に住んでいる民は幸せだと思います。」「…純、何が言いたいのじゃ?」


「今、エルドラ国民は何を考えているのでしょうか?新しい国王が隣国に攻め込み、失敗し、報復に怯えているのではないですか?ジークやロークの勝手な施政方針によって一番不安に怯えているのは国民です。エルドラの国民はグランアンジェやオーケアノスと戦争なんかしたくないと思います。聡明な女王様や僕が尊敬してやまないクーファ先生なら国民に寄り添われることを一番大事にされるだろうと僕は信じています。」


女王様は純の目を見つめて「純よ…お主は大きくなったのう…初めてわらわと会った時には少年の面影があったものだが…今はお主が大きく見えるわ。あい分かった!我が国、オーケアノス、そしてエルドラの国民に何が出来るのか一緒に考えようではないか?のう、ルーニー国王代理。」


「はっはっは!まさかお前さんに教えられるとはな。兄貴の目が覚めたら怒られるだろうな。有難うよ。」


父を想って泣いてばかりいたリンも僕の手を強く握りしめた。「やっぱり私の選択に間違いはありませんでした。あなたと共に幸せなオーケアノスを、この世界を取り戻したい。私、もう泣きません。あなたと一緒に闘います。お側に置いてください。旦那様…」

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